Tenten

「Tenten」と言う名前は大好きなドラマ「これは経費で落ちません」の舞台、天天石けん…

Tenten

「Tenten」と言う名前は大好きなドラマ「これは経費で落ちません」の舞台、天天石けんからいただきました。 50半ばで難病の夫を在宅介護中。コロナ前から巣ごもりしており、外出をしないので、テレビとネットがお友達の主婦です。

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  • パーキンソン病

    病気まとめ

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昭和18年の中学生④

昭和18年に中学校へ入学した父が同級生と晩年作成した文集から 中学校へ入学したときが戦争中だったことから戦争の思い出が多いのですが、特に八月と言うことで「T氏」の思い出を載せたいと思います。  桜よ、永遠に… 昭和20年4月。  連日の空襲で、首都圏は焦土と化していった。中学三年生の私は、勤労動員先の工場で、朝から晩まで機械作業に取り組んでいた。  ある日の昼食時、担任のM先生が「明日、陸軍に入隊することになった」旨を話された。  私たちは深い衝撃を受け言葉も出なか

    • 昭和18年の中学生③

      昭和五年生まれの父が同級生達と作った文集から  『K氏 激動の時代に』  昭和という激動の時代を生きてきた我々が今、回顧談として21世紀に語り継がねばならぬと思うのですが、何せ半世紀も前のことゆえ、記憶をよみがえらすことが出来ないというのが現実です。しかしながら21世紀に生きる者へ贈るメッセージとして今語り継がねば永遠に忘れ去られてしまう。それならばと断片的にでも残そうと書くことに致しました。  思えば昭和18年4月六辻小学校のおんぼろ借り校舎に110名が相集い、たった

      • 六月の猛暑と母

        今年の六月の暑さはヤバい 六月だと普通は梅雨の最中だから身体が熱さに対応できない。 高齢の母はそうでなくても季節も日付も曖昧なまま生きている。 真冬でもその日が暖かければ「春だっけ?」 前の日が寒ければ夏でも長袖を着ている。 一人暮らしの母はこの猛暑をちゃんとわかっているのか、心配で毎日電話している。 「大丈夫よ。ちゃんとエアコンつけてます」自慢げに話すが、「だけどおかしいのよね。動くと汗かくのよ」よくよく聞けば室温は30度だという。 「お母さん、それは設定温度が高いか

        • 自分を守ろう

          最初に夫の不貞を知ったとき最初に思ったことは 「あ~あ、これでここまでの何もかもが台無しになった」 ということ。 結局後からこれは病気の薬による副作用が関係していると知ったけど、その後も何度もあったし、現在もその薬は飲んでいるので症状はある。 夫の身体を思えば薬はやめられないからずっと不安なまま生きている。 最初の錯乱期からかれこれ5、6年不安定な気持ちのまま生きている。 その間に夫はひどいことを沢山したし、子供達との関係は最悪まで悪化したし、母は認知症になるし、親戚に悲

        昭和18年の中学生④

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        • パーキンソン病
          7本

        記事

          昭和18年の中学生②

          昭和五年生まれの父が同窓生と作った文集より 『S氏 学徒動員』  大東亜戦争も段々厳しくなるにつれ、我々学生も戦時体制となり軍需工場で働くことになった。一班二班に分かれ一班は与野の計器工場、二班は川口の鉄工所へ勤務することになった。私は二班だった。浦和から電車で川口駅まで行き、そこから整列をし軍歌を歌いながら工場まで30分行軍をした。  我々の仕事は職人に教わりながら鋳物の型込めの手伝いや、鋳造した物のエアーハンマーでの砂落としなどの雑用が主であった。また機

          昭和18年の中学生②

          昭和18年の中学生①

          私の父は昭和五年生まれで、鬼籍に入って十年ほどになります。 父はとある旧制中学の第1期生で、晩年同級生達と文集を作りました。 父は主に編集担当だったのですが、3冊目を作る頃には身体が不自由になり、編集作業が大変になったため私が手伝うことになりました。 私が手伝ったのは送られてきた手紙や原稿用紙をワープロで打ち直すような仕事です。 その時、昭和五年生まれの人達の人生を垣間見ることになったのです。 昭和五年生まれの人達は丁度十三歳くらいの時に戦争が始まり、十五歳の頃終戦でした

          昭和18年の中学生①

          がんばれ千葉ロッテマリーンズ

          本日プロ野球の開幕です。今年はビックボスの登場でいつもとは違った楽しみもありますね。 私と息子は千葉ロッテマリーンズを応援しています。が住んでいるのは千葉県ではありません。 ロッテは昨年ギリギリまで優勝争いをしていました。相手はまさかのオリックスで、どちらのファンにとっても熱望していた優勝でした。残念ながら優勝できませんでしたが最後まで夢を見させてくれました。 ロッテのようにスター選手もいなくて日本代表にも選ばれないようなチームを応援していると勝たせてあげたくて応援にも

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          パンダに会いに行って関西の人に感動した話

