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六月の猛暑と母

今年の六月の暑さはヤバい
六月だと普通は梅雨の最中だから身体が熱さに対応できない。

高齢の母はそうでなくても季節も日付も曖昧なまま生きている。
真冬でもその日が暖かければ「春だっけ?」
前の日が寒ければ夏でも長袖を着ている。

一人暮らしの母はこの猛暑をちゃんとわかっているのか、心配で毎日電話している。

「大丈夫よ。ちゃんとエアコンつけてます」自慢げに話すが、「だけどおかしいのよね。動くと汗かくのよ」よくよく聞けば室温は30度だという。
「お母さん、それは設定温度が高いからもっと低くして!そうだな26度くらいにしてみて!」「ああそうか。リモコンで変えられるのよね」こんな具合。具体的に話さないと本当の対策になっていない。

母は行動範囲も広い。
「おかあさん。2、3日はすごく暑いから必要ないなら出歩かないでね。公民館までは結構あるからお休みしなよ」と注意すると「あら、あれくらい歩けなきゃダメよ」イヤイヤ、健脚自慢をしている場合じゃ無いのよ!

「お母さんは高齢者だから心配してるんだよ。既にカラカラなんだから」冗談交じりに言っても「大丈夫なのよ。長いこと生きてるんだから。丈夫なのよ」…全くわかってもらえない。

そのおおらかな気持ちで、どうかこの猛暑を乗り越えてください。お母様

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