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シン・出版大全~幸せな出版をするために知っておくべきこと

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自分の本を出版したい方、出版に興味のある方のための基礎知識を述べる連載です。出版業界事情、出版へのロードマップ、企画書の作り方、本の売り方など、出版にまつわるAtoZを書いていき…
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2021年12月の記事一覧

【初出版『最強の法則』100】
vol.26:企画書の書き方② タイトルはシンプル&インパクトで

【初出版『最強の法則』100】 vol.26:企画書の書き方② タイトルはシンプル&インパクトで

【初出版『最強の法則』100】
vol.26:企画書の書き方② タイトルはシンプル&インパクトで

タイトルの重要性は、どなたでもわかると思います。
読者に伝えたいことを短いフレーズで表す。
しかも、読者の興味を一瞬で引く必要がある。
タイトルは本を買うかどうかを決める重要なポイントです。

仮とは言え、企画書を書く際に悩む人も多いことでしょう。
編集者も最後まで悩みます。
会社によっては企画会議

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【初出版『最強の法則』100】
vol.25:企画書の書き方① タイトルは大きく書け!

【初出版『最強の法則』100】 vol.25:企画書の書き方① タイトルは大きく書け!

今回から企画書の書き方の「戦略」をお伝えしていきます。
(企画書の必須項目は、コメント欄に再掲しています)

前回でも書いたように、企画書は読者ではなく、編集者に宛てるもの。
いわば、あなたの熱い気持ちを込めた、編集者への「ラブレター」です。
中でも、タイトルは企画書の顔、つまり「あなたの顔」です。
第一印象を決めるのは間違いありません。
タイトルを見ただけで、ゴミ箱行きという企画書は少なくありま

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【初出版『最強の法則』100】vol.24:企画書は読者ではなく、編集者向けに書く

【初出版『最強の法則』100】vol.24:企画書は読者ではなく、編集者向けに書く

ご自分で出版社に売り込むにせよ、出版塾などで学ぶにせよ、企画書づくりは避けて通れません。
それは、商業出版の場合、出版社内の会議等で企画書を検討して決定することがほとんどだからです。

どの著者のどの作品に、貴重な人材と時間と資金を投入するか。
企画会議とは、いわば「投資先」を決定する手続きなのです。
以前も書きましたが、3段階~5段階の会議がある出版社は珍しくありません。
それだけ、慎重を期して

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【初出版『最強の法則』100】
vol.23:自分の棚卸のポイント

【初出版『最強の法則』100】 vol.23:自分の棚卸のポイント

【初出版『最強の法則』100】
vol.23:自分の棚卸のポイント

企画書に必要な要素「5D」を理解したところで、ご自分とご自分のビジネスを棚卸してみましょう。
もちろん、企画を考える中で、ご自分のビジネスや知識、ノウハウの強みを分析してきたかと思いますが、ここではさらにブラッシュアップします。

書籍に書けるように、下記の項目を再度、見直してみましょう。
①ビジネスや企画にしたい分野でNO.1

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【初出版『最強の法則』100】
vol.22:企画5Dの(5) キーワードで独自性を出す

【初出版『最強の法則』100】 vol.22:企画5Dの(5) キーワードで独自性を出す

企画づくりの鉄則5D、最後は企画に独自性(オリジナリティ)を出すことです。
言い換えれば、あなたしか書けないこと、あなたしか知らないこと、あなたしか伝えられないことです。
つまり類書と差別化できるポイントと言えます。
出版を考えるくらいのあなたは、何かの分野の専門家であり、多くの実績があるはずです。
その実績は、あなただけのものではないでしょうか。
・実績の中身
・その実績を積むまでの足跡
この2

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【初出版『最強の法則』100】
vol.21:企画5Dの(4) コンテンツは「全部出し」する

【初出版『最強の法則』100】 vol.21:企画5Dの(4) コンテンツは「全部出し」する

企画づくりの鉄則4番目。

それは、「どんな方法で読者の悩みや不安、問題を解決するか」です。
つまり、問題を解決するための具体的な知識であり、ノウハウであり、行動です。
あなたのコンテンツと言ってもいいでしょう。

これを考える際も、前回お話した「目次のTTP」(徹底的にパクる)は非常に有効です。
つまり、売れている本(モデル本)の目次の項目を見て、自分ならどう言い換えるかを考え、
書いていく作業

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【初出版『最強の法則』100】
vol.20:企画5Dの(3) 企画づくりは「TTP」でいい

【初出版『最強の法則』100】 vol.20:企画5Dの(3) 企画づくりは「TTP」でいい

今回は、企画を作る鉄則「5D」の3番目。
あなたの本で「どんなことを書くのか?」がテーマです。
つまり、企画のテーマと具体的な内容をどう考えるべきなのかという点ですね。

