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カイゼンで結ばれたパートナーシップ

本日6/19(水)、私が取締役会長を務めるAIスタートアップである株式会社Ollo(オロ)は、Olloが開発・提供する画像認識ソフトウェアOllo Factoryが、住友電装株式会社(以下住友電装)によって正式採用され、この度住友電装のグローバル拠点への展開が開始されたことをプレスリリースとして発表しました。

今回のプレスリリースが持つ意味

私がOlloの取締役会長に就任したのが1/22のこと。それから半年弱ということになりますが、この短期間にOlloは目覚ましい前進を遂げてきました。私が加わったから、などという気はなく、試行錯誤しながらもここまでOlloを引っ張ってきた創業者の川合、取締役の井口、そして何よりもエンジニアの皆の頑張りの賜物です。私はたまたまそうした頑張りが実を結ぶタイミングに居合わせたということです。もっとも、そういうタイミングだからこそ、私の存在が必要とされていたのだと思いますし、実際問題として、多少なりとも貢献できていれば嬉しいです。

さて、Olloは目覚ましい前進を遂げてきたのですが、それを広く社会に発信する機会がないことが悩みでした。弥生の場合には、お客さまがスモールビジネスであり、例えば、弥生オンラインのユーザー数が1万を超えた、10万と超えたというような定量的な形で成果を発信することができていました。しかし、Olloのお客さまは、大規模な製造業であり、数としてはまだまだ限定的です。つまり定量的なアピールは難しい。一方で、名前を聞けば、おおすごいと思われるような会社揃いですが、Olloの独断で名前を明かすことはできません。どの会社も競争の激しい市場において、自社の取り組みを積極的に明かしたくはないというのが現実です。

結果的に、Olloの前進をお伝えするすべがない、というのが悩みの種になっていましたし、営業の過程においても、「あの会社にもご利用いただいています」と言えればどんなに楽かと思ったことも一度や二度ではありません。そういった中で、Olloの大恩人ともいえる住友電装の皆さんが、Olloのさらなる成長のために、一肌脱いでいただいたというのが、今回のプレスリリースです。今回のプレスリリースの主語はOlloではありますが、主役は住友電装です。

モノづくりへの想い

住友電装という名前自体を直接的に知らない人がいたとしても(住友グループということは自明ですが)、そこらへんを走っているクルマに乗れば、住友電装のお世話になっている可能性はかなり高いです。プレスリリースでもご紹介いただいていますが、「住友電装グループは、グローバルで32の国と地域、106社、約25万人のオペレーターによる『ものづくり』で支えられている自動車用ワイヤーハーネスメーカー」。

クルマ好きの私としては、住友電装の名はもちろん知っていました(ちなみに、住友電装の皆さんも相当なクルマ好きです、笑)が、従業員数25万以上という規模には驚かされました。それ以上に驚いたのが、「カイゼン」への徹底的なこだわり。実は私はこの春に住友電装の東南アジアの大規模拠点に出張したのですが、工場長はもちろんとして、現場スタッフの一人一人までカイゼンに対する強い想いを持っていることに感服しました。数少なくなってきた日本の強みとして「モノづくり」「カイゼン」と言われますが、まさにその最前線を目の当たりにすることができました。

それだけ「カイゼン」に強いこだわりを持つ住友電装だからこそ、Ollo Factoryを選んでいただけた。すでに徹底的にやっているカイゼンを、疲れというものを知らないAIを活用することによって、さらにスピードアップし、推し進める。Ollo Factoryは、住友電装でのカイゼンが新たな次元に到達するお手伝いをしています。

そして同時に、それだけカイゼンにこだわりをもつ(これは業界内でも定評です)住友電装でOllo Factoryが採用され、今まさにグローバル展開が進んでいるという事実が、カイゼンを新たな次元に進化させるツールとしてのOllo Factoryの力を証明することにもなります。

つまり本当に有難いことですが、住友電装とOlloの間はカイゼンで結ばれ、お互いにwin-winを実現するパートナーシップだと考えています。

プレスカバレッジ

本日プレスリリースしたばかりですが、すでにいくつかのメディアでカバーいただいています。有難うございます。

日経クロスメディア: 住友電装、工場作業の改善にAI画像認識ソフト「Ollo Factory」導入

ZDNet: 住友電装、AIによる動画解析でカイゼンの立案と実施を加速化

マイナビニュース: Ollo×住友電装、画像認識AI「Ollo Factory」を活用して改善活動を高度化

次は?

今回は住友電装でのグローバル展開についてプレスリリースできた訳ですが、既にOllo Factoryをご活用いただいている超大手製造業には、住友電装に勝るとも劣らない会社が複数あります。まずはしっかりと成果を出し、Olloの価値をしっかりと示すことが大前提ですが、お客さまのご理解をいただきつつ、今回のような情報発信を続けていきたいと思っています。

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