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もっと遠くまで行けるよ

友人とチルをした、土曜の昼下がり。
イスラエルとイタリアが故郷で、とても賢い友人。今年の、まだ長袖のセーターを着ていた頃、スタバでたまたま隣の席で。

ひたすらに本を読んでいるわたしを見た彼に「いい本屋、知ってるかい?」と聞かれたのがはじまり。そこから仲良くしてる。

とてもクレバーなひと。わたしのつたない英語にやさしく耳を傾けながら、いつも最善のメッセージを贈ってくれる。彼の思考をわかりやすく説いてくれる。

「わざと、悪魔になるね!」と笑って、リアルな話もしてくれる。「いいじゃん!イケるよ!」と適当な励ましじゃなくて、「そうだね。ただ、忘れちゃいけない重要なポイントがあるよ。」とわたしの視点を現実に合わせてくれる。いい具合に。

だから、彼に言うの。

You are not only devil but angel.
「悪魔でもあり、天使だね。」

今からトライしてみたいことを相談した。それにかかるコストを計算しながら、最適な方法を一緒に考えてくれた。まずはここから始めてみようとふたりで出した3つのうち、2つは昨日の今日からもうスタートさせた。

残りひとつも、今日すでに手続きを終えて、明日から。やろうとしたことをやるのは、今この瞬間しかない。先延ばしにしたもので、ちゃんと始めたものは一体いくつある?

もしかしたら雨が降るかもしれない
そう予期した日、傘を持っていれば
突然の雨にちゃんと対応できる。

でも、傘を持っていなければ
どうして持っていなかったんだ
降るかもしれないと予期していたのに
そう嘆くことになってしまう。

もしも晴れたら?
そのまま小脇に抱えておけばいい。
必要な日のために備えておくんだ。

その日、彼がくれた言葉のなかでも特に響いた。わたしは自分の傘をちゃんと持ちたい。もし持っている傘がしっくりこないのなら、柄や模様の違うものにしてもいい。

傘を持っていれば雨に濡れなくていいし、なんなら、わざと差さずに濡れてしまってもいい。持っていなければ「濡れる」という一択だけれど、持っていれば「濡れない」「濡れる」を自由に選べる。

来月、彼もあたらしいチャレンジをするらしい。会社をつくる。その眼差しはとても潔くて、彼の賢さをまた感じた。お互いの未来を描いた時間だったし、ふたりとも少し長いスパンでのチャレンジをやろうとしてる。

You'll go far.
「もっと遠くまでいけるよ。」

Trust me.
「僕を信じて。」

そう言ってくれて、とても心強くて。
がんばろうって思えて、うれしいな。

ゆるやかにスタートさせていきたい。マラソンのような長期戦。いきなり明日、42.195kmを走ることはできないけれど、まずは10mから。そうして少しずつ距離を伸ばしていけばいい。流れる景色を味わいながら、自分のペースで進んでいきたい。

いただいたお気持ちはあたらしい本に使わせていただきます。よい言葉にふれて、よい言葉を紡げるように。ありがとうございます。