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合う先生をみつける 学校選びではなく - デザイン「か」

今日は「教育のデザイン」「教育プログラムを自分でデザインすればよいよ」ということを書きます。孫泰蔵さんの「教育の消費者になるな」という言葉に影響を受けた投稿です。

冒頭の写真は、母校滋賀県立大学の通称えんぴつ塔。私にとっては最高の先生にたくさん出会えた素敵な大学でした。偏差値は低めの公立大学ということで「最高の偏差値コストパフォーマンスの大学w」とわたしたちは評価しています。というか、先生方、税金で育てていただいた滋賀県の皆様、本当に感謝しています。

孫泰蔵さんの下記のFacebook投稿で教育について論じられています。


我が子の教育をどうするべきか。これは最近の夫婦の議論です。というより、まずは妻が真剣に悩んでいる。私は「娘の興味に任せたらええやんーなん」て気楽なことをいっていると「環境をつくってあげるのは親の仕事なのだからもっと真剣に考えなさい」と叱られる。おっしゃるとおりです。すみませんm(__)m

というわけで、娘たちのこれからの教育をどうするか、とても悩みます。

金をかけて、いわゆる王道を進ませたところで、ベストなのか、ベターなのかすらわからない時代になりました。即戦力教育などというバカげたことを大学でやってるところもあるようで、ほんま、はっきりいってそんな大学はいらん。その上、体系を教える先生がいたとしても大学内で評価もされないようです。

外からは最終学歴とかで評価されがちのようですが(一定の見極める基準になること自体は否定しませんよ。学歴フィルター自体ももちろん否定しません。その選択とそこまでのプロセスには意味があるので)

しかし、良い大学でてたらそれでいいわけなんてない。たとえば、うちの会社で面接するときは、学歴に関係なく、今まで「いつ」「どんな場面で」「誰から」<学んだのか><なにを実行したのか><どんな課題を見いだしたか>を必ず聞いていきます。二次面接くらいで2時間くらいかかることもざらにあります。でも聞きたいし、聞かないとわからない。

娘たちに関しては、まず2人ともそれぞれの今持っている適性を見極めてあげないといけないなと思っています。もともと持っているもの、それを阻む要因があるのか、逆にそもそももってないか。IQはどの程度だろうか、観察力は?感受性は?凝り性?飽き性?などなど。そして、最終的には、体系立てた論理を学べる知力がそもそもあるだろうか、の見極めが大切だと思います。論理的思考や、体系をそもそも理解しないタイプなら、まずは1点突破型の環境を整えてあげないといけないなとか。

「学校をひとつに決める必要なんてない」


上記の孫泰蔵さんの言葉は、もうまさにそのとおり。わたしもそう思っていた。というか、義務教育という制度上ひとつ決めるけど、そこですべてを学ぶ必要なんてないと思ってた。幸運にも、良い(合う)先生に巡り会えればそれはそれで最高。でも合わなければ合わないで、社会はそんなもんだと学べば良いし、本来学ぶべきことは別で学べばいい。映像の学習コンテンツもものすごく揃ってきているし、TEDxKyotoをはじめとする、各地のTEDxなどに参加しても生の学びがある。それが泰蔵さんのこの言葉ですっきりいってもらえた気がして嬉しかったです。

「親が教育サービスの消費者になっている」結局は自分たちに都合の良いサービスを「選ばせる」というふうにデザインしてあり、私たちから「自ら創り出す」という思考を停止させ、権利を事実上奪ってしまう。


「教育サービスの消費者」という言葉はセンセーショナルかもしれませんが、資本主義だから当たり前なんですよね、よく考えたら。

わたしにとっての最良の恩師、松岡拓公雄先生。下の写真は2000年。先生も赴任2年目の初々しいときw。わたしも初々しい大学2回生だったはずです。

たまたま入った大学で、たまたま松岡先生が私たちの入学年に赴任されてきた(だから事前情報はなかった)でも、出会って、生涯の恩師になる。どの大学に行こうが、学校にいかなくてもどうでもよくて、誰に出会えて、誰に教えを請えるか、ということだけなんだと実感しています。それが「運」なのかもしれないし、「運」を引き寄せられるのは、自分の力なのかもしれないし、周りの力なのかもしれないですが。そして私は本当にたくさんの恩師に恵まれています。またその方々については、お伝えしていきたいなと思います。

というわけで、最終的には、娘たちの教育は、もう私塾を作るか、自分で先生を探せばいいなと思っているし、親として子供の教育プログラムをオリジナルで設計するのがいいなと思っています。

いま自ら、社長の弘道館留学、をしているけど、これはきっと自分が実験台になって、それを考えることをやっているんだなと思っています。下の写真は、弘道館に世界各国の留学生が、太田達先生による茶事の実習にいらっしゃったときの写真。その一部始終を見ている私もすごく勉強になりました。何を学ぶか、やっぱり自分が考えないといけないな、と。


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