【初出版『最強の法則』100】 vol.20:企画5Dの(3) 企画づくりは「TTP」でいい
今回は、企画を作る鉄則「5D」の3番目。
あなたの本で「どんなことを書くのか?」がテーマです。
つまり、企画のテーマと具体的な内容をどう考えるべきなのかという点ですね。
先に、書籍とは読者の悩み・不安・問題・欲望などを解決する手段であると定義しました。
ビジネス書や実用書は特にそうです。
あなたの知識・経験・行動・考え方で、読者のためになることは何か。
なんのテーマだったら、200ページ以上、10万文字を書けそうか(語れそうか)。
それは、本当に需要があるのか。
読者ターゲットは誰にするかも、考える必要があります。
ここが企画づくりの一番の難関であり、誰もが悩むはずです。
vol.13では、大きなテーマを考えるヒントを書きました。
あなたが一晩中語れること。インタビューされて、10時間喋れること。
しかも、あなたが語る資格のある「実績のある分野」であることが必要です。
しかし、それだけでは、テーマは決まっても、企画書に具体化できません。
その際に効果的なのが、TTPです。
つまり、「徹底的にパクる」。
最近では「TTP+S(進化させる)」だそうですが、これをやってみてほしいのです。
何をパクるのか。
それは、あなたがテーマにする同じ分野の、売れている本の目次です。
目次は本の内容を整理して、わかりやすく並べてあります。
しかも項目の順序や言葉も、編集者が徹底的にブラッシュアップしています。
これを参考にしない手はありません。
目次の項目を見て、自分ならどう言い換えるかを考え、書いていくのです。
たとえば、テーマを「リモートワーク」にしたとしましょう。
売れている本でこんな項目がありました。
・オンラインでは、大げさに頷きましょう。
それを「自分なら…」と、変えてみるのです。
たとえば、こんな感じです。
・オンラインでは、ブンブンと首を縦に振りましょう。
これをすべての章、項目でやります。
難しいものは飛ばして、まず全項目でやってみましょう。
これでできることは2つあります。
・自分のノウハウや考え方を整理できる
・類書との差別化のポイントがわかる
この方法は、某出版社の編集長が初出版の著者に
実地でやらせているのを見たことがあります。
企画に悩む前に、ぜひやってみましょう。
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