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【初出版『最強の法則』100】vol.24:企画書は読者ではなく、編集者向けに書く

ご自分で出版社に売り込むにせよ、出版塾などで学ぶにせよ、企画書づくりは避けて通れません。
それは、商業出版の場合、出版社内の会議等で企画書を検討して決定することがほとんどだからです。

どの著者のどの作品に、貴重な人材と時間と資金を投入するか。
企画会議とは、いわば「投資先」を決定する手続きなのです。
以前も書きましたが、3段階~5段階の会議がある出版社は珍しくありません。
それだけ、慎重を期しているのです。

ここでまず考えてほしいのは、企画書は編集者に宛てたものだということです。
企画書の第一の読者は、基本的に編集者です。
ですから、編集者に「ぜひ出版したい」と思わせる内容が必要です。
逆に言えば、編集者にそう思ってもらえれば、企画書の第一の役割はクリアされたということになります。

企画書は出版社によって微妙に様式が違ったりしますが、
基本的なフォーマットはほぼ同じです。
「出版企画書」とググれば、そのひな形はすぐ手に入ります。
企画書に必要な主な項目は、下記のようなものです。

①仮タイトル(メイン、サブ)
②キャッチコピー(帯などに使う売り文句)
③著者プロフィール(経歴、実績)
④企画趣旨・時代背景(簡単な企画説明、この企画をやる必然性など)
⑤構成案(章立て、項目)
⑥類書と差別化(その分野で売れている、または有名な著作)
⑦宣伝方法(SNSなどのフォロワー数・登録数、イベント開催実績など)

企画書は基本的に、ワードで書いてくれたほうが編集者は嬉しいはずです。
あなたの書いた企画書を社内仕様にまとめる必要がありますから。
もちろん、関連資料や写真、サンプル原稿を添えてもらってもかまいません。

「これを自分で書かないといけないのかあ…」
途方にくれている方も多いかもしれません。
そういう私も企画書づくりは、実は苦手です(苦笑)。
しかし、企画書づくりには押さえるべきポイントがあります。
(次回に続く)

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。