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コメディを成り立たせる三戒

“コメディ”というものがある。
軽妙なやりとりや、笑いを誘う展開、キャラクターが躍動する楽しいストーリーなどなど、コメディというカタカナ四文字には、想像しきれないくらいの内容と、使われ方がつまっている。

コメディを使ったエンターテインメントとしてはストーリー性のあるものも多いが、それに限らず幅広い使われ方をし、私たちの日常にはコメディがあふれている。
例えば世界観やキャラクターの設定に、コンテンツの雰囲気に「コメディ色」が仕込まれることがあるし、それこそなんらかの物語が「コメディ調」で展開されることもよくある。
その使われ方も、全編通してコメディであることもあれば、要所要所でコメディを利かせて面白さを際立たせるというものもある。

そんな、どこにでも使われ、主役もわき役もこなせ、様々な需要のあるコメディだが……だからこそ、それを扱っていくのはとても難しい。

特に、物語ジャンルとしてのコメディにはやらねばならないこと、含まねばならない要素が多く、本当に大変である。

そこで、少なくとも「コメディである」と言うためには以下の3種が必要であることを確認しなければならない。
・振って受けて落とす
・ボケとツッコミ
・テンポ


どれも、例えば芸人のコントなどでも聞く要素だが、コメディにおいても当然同じである。
とりわけ物語、ストーリー性のあるコンテンツにおいては、まず冒頭でどれだけ「振れる」か。そしてそれを「受け」、きちんと終盤で「落とす」ところまでつなげられるか。
また、キャラクター同士のやり取りにおいて、誰が「ボケ」、誰が「ツッコミ」なのか、その立場や関係性をしっかり定義する。
加えて、それらを「テンポよく」物語として流し、きちんとまとめ上げる必要もある。

これらの要素は、確かに他のコンテンツやジャンルにおいても、必要なものである。
しかし、ことコメディにおいては、特にこれらの3種はクオリティに直結してくる。命と言っても差し支えない。

そういう意味で、コメディはとても難しい。需要があり、見る者の目も肥えている。その厳しい監視の中で、きちんと必要なものを踏まえ、基準に合格しなければならない。

なんにせよ、どんなコンテンツであったとしても、コメディをやるときは「フリウケオチ」「ボケツッコミ」「テンポ」
これらをきちんと意識し、まとめ上げることが肝要である。

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