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【初出版『最強の法則』100】 vol.19:企画5Dの(2)書籍は読者へのラブレター


今回は、企画を作る鉄則「5D」の2番目です。
あなたは、誰のために本を書くのでしょうか?
「自分のため!」という話は脇に置いてください(笑)。
「あなたの本の読者は誰なのか?」ということです。

いわゆる読者ターゲット、あるいはペルソナと呼ばれるものです。
企画を考える際は、それを必ず考える必要があります。
簡単な話、小学生を対象にするのと、経営者を相手にするのでは、
入れるコンテンツ、文章の書き方やデザイン、売り方まで全く違うのではないでしょうか。

ターゲットは、絞れば絞るほどいいとされています。
なぜなら、書籍は「読者の悩み・問題・不安・欲望を解決する手段」だからです。
読者の方に「私のために書かれた本だ」「この本がいま、私には必要だ」と思ってもらう必要があるのです。
書籍は毎年7万冊以上も出版されます。
「私のための本」――そう思ってもらえなければ、手にも取ってもらえないのです。

性別、年齢、出身地、仕事、年収、住んでいる場所、子供の有無、休日は何をしているのか、趣味は何か、何が好きで何が嫌いなのか…。
より具体的に読者の人間像を設定しましょう。

もっと言うと、よく知っている友人や知り合いの一人をターゲットに設定するのも手です。
その人の悩みや不安は何なのか。どんな未来を求めているのか。
その人になり代わって、考えていくのです。
それが書籍のコンテンツになります。
ターゲットに設定した方に、質問してみるのもいいかもしれません。
ネットの質問箱を参考にするという著者もいらっしゃいます。

たとえば、100万部のベストセラー。
単純に考えて国民の130人に1人が買っている計算です。
でも、必ず最初はターゲットを絞っています。
もちろん、売れるにつれて老若男女問わずになっていきますが、
最初にヒットに火をつける層は必ず存在するのです。

ある意味、書籍はラブレターの拡大版ではないでしょうか。
あなたの贈る愛と情熱と思いを真剣に受け止める。
そんな読者像をきちんと決めましょう。

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