松原佳代

鎌倉からポートランドに家族で移住。環境とPRの人。現在、おかえり株式会社代表取締役&み…

松原佳代

鎌倉からポートランドに家族で移住。環境とPRの人。現在、おかえり株式会社代表取締役&みずたまラボラトリー代表取締役。面白法人カヤック広報からカヤックLiving代表取締役(SMOUT立ち上げ)を経て、竹でつくったトイレットペーパーの定期便「BambooRoll」開始。

マガジン

  • みずたまPublicRelationsラボ●○

    その時々に日本国内のパブリック・リレーションズの関係者と一緒に考えたいテーマについて綴っています。 byみずたまラボラトリー https://www.mztm.company/

  • 材木座コミュニティコンポストプロジェクト

    • 5本

    鎌倉のまちの人と共に循環づくりをはじめよう。

  • 企業広報が知っておきたい環境問題に関するプチ知識

    さまざまな社会課題をキャッチアップし考えを張り巡らせていることは、昨今の企業広報にとって非常に大切なことだと考えます。中でも環境問題は、国境を超えて取り組まなければならない課題であり、この点においては決して先進国とは言えない日本は企業活動でも、もっと取り組んでいく必要があります。企業広報として知っておきたい基本的な事項や、最近のトレンドに触れていきたいと思います。

  • ミミズコンポスト日記

    ミミズコンポストの記録(失敗も成功も)をまとめていきます。

  • BambooRoll国産化への道のり

    • 2本

    日本の竹でBambooRollをつくろうプロジェクトを始めたのは2022年冬。そこからの道のりを綴っていきます。

最近の記事

  • 固定された記事

41歳母の私がサステナブル スタートアップを起業し、トイレットペーパーから始める理由

私が米国ポートランドに家族で移住したのは2019年のことだ。それから約1年も経たずしてCOVID-19が起こり日本は遠くなった。2020年はさらにBlack Lives Matterのプロテストが起こり、米国初の女性副大統領が誕生することになった。COVID-19のため極力STAY HOMEを心がけ、人と会う機会も少なく、身体的行動はかなり減った2020年。ただ心と思考は激しく揺さぶられた年でもあった。 そして2021年になり私はサステナブル、環境をテーマに仲間と会社をつく

    • 恋愛体質のひとは、広報に向いているかもしれない。その5つの共通項。

      広報PRの育成や組織づくりをお手伝いしているときに、よく広報の仕事を恋愛にたとえて話していることに最近気づいた。私は、広報に必要な特性は、恋愛体質の人が持つ特性とちょっと似ていると思っている。 「広報に必要な特性」と「恋愛体質の特徴」との共通項は5つだ(2024年3月現在の私の仮説)。 とにかく、恋に落ちやすい恋愛体質の代名詞みたいなコピーになったが、これこそ、広報に必須の素養ではないかと思っている。なぜなら社内にあるさまざまな情報だったり、リリース予定の新プロダクトだった

      • 富山・井波が面白い!と噂になっているから、行ってみました。

        私の出身は富山県なのですが、富山の南砺市のまち「井波」が最近何かと注目され始めているようで、みんなが「井波行ってみた」「いいよ!」というので、一時帰国の際に訪問してみました。 もちろん、富山に住んでいた頃に何度も行ったことがあります。そしてここ近年も、好きなお寺(瑞泉寺)があるので何度か足を運んでいるまちです。地元の贔屓目なしに、凛としていて、特別な土地に来たような気持ちなる不思議な空気感があるまちだと思っています。今回は、「まちづくり」というテーマを持って訪れてみることに

        • スタートアップの広報に必要なスキルを考える【フェーズ別】2024年版

          ここ近年、スタートアップが上場を急ぐことなく、早期上場よりも確実に成長をという傾向が高まっている。市場の不透明感、変動の激しさもあれば、一方で、上場せずとも資金を集められるようになっているという背景に起因しているという。このスタートアップの環境変化から、2024年のスタートア ップ広報に求められるスキルも変化してきたと感じている。 ちなみに私自身は広報を20年ぐらい生業としており、スタートアップ広報の支援、顧問などもやっているものです。 というわけで、2024年版・フェー

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          4本
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          5本
        • BambooRoll国産化への道のり
          2本
        • BambooRollとサステナブルのストーリー
          7本