          ジャイアントパンダが大好きで上野動物園には度々会いに行かせてもらっていたんだけど、日本で一番パンダが沢山いる和歌山県の南紀白浜アドベンチャーワールドに行きたくて行きたくて、一度だけ行ったことがあります。 私は関東に住んでいるのですが、関西に住んでいる妹と合流して妹の車で行きました。長い長い道のりでした。5年くらい前のことです。 やっとの事で会えたパンダたちはのびのび暮らしていてとても可愛らしかったのですが、アドベンチャーワールドは他にも楽しいところが沢山ありました。 その

          パンダに会いに行って関西の人に感動した話

          大人のピアノ

          夫はパーキンソン病。薬がないと動けない。それと同時に下肢の痛みが半端ない。そのためほとんど車椅子生活だ。 本来ならばストレッチ、筋トレ、歩行練習などをするべきなのだが、足が痛くて運動関係が出来ない。 パーキンソン病は脳内のドーパミンが少なくなって起こる。ドーパミンがちゃんと出ていれば動けるのだ。ドーパミンを増やしたい。増やすというか、放出させたい。そのためには楽しいことをする。 夫は何が好きかというと、食べることだ。食べているときは調子がいい。 しかし、肥満体で糖尿病の夫に

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          止まらない動画鑑賞(マイブーム)

          早いもので師走です。師走は忙しいものです。師走はやることが沢山あります。 特にやらなくてはならないものの代表と言えば大掃除ですね。私は掃除が大変苦手です。でも私以外家族に掃除をする人はいないのでやらなくてはならないのです。 私は掃除を効果的に行うために勉強をしました。現代のハウツー、学びの場はYouTubeがダントツ役立ちます。 お掃除、片付けの動画はすごい数あります。是非ご覧になってください。よそのもんのすごい散らかったお宅を見てうちなんてまだまだだなと安心することが

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          乃木坂46が可愛いのだ

          乃木坂46というアイドルは皆さんご存知ですよね。 今日本で一番人気のある女性アイドルと言えば乃木坂46かなと思います。 一緒に暮らしている息子(20代)が乃木坂46のファンでして、彼女たちの番組をいつも一緒に見ていたので私も詳しくなりました。 とても清楚で可愛らしい彼女たちですが、グループが出来てもう10年だそうです。デビューしてしばらくはあまり有名ではなかったそうです。なので1期生の中には有名になる前にやめてしまった子もかなりいます。 卒業した人の中には白石麻衣さん

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          読書の秋はコナン

          い、忙しい 毎日仕事に行くわけでもないのに時間がない。介護中の夫はいつ何を言い出すかわからずいつもそばで待機しているのだが、それ以外にも人の出入りが多すぎる。 週2回訪問リハビリを受けている。今週はその事業所の看護婦さんの訪問もあった。訪問マッサージも受けている。トイレの改修も考えているので、業者さんの出入りもある。 夫がディサービスでいないときは高齢の母の元へ駆けつけ通院につき合う。 読書の秋のお題に参加したいと思っていて、それなら是非あの好きな本を紹介したいけど、

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          動物園でおきたこと

          秋になってやっと外に出かけたい気候になりました。子供達が小さいときに色々出かけたことを思い出しています。ひとつ忘れられないことを書きたいと思います。 私の長男は生き物全般が大好きでした。まだ乳幼児の頃ウルトラマンの怪獣にはまり(なぜかウルトラマンでなく)、そこから恐竜へ、その後、は虫類、魚類、鳥類、昆虫、最後に哺乳類という遍歴ではまりました。親馬鹿の私は天才かもと図鑑を買い与え、動物園、水族館にもよく行きました。 長男小学一年生の時関東の有名動物園に行きました。彼が一歳の

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          長いお付き合いの美容師さん

          引っ越しなどをした時に自分に合った美容院を探すのは結構難しいものだ。 その点私はとてもついていた。私が通っている美容院の美容師さんとはもう20年以上の付き合いだ。 お互いの年齢も近く、子供が少年野球をしている、猫を飼っているなど共通の話題もあった。その美容院は彼女が一人でやっている小さな美容院なので私と彼女以外誰もいない。 長い付き合いの間に友達にも話さないようなことを話すようになった。健康の悩みから家族の悩み、子供の進路、子供の恋愛関係の相談。話題は尽きなかった。

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          投票したいという気持ち

          ちょうど1週間後衆議院議員選挙の投票日ですね。投票には行かないといけないですね。 私は20代の頃選挙には興味がなく、日曜日は遊びに行くことに必死で投票日すら知らずに暮らしていました。 しかし結婚した夫は投票に行かなかったことがないという人間だったのです。 「投票に行かないならば日々の生活で、不満を言ってはいけない」と言われ、結婚してからは必ず投票に行きました。 新婚旅行で海外に行くときには期日前投票をしてから出かけました(!) その夫が病気になり、自由に出かけられな

          投票したいという気持ち

          園芸農家で働いた思い出

          約30年前、長男の出産と共に仕事を辞めました。あの時代は専門職の女性でもなければ子供が生れた後仕事を続けることはあまりありませんでした。 子供が大きくなってパートを始めました。よくあることですね。 主婦のパートといったらどのようなものが思い浮かびますか? 私は偶然ですが、あまりメジャーではないパートばかりをしていました。なくてはならない仕事ですが、関わっている人はあまりいないようなことばかりしていました。 その中から園芸農家に勤めていたときの話をしたいと思います。

          園芸農家で働いた思い出