身体よわよわだからこそ、どうにか続きそうなゆるゆるルーティン
ううーーん。胸からお腹の辺りがすごく重たい。なんだか呼吸がしづらい。頭も重たい。起き上がれない。
こたつの中で横になったらそのまま寝てしまった。
昼なのに。
2020年2月。
緊急事態宣言は出ていたし、息子の学校もお休みだったからそのまま休めた。
その2年ほど前から、更年期の症状はあった。
夜中に動悸で目が覚める。水分を摂るもまた翌日の夜中も。吐き気が伴うこともあった。
循環器科や婦人科に行き、更年期に突入したようだと知る。
元々身体が丈夫じゃなくて、生まれて1年満たない頃から「この子は自律神経の調整が下手な体質のようですね」と言われていたそうだ。
ホルモンと自律神経と内臓の働きはすべてつながっていて密接な関係にある。
そりゃあ更年期の症状も出るよなと思っていた。
にしても、次々と症状は出る。
メニエール持ちでもあるので、息子が生まれてからその生活リズムに振り回されると、ふらふらグルグル、症状はしょっちゅう出ていた。でも早起きはしなければならないのに、なかなか早寝ができなかった。
運動も始めてはそこそこ続くものの、その先まで行かない。
私にとっては日々身体がギリギリで、全体的に生活が整っていなかった。
起き上がれなくなるほどの強い倦怠感は半年ほど続き、だいぶ動けるようになったのは9月。
でもそれから2カ月くらいしたら五十肩になっちゃった。腕が肩の高さから上に上がらない。
ヨガや軽い筋トレ、ストレッチが良いとか言われても、ポーズにたどりつかない。後ろにも手が回らないからズボンに服の裾を入れられない。下着を着るのもひと苦労だから簡単に着れるものになって、可動域と共に実際に自分の行動する範囲も狭くなっていった。
2021年は息子がひとり暮らしを始め、早起き生活からは解放された。
メニエール症状はだいぶ減ったけれど、それまで頑張っていた反動か、生活全体でやる気を失った。疲れが蓄積されていたのだろうし、更年期症状が全然落ち着いていなかったのもあるのだろう。
2022年はじめ、精神的にいろいろダメージを受けてしまい、軽いうつ状態に陥ってしまった。
ようやく落ち着いてきた頃にはもう秋。身も心も調子悪かった頃、様々な方面にたくさんの無礼があった自分に気付き、フォローして回った。
ようやく落ち着いてきたと思ったのに、今度は始まった腹痛がおさまらない。
内科に行き、婦人科に行き、泌尿器科に行き、消化器科に行き。結局悪いところは見つからなかったのに、一年近く経った今もまだ下腹部が痛くなる。
夢見も悪い日が続く。今までの人生の中でも悪夢を見る頻度が圧倒的に多く、夜中も何度も起きる。動悸がしていることもあるし、していなくてもそのまましばらく眠れない。
すべての急な変化は更年期によるもののようで、漢方薬を試行錯誤している。私は漢方薬で心身ともに変化が出やすいようで、腸の検査が全部終わった今、婦人科の先生が先生が「あーでもないこーでもない」と一緒に考えてくれている。今も模索中。
それでも私にとっては大きな変化がここ一ヵ月起きている。
一つは今年の秋くらいから倦怠感がだいぶ減ったこと。ひどかった3年前よりはラクでも、基本的に倦怠感を伴う生活が続いていた。
そして運動習慣を身に付けようと動き始めていること。
腸の状態に伴うお腹の痛みを何とかしたいからだ。
過敏性大腸症候群のようなのだけど、私の場合、お腹にガスがたまっただけでも痛みが出る。
痛みがあると、悪い所はないとわかった後でも、どうしても不安になってしまう。
すると「お腹痛い」「大丈夫なのかな」が日常の中で頭のすみに居つく。気持ちがそこに奪われて何も楽しめなくなってしまう。
調べていくうち、自分に何が必要かわかってきた。
食生活はさほど激しく乱れていないし、心身ともに負担に感じる時は無理したくない。自分の腸の症状には何が良いかを知って、ほんの少し傾向を変えてみる。大好きな牛乳をガブガブたくさん飲まないとか、パンとご飯と迷う瞬間があったらご飯を選ぶとか。
そして何より午前中の過ごし方を改善しようと心に決めた。
起きたらまずカーテンを開けるなんて当たり前と思っていたし、できていると思いこんでいた。でもよく考えたら、倦怠感が強くてすぐに起き上がれていない。ゴロゴロしている間、遮光性の高いカーテンは閉まったままだった。
なので更年期特有の倦怠感があっても、とりあえずカーテンを開ける。
そして陽の光を感じながら、腸の働きを促すストレッチをする。
どうせすぐに起き上がれないのだから、寝転がりながら体をひねったり、充分に伸びをしたり。
五十肩のひどかった頃は、痛くて充分な伸びすらできなかった。すっかり回復しているわけじゃないけれど、肩や腕が上がることにしみじみ感謝しながら伸びる。
最後に腹筋がてら起き上がる。ベッドの上だと腰の負担も強くはない。
そしてその頃には、倦怠感がだいぶ抜けている。
まだつらい時は、首周りを伸ばすストレッチも追加。
つらくない時は朝食後に、首のストレッチやごく軽い筋トレをする。
筋トレと言うと、しっかり腹筋や背筋! と以前は思っていたしそれができていたけど、今はヒザがいたむから、ヒザ周りの筋肉をつける軽い上げ下げとか、握力が弱っているから手を握ったり開いたりとか、ごく簡単なものばかり。
そうじゃないと今の私はすごく簡単に疲れるので続かない。
そして10分~15分くらいでも良いから風邪の時以外は歩く。
たくさん歩かないと意味がないと思うと結局歩かなくなるけど、10分ちょっとなら雨の日でも歩ける。
歩く時に日焼け止めクリームも塗らないとシミが濃くなっちゃうから、洗顔も早い時間に済ませるようになる。
こうやって少しずつ朝のリズムが作れるようになってきた。
しっかり「これしなきゃ」と自分を追いこむやり方は私には不向きだと知っている。
気をつけて言い聞かせている言葉は「焦らない」。
もっとできそうだ! と思うとがんばりすぎる。そうするとがんばった日を、身体がしんどい日に思い出し「あんなにできない」「やっぱり私はダメだ」と思ってまたやらなくなる。
何もかも年単位で、少しずつ歩く距離を伸ばしたり筋トレの回数を増やしたりしていけば良い。
文字通り、「身体の声をよく聞いて」慎重に。すぐ次の段階に行こうと思わず、ごく簡単な動きを続け、プラス何かできそうな日はもう少し動く。それはもうオマケみたいなもの。オマケなら、翌日以降も同じようにする必要はないと思える。
そんな日々を先月末から続け、睡眠が少ーしずつ改善してきたような実感がある。睡眠が改善すると日中も動ける。
ただこんな風に「体に良い」「心に良い」とわかっていてもできない時もあるし、人にも押し付けたくない。
ヨガやストレッチ、筋トレなどが身体にも心にも良いってわかっていても、それでさえ疲れる時期があった。
だから自分自身に対しても無理はしない。先日もメニエールが久しぶりに出たので、その日は休むようにした。
少し動けるようになってからで良い。
その時は、何のためにどこを動かすのかを考えながら。
身体が基本的に弱めな私でもできるから、この生活、朝のルーティンとして定着していけそう。
読んでいただいて、ありがとうございます! 心に残る記事をまた書きたいです。