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私達を楽しませてくれる娯楽の三要素 〜内容編〜

 娯楽を楽しむことができるのは、その娯楽が楽しませる形になっている時だけである。その形になるためには、1つ、「楽しい内容」というのが不可欠となる。

 楽しい内容とは文字通り、楽しませるためのコンテンツのことである。その娯楽がどのような形をしているのか、目に見えるのか、においはあるのか、音はどうなのか。「楽しい」と思えるために、何がそこに働いているのかということが決まっており、そしてその娯楽が実際に「ある」こと。
 そうでなければ、娯楽は楽しめるはずがない。
 私たちはいつも忘れてしまう。当たり前にあるものほど、ある瞬間に気づけなくなってしまう。「存在感」とは、無条件でいつも発揮されているわけではない。そして当然のようにいつもアピールされているわけでもない。
 娯楽も同じだ。
 それが、どのようなものなのかについて、常に宣伝されているとは限らない。そして、宣伝できるとも限らない。だから、それが「ある」ということ、そして「なければならない内容」について、自覚的であることはとても大切なのである。
「内容」は当たり前にあるものではないと思えるかどうかは、その分かれ目となる。そしてもし、娯楽を提供する側が、その内容の一部でも「当然にあるもの」として扱ってしまうのなら、その楽しさは減ることになる。
 常に、内容に自覚的であってもらえる娯楽こそが、楽しんでもらえる娯楽なのだ。
 人間はいつも、いろいろなことを忘れ続ける生き物である。だからそういった当然を、つまり「娯楽の内容」を、自覚的に大切に扱う意識が持たれていることが、「楽しい」ということの1つの要件となる。

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