先に、書籍とは読者の悩み・不安・問題・欲望などを解決する手段であると定義しました。
ビジネス書や実用書は特にそうです。
あなたの知識・経験・行動・考え方で、読者のためになることは何か。
なんのテーマだったら、200ページ以上、1

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【初出版『最強の法則』100】
vol.19:企画5Dの(2)書籍は読者へのラブレター

【初出版『最強の法則』100】 vol.19:企画5Dの(2)書籍は読者へのラブレター

今回は、企画を作る鉄則「5D」の2番目です。
あなたは、誰のために本を書くのでしょうか?
「自分のため!」という話は脇に置いてください(笑)。
「あなたの本の読者は誰なのか?」ということです。

いわゆる読者ターゲット、あるいはペルソナと呼ばれるものです。
企画を考える際は、それを必ず考える必要があります。
簡単な話、小学生を対象にするのと、経営者を相手にするのでは、
入れるコンテンツ、文章の書き

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【初出版『最強の法則』100】vol.18:企画5Dの(1)「誰が書くのか?」

【初出版『最強の法則』100】vol.18:企画5Dの(1)「誰が書くのか?」

前回は企画を作る際に考えるべき「5D」をお話しました。
(1)誰が?(著者)
(2)誰のために?(読者)
(3)どんなことを?(読者の悩み・不安・問題・欲望など)
(4)どんな方法で?(解決する手段、方法)
(5)独自性は?(その方法や考えのオリジナリティ)

今回は(1)誰が?(著者)について、お話します。
企画書では、「この企画の本を出すのに、あなたがふさわしいかどうか」を考えて、
それを最大

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【初出版『最強の法則』100】
vol.17:企画作りには「5D」が必要

【初出版『最強の法則』100】 vol.17:企画作りには「5D」が必要

出版の10工程で3番目の「企画を考える」段階に来ました。
その際、4番目の「自分の棚卸し」も同時にやるべきです。
企画を考えるためには、自分の棚卸しをする必要がありますし、
自分の棚卸しをすると、企画が見えてくることがあります。

その具体的な方法はのちに譲るとして、
今回は企画を作る際に必要な5つの要素をお話します。
すべて日本語の「だ行」で始まるので、私が勝手に「5D」と呼んでいるものです。

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【初出版『最強の法則』100】
vol.16:企画を書く前に書店を徹底研究する

【初出版『最強の法則』100】 vol.16:企画を書く前に書店を徹底研究する

前回は、企画書を書く前に類書や書店さんを研究することをオススメしました。
今回は、書店研究をさらに深堀しましょう。
なぜなら、Amazonやネット書店が伸びているとはいえ、
紙の本に限れば、リアル書店さんが売上の70%以上を占めているからです。

前回は書店さんを数多く回ることを提案しました。
それは、書店さんは1店1店、違う特色があり、置かれる本も置かれ方も違うからです。
お店によって、お客層が

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【初出版『最強の法則』100】
vol.15:書店で類書を探そう

【初出版『最強の法則』100】 vol.15:書店で類書を探そう

企画書にとりかかる前に、ぜひやってほしいことがあります。
それは、類書分析です。
自分の出したい企画や分野が漠然と思い浮かんだら、
同じような企画の書籍を探してみましょう。

Amazonでのキーワード検索だけでも最低限やってほしいですが、
できれば書店さんにも行ってほしいのです。
それも、違うタイプの書店さん何か所か、にです。
都心の大型店、郊外のショッピングモールの中にあるお店など、
タイプの

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【初出版『最強の法則』100】
vol.14:出版は企画が9割

【初出版『最強の法則』100】 vol.14:出版は企画が9割

出版するための重要なポイントは、「いい企画」を出版社に提出することです。
「いい企画」とは、出版社が最低限採算のとれる企画です。
身も蓋もない言い方ですが、商業出版は売れなければ価値はありません。

タイトルが9割だとか、カバーが9割という見方もありますが、
いくら素晴らしいデザインをしても企画が良くなければ、無駄な努力です。
ですから出版は「企画が9割」と言われているのです。

では、「企画」と

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【初出版『最強の法則』100】
vol.13:得意分野で「NO.1」を見つける

【初出版『最強の法則』100】 vol.13:得意分野で「NO.1」を見つける

出版への一番の近道は、まず自分の仕事や得意なものを磨くことです。
さらにその分野で自分が「NO.1」なものを見つけることができれば、ベストです。

なぜなら、出版、特に実用系の書籍は読者の悩みや不安、欲望に応えるものだからです。
お金持ちになりたい。
痩せたい。
話し方をうまくなりたい。
資格を取りたい。
…あらゆる悩みや問題を解決する手段の一つとして読者が求めるのが、書籍なのです。
小説やエンタ

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