見出し画像

【初出版『最強の法則』100】 vol.21:企画5Dの(4) コンテンツは「全部出し」する



企画づくりの鉄則4番目。

それは、「どんな方法で読者の悩みや不安、問題を解決するか」です。
つまり、問題を解決するための具体的な知識であり、ノウハウであり、行動です。
あなたのコンテンツと言ってもいいでしょう。

これを考える際も、前回お話した「目次のTTP」(徹底的にパクる)は非常に有効です。
つまり、売れている本(モデル本)の目次の項目を見て、自分ならどう言い換えるかを考え、
書いていく作業です。
自分のノウハウや考え方がモデル本にない場合は、もちろん書き加えてもらって結構です。

一度書き出してみたら、その分野に詳しくない知り合いに読んでもらいましょう。
わかりにくい点や疑問点を出してもらい、さらにブラッシュアップしていきます。

その分野に詳しい人がいたら、「この企画案で新しいと思う点はどこか」を聞いてみましょう。そこをさらに細分化して、書き込んでいくのです。
それが企画の5Dの(5)独自性=差別化につながっていきます。
この点に関しては、次回詳しくお話します。

この段階で、著者候補の方によく聞かれることがあります。
「自分のノウハウを全て本で出してしまったら、私のやっているセミナーや講座にお客さんが来なくなってしまうのではないでしょうか? 出すのは7割くらいにしたいのですが…」

こう相談されたとき、私はすぐにこう言います。
「全て、いえ120%出してください。そうしないと読者は買ってくれませんよ」

読者の多くは、自分の抱える悩みや問題が1冊で解決できることを望んで本を手に取ります。中途半端なことを書いても買ってくれません。
最近、「大全」とタイトルがついた本や「鈍器本」と呼ばれる厚い本が売れているのが、その証拠でしょう。

しかし一方で、読者は書いてある具体的なノウハウを全て実行することはありません。
実行する人は、読者100人中10人いればいいほうだというのが、私の感触です。
人間は飽きやすいですし、日常の習慣を変えたがりません。
ですから、逆に実行しようとする人は、ある種の強制力を準備します。
本を書いたあなたに教えてもらおうと、メルマガやLINE@に登録し、セミナーや講座に申し込むのです。

いずれにしても、いい企画をつくるためには、
今のあなたの持っている全てを1冊に入れ込む必要があるのです。
出し惜しみはしないようにしましょう。

書籍を出版したい方を支援するグループを立ち上げました。 上から目線で出版に向けての指導やプロデュースをするという形ではなく、 著者が出版して目標を達成するまで、共に歩んでいく――そのような関係性を「出版パートナー」と呼び、私たちの理想形としています。 よろしくお願いいたします。