        記事

          肩書がない自己紹介 2024

          アメリカに来て4年。こっちに来て、自分の名前が前よりも好きになった。名字ではなく、ファーストネームの方。どこの誰ではなく、どの会社の何の人ではなく、Kayo として認識されている感覚があるからだ。移住をすると環境が大きく変わり、人間関係も一変するから、私が今まで何をやってきたか、何を持っているか、何者なのか、なんて、誰も知らない。ゼロから、はじめまして!!の連続であり、自分が何者なのか、何を好み、何を考えるのかを知らせる必要がある。いやその前に自分がそれを知る必要がある。肩書

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          日本の放置竹林を暮らしの中に戻すために、できること。

          日本では馴染みのある竹林。「放置竹林」という言葉をどこかで聞いたことがある人も多いだろう。その放置竹林を解消するために各地域で動きが起こり始めている。 放置竹林の背景をちょっと紹介すると、戦後、タケノコの生産が盛んになったことから竹が植えられ、その後生産料が減少し放置されるようになったことが一つの要因とされているようだ。とはいえ、日本の竹林面積は16万haと森林の0.5%にも満たない。注目すべきは、竹林と竹が 25%以上侵入している森林を合わせた面積になると、42 万 ha

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          コミュニティコンポストのはじめ方〜鎌倉とポートランドを繋いで「材木座コミュニティコンポストプロジェクト」をはじめるまでの備忘録

          鎌倉のシェアオフィス「はつひので」と「材木座コミュニティコンポスト」をはじめた。コンポストをもっと気軽にはじめる人が増えたらいいなぁと思っているので、今回の経緯や思考のポイントともに、コミュニティコンポストのはじめ方をまとめみたい。 ①まず、目的を確認!コンポストの目的は、ごみ処理か、循環づくりかこのステップはコミュニティコンポストに限ったことではない。家庭コンポストもいっしょだと私は思っている。 ごみを処理したいのか、それとも小さな循環をつくり出したいのか。 それにより、

          コミュニティコンポストのはじめ方〜鎌倉とポートランドを繋いで「材木座コミュニティコンポストプロジェクト」をはじめるまでの備忘録

          2023年秋、鎌倉でコミュニティコンポストをはじめる理由。みんなで新たな循環をつくろう。

          2023年秋、鎌倉・材木座のシェアオフィス「はつひので」と一緒にコミュニティコンポストプロジェクトをはじめた。 「生ごみ持って、まちに出よう」 そんなキャッチコピーを掲げて、鎌倉のみんなと共に新たな循環をつくろうと。 世界の半分以上の焼却炉が日本にあるという事実多くの人は知っている話かもしれない。だけど「ごみ」=「燃やすごみ」の方程式を疑いもせず日本で生きてきた私は知らなかった。友人から話を聞く3年ほど前まで。もちろん保有数もダントツで日本が世界一なのだ。日々分別してい

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          関係人口となれるまちの数の上限。そして会社にとって「どこでやるか」の意味【鎌倉に会社を移転して考えたこと】

          この8月、会社を鎌倉に移転した。 そもそもの話を先にすると、私は米国西海岸のポートランドに居住している。そして会社は日本にあり、日本で事業をしている。そしてメンバーも国内外にいるためほぼリモートの会社だ。事業は、竹のトイレットペーパーの定期便サービスと、コンポストのメディア。いわゆる環境、サスティナブル領域で事業を展開している。 形態をお聞きになった方は、どこに置いてもいっしょだろ、と思うだろう。そう言われることも承知だ。そして、都市部には私たちのような形態のためのシェア

          関係人口となれるまちの数の上限。そして会社にとって「どこでやるか」の意味【鎌倉に会社を移転して考えたこと】

          【自己紹介をしてみる】やっていること。できること。そして私の考え方。

          米国西海岸のポートランドに暮らし、日本とのWork From Homeでリモート起業&リモートコンサルタントとして仕事をしています。日本でもポートランドでも、「佳代さんです!」と紹介していただくことが増えてきました。有り難き幸せです。 私は、今ふつうに社会にある働き方や暮らし方、職業の数々。それに納得できなかった時に「わたしはこういう風に働きたい。こんな風に暮らしたい。こんな事に興味がある」という気持ちを諦めることができず、「やりたいなら、やろう!ないなら、つくろう!」と進

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          カーボンオフセットとは何か?企業の環境対策に有効なのかを再考したい。

