岡本K

A simple man trying to make his way through…

岡本K

A simple man trying to make his way through the galaxy. 1969年3月、横浜生まれの横浜育ち。野村総合研究所、ボストン コンサルティング グループを経て起業、その後2008年から15年間弥生株式会社の社長を務める。

最近の記事

モノづくりとロボットと人と

関東は梅雨明けということで、早速真夏のような天気です。半袖に短パンであれば、まだ過ごせますが、仕事の時はそうもいかないのが結構辛いところ。それでも大昔(30年前)は真夏といえども、ちゃんとスーツを着て、ネクタイもしていたので、よく耐えられたなと思います。もっともその時代は今ほど暑くはなかったということなのかもしれません。 さて、投資家の方から比較的よくいただく質問として、Olloがはまる(Olloと相性がいい)お客さまとはどういったお客さまなのか、というものがあるということ

    • グローバルでのモノづくり、あるいは、カイゼンと自己効力感

      Olloはそれなりに事業基盤が確立した弥生とは異なり、純然たるスタートアップ。こんな機能があったらいいよね、という議論になれば、すぐに実装するというスピード感がスタートアップならではです。これまでとはだいぶ異なる、刺激に満ちた日々。 これまでとは異なるという意味では、スタートアップでは避けて通れない資金調達もなかなか刺激的です。弥生も投資ファンドが株主である時期が長く、広い意味での投資家の皆さんとのやり取りはむしろ経験豊富な方だとは思います。そんな私でも、スタートアップに投

      • Olloがはまるお客さま、Olloにはまるお客さま

        Olloが開発・提供する画像認識ソフトウェアOllo Factoryが、住友電装によって正式採用され、グローバル拠点への展開が開始されたことをプレスリリースして2週間が経ちました。お客さまの具体的な社名もお話しできるようになり、営業も格段にやりやすくなりました。 この勢いで、というわけではないのですが、スタートアップでは避けて通れない資金調達に向けた活動も進めています。投資家の方からは色々な質問をいただきますが、比較的よくある質問が、Olloがはまる(Olloと相性がいい)

        • そして事件は常磐線で起きた

          全く予期していなかった事件は、梅雨入り後だというのに、もはや梅雨明けのように暑い日に起きました。 その日私はとある会社の工場を訪問するために、東京駅から常磐線の特急に乗っていました。目的の駅で下車し、改札を通った時に異変に気が付きます。なぜかポケット、正確に言えば右前のポケット、が軽い。いつもであれば小銭入れが入っており、特に小銭が多い時にはそれなりの存在感を示すはずなのに、あまりに軽い。 何らかの拍子に別のポケットに入れたのかも、とジャケットとパンツの全てのポケットを確

        モノづくりとロボットと人と

          カイゼンで結ばれたパートナーシップ

          本日6/19(水)、私が取締役会長を務めるAIスタートアップである株式会社Ollo(オロ)は、Olloが開発・提供する画像認識ソフトウェアOllo Factoryが、住友電装株式会社(以下住友電装)によって正式採用され、この度住友電装のグローバル拠点への展開が開始されたことをプレスリリースとして発表しました。 今回のプレスリリースが持つ意味 私がOlloの取締役会長に就任したのが1/22のこと。それから半年弱ということになりますが、この短期間にOlloは目覚ましい前進を遂

          カイゼンで結ばれたパートナーシップ

          I am Spartan!

          去る6/1(土)に東京ドイツ村で開催されたSpartan Raceに参加してきました。Spartan Raceへの参加は昨年に続いて2回目です。Spartan Raceはまだ知る人ぞ知るという感じですが、簡単に言ってしまえば大人の障害物競走です(正確に言えば、子ども部門もあります)。ただ、障害物競走といっても、運動会というよりは、Sasuke的なものです(ただし、一つ一つはそこまで超人的能力を求められるわけではありません)。 Spartan Raceには距離別にいくつかの部

          I am Spartan!

          嬉しくない買い替え

          現在使っているiPhoneは15 Pro。その前は14 Proで、どうしても買い替えなければならない訳ではなかったのですが、チタンを採用して軽くなったし、ということで発売と共に購入。iPhoneのProモデルはこれまでモデルチェンジとともに少しずつ重くなってきていましたが、15 Proでは明確に軽くなったのでお気に入りです(ただしレンズはかなりの存在感です)。 チップが新しく(A17 Pro)なり、動作もサクサクと言いたいところですが、Webブラウザー中心という私の用途だと

          嬉しくない買い替え

          泳いだ、走った 2024春 @ 横浜

          トレーニングの時期も含めると、トライアスロンを始めて約3年。春と秋に一大会ずつ参加するというペースが確立してきました。春は横浜(ワールドトライアスロン・パラトライアスロンシリーズ横浜大会)、秋は千葉(千葉シティトライアスロン大会)が基本。昨年はこれに加えてリレーで2回参戦(東京海の森、河津)。 今年の春の大会に関しては、念願かなってエントリーができた石垣島ということに。4月後半に石垣島トライアスロン大会に参加し、ヘロヘロになりながらもなんとか完走したということはお話しした通

