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好きならば向いている。嫌いならば向いていない

 人には向き不向きがあるというのは多くの場合嘘で、そこには好き嫌いがあるだけである。つまり意思だ。こうしたいとか、したくないとかの意思や希望。叶うかどうかは別にして、あるものへと向かおうとする心の動き。
 そして、嫌いなものには食指が動かない。鈍く、目をそらしたくなり、逃げてすらしまえる。だから、それがやらねばならないものだった時に、「不向きだ」となるのだ。
 反対ならば「向いている」となる。全ては好き嫌いである。

 何かが向いているとかいないとかの判断は、それが好きかどうかだということを認めよう。すると、今、「向いている」と思っていたものが、いつかそうでなくなるかもしれない。「向いていない」と思っていたものが、いつかそうでなくなるかもしれない。
 人の好みは変わるからである。
 好みは変わって、向き不向きも変わる。
 一生同じなんてことはない。出来ないことも、出来るようになる。向き合えるようになる。そしてそうでなくなることも。

 それが、向き不向きの正体である。単にそれは、好みと、それに基づく私達の印象と意思である。

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