          ここ数年、企業のCO2排出量削減、排出量ゼロを目指す取り組みの中で、決まって触れられるキーワードが「カーボンオフセット」だ。このカーボンオフセットに関するニュースや、オフセットのためにCO2排出量を取引する「カーボンクレジット市場」のニュースが増えたように感じる。ゆえに、このカーボンオフセットについて考えてみたい。 ※多くのプロフェッショナルによる論考が巷に溢れているため、この記事は企業広報にとって、わかりやすいように解説することを第1の目的においています(わかりづらければ

          カーボンオフセットとは何か?企業の環境対策に有効なのかを再考したい。

          欧米企業に広がる1% for the Planet 。企業活動の利益を環境問題の解決に使う方法

          昨今、日本でも企業の売り上げの一部や利益を、社会課題に取り組む団体に寄付したり、企業の発展よりも持続可能な社会づくりへの貢献を、成長の評価軸とするB corp認証の取得を考えたりする企業が増えている。 B corp認証に至っては、世界では6000社近くが認証を受けているようだが、日本では20社に満たないのが現状。アメリカで暮らしていてさまざまな企業のコーポレートサイトやプロダクトサイトを目にする機会が多いと、事業として環境保全や自然保護、社会課題に何かしらのアプローチを試み

          欧米企業に広がる1% for the Planet 。企業活動の利益を環境問題の解決に使う方法

          コンポストは暮らしの循環づくりの「ことはじめ」にちょうどいい。なぜ惹かれるのに、始められないのか?

          ミミズコンポストを始めたのはちょうど1年ほど前(そう、かなりのビギナーです)。以前、私がどれだけ、コンポストやるやる詐欺を繰り返していたか、という事を、言い訳と共に、つらつらとnoteに書きました。 いざ始めたら、ミミズが楽しすぎて、あちこちに楽しいよ!かわいいよ!と言いまわり、しまいには「オンライン・ミミズコンポスト部」というかなりプライベートなコミュニティをつくり、ミミズやコンポスト情報を収集してきました。 周りにも、コンポスト興味ある。始めたい。という声を散見します

          コンポストは暮らしの循環づくりの「ことはじめ」にちょうどいい。なぜ惹かれるのに、始められないのか?

          広報はひとの心に「存在感」を醸成する仕事。

          「ステークスホルダーと企業の間に中長期にわたって良好な関係性を構築すること」というのが、一般的に定義されている企業広報におけるゴールだと認識している。 前回の「広報の資質」に関する記事でちょっとだけ触れたのだけど、最近、私は広報の仕事は「相手の中に存在感を醸成する仕事」と伝えるようにしてる。 「どんな」存在感か。その「どんな」の部分がいわゆる「ブランドイメージ」などと称されるものではあるが、それは広報活動の結果として相手が抱くものであり、の複雑極まりなく未来が不確定で、消

          広報はひとの心に「存在感」を醸成する仕事。

          ミミズコンポスト・トラブル・シューティング#00 はじめる時のお悩みごと編〜ミミズコンポスト日記

          今年の初夏に堆肥を収穫して、無事に一巡したので、ミミズコンポストで私が悩んだことをトラブルシューティング的にまとめはじめてみようと思う(失敗談とか、、、)。 今回は、はじめる時のお悩みごと編ということで第0回。 ミミズコンポストを始める時に何が必要なのか? 基本の基本ですが、まず水平でも垂直でもいいのだけど堆肥をつくるスペースと、Food(生ゴミ)を入れるスペースがなんとなく分けられるだけの箱を用意。仕切りはあってもなくても大丈夫だけど、仕切りがある場合には、穴を開けてミ

          ミミズコンポスト・トラブル・シューティング#00 はじめる時のお悩みごと編〜ミミズコンポスト日記

          「広報の資質ってなんですか?」よく問われる質問の解を考えてみた。

          スタートアップ/ベンチャー広報の採用や育成に関わる機会をしばしばいただく。そんな時、幾度となく話題になるのが「広報の資質」みたいな話。人変わりゆくもので、固定観念というものに縛られるべきではないと、つい昨日とある人間関係で実感したばかりだし、「資質」だけで論じることはしたくない。ただよく聞かれるから一度は書いておこうと思う。 広報ってなんぞや?という話がその上段にはあるわけだけど、そこはここでは割愛させていただき(数多ある書籍に委ねるとして)2022年の私の見解を残しておく

          「広報の資質ってなんですか?」よく問われる質問の解を考えてみた。