          泳いだ、走った 2024春 @ 横浜

          今度こその、E資格の振り返り

          5月ももう下旬。E資格を受験したのが2/16なのでもう3ヶ月以上経っています。ちゃんと振り返りをしないと思いつつ、間が空いてしまいました。先々週からようやく重い腰を上げたものの、前々回はnote記事の振り返り、前回はQiita記事の振り返りで終わってしまいました。 ということで、ようやく(←遅すぎ)振り返りをしたいと思います。まず、それなりな時間とお金をかけてE資格を受験し、取得したことの是非ですが、私としてはとても価値のあることであり、挑戦して(なおかつ結果も伴って)とて

          今度こその、E資格の振り返り

          Qiitaで振り返るE資格への道

          E資格に無事に合格したのはいいものの、振り返りをしようと思っていたらあっという間に時間が経ってしまいました。前回は、重い腰を上げてnoteの過去記事をたどってみたところ、それだけで結構なボリュームに。ということで、今度こそ、本当の振り返りのつもりですが…。 Qiitaとの出会い 私が選択したJDLA認定プログラムであるラビットチャレンジでは、動画を視聴した上で、以下を達成する必要があります。 ステージテストに合格する ステージごとに学習レポートをまとめる 課題を実装

          Qiitaで振り返るE資格への道

          noteで振り返るE資格への道

          昨年春に弥生の社長を退任した際には、今後時間に余裕ができる中で、その時間を使ってしっかりとAIの勉強をしようと目論んでいました。もっとも退任後の半年間は、前半は引き継ぎ、そして後半は15年間務めてきたご褒美の休息期間。 10月からは再起動ということで、今後何に取り組むか模索しつつ、ようやく勉強に着手。11月にはG検定を受験し、無事合格。ただこれは小手調べ。自分がやりたいことを考えるとE資格に挑戦すべきと考え、今年2月に受験することをこのnoteで宣言しました。 結果的には

          noteで振り返るE資格への道

          泳いだ、漕いだ、走った 2024春 @ 石垣島 (その2)

          先週末の4/21(日)に、石垣島でトライアスロン大会に参加しました。当日の天気は晴れ、最高気温は実に30度。トライアスロン日和というよりは、4月だというのに既に暑すぎです。南国の太陽は強烈で、お陰で真っ黒に日焼けしました。特に焼けた両腕は、もう皮がむけてきており、かなり見苦しい状態です(苦笑)。 前回の振り返り トライアスロンは、スイム > バイク(自転車) > ランの順番で競技を行います。なぜこの順番かというと、危ない順なのかと思います。体力を消耗した状態で泳ぐのは危険

          泳いだ、漕いだ、走った 2024春 @ 石垣島 (その2)

          泳いだ、漕いだ、走った 2024春 @ 石垣島 (その1)

          先週末の4/21(日)に、石垣島でトライアスロン大会が開催されました。昨年までは新型コロナ禍の影響を大なり小なり受けていましたが、今回はランが市街地コースに戻り、本来の石垣島トライアスロンが戻ってきました。国内で開催されるトライアスロンの大会としてはおそらくもっとも人気があり、昨年の申込み開始時にはわずか数分で定員に達するほど。私にとっては念願となる初参加です。 大会は日曜日ですが、移動距離がそれなりにあり、前日移動だとちょっと大変。また、今回は初めての飛行機での移動で、到

          泳いだ、漕いだ、走った 2024春 @ 石垣島 (その1)

          社長の仕事(その3)

          長めのシリーズになってしまいましたが、新社長が多く生まれる4月ということで、前々回から社長の仕事についてお話ししています。私が考える社長の仕事とは、以下の3つです。 向かう方向を指し示すこと 判断すること 範を示すこと 前々回は「1. 向かう方向を指し示すこと」について、前回は「2. 判断すること」についてお話ししましたので、今回は「3. 範を示すこと」についてお話ししたいと思います。今回で完結する、はずです、笑。 3. 範を示すこと 社長の仕事についてお話しして

          社長の仕事(その3)

          社長の仕事(その2)

          桜がようやく満開に、と思ったら昨日の激しい雨が花散らしの雨になってしまいました。それでも今年はかなり長い期間桜を楽しめたように思います。 さて、新社長が多く生まれる4月ということで、前回から社長の仕事についてお話ししています。私が考える社長の仕事とは、以下の3つです。 向かう方向を指し示すこと 判断すること 範を示すこと 前回は、「1. 向かう方向を指し示すこと」についてお話ししましたので、今回は「2. 判断すること」についてお話ししたいと思います。 2. 判断す

          社長の仕事(その2)

          社長の仕事(その1)

          いよいよ4月。街中にフレッシュな新卒社員が目立ちますね。群れて歩くのは邪魔だよ、とおっさんぽく心の中で呟きつつ、自分も33年前(!!)はそうだったのかもしれない、と反省します。 私が社会人になったのは、現在進行形でバブルが崩壊しつつあるというタイミング。私の代の新卒同期は300人、一方で翌年は30人。私の代はまさに最後のバブル世代ということになります。 当時の私には、転職とか起業とかという発想は全くなく、大企業に就職し、やがては社長とは言わずとも役員ぐらいにはなるのだろう

          社長の仕事(その1)