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内定の戦略ポイント8.面接官が事前情報から候補者にどんなイメージを持って面接するのかを理解する

「あなたの事前の印象を更に強めることができるのか。事前の情報では与えることのできなかった良いイメージを、実際に会って与えることができるか」

新卒は経験者採用と違い、それまで積み上げた経験や知識、結果としてのシェアや売上げ・利益など数字など目に見える実績がないため、経験者を採用するより評価は難しいと感じていました。

企業は書類選考、診断テストやインターンシップ、面接など様々な評価基準を組み合わせて人材を評価しようとはしていますが、結局、新卒を一括で採用する仕組みの中で、効率よくどう高学歴の学生を手間をかけずに採用するのかということをバブル以来、小手先でカタチを変えて行なっているだけで旧態依然のままの印象です。人材を受け入れる部門の立場で言うと、経験者採用のようにそれぞれの部門や職種で異なる、必要とされる人材の能力や資質を考慮して採用されているわけではないからです。

その場合、インターンシップや面接などの限られた時間の中での印象が非常に重要になってきます。

面接官が、ある学生の面接をするとしましょう。ひとつ大きく誤解しない方がいいのが、面接官の多くは、人事に頼まれて業務を行いながら面接官として駆り出されている様々な部門の人達が多いということです。面接の専門家でも、人材を見抜くプロでもなんでもありません。人事から面接する学生の履歴書などの選考書類を受け取り、質問と評価の基準のマニュアルや説明を受けて面接を行う人が多いと思います。

まず最初にやることは、その選考書類を読みます。ただし、面接官は忙しいため、じっくりと1人ひとりの選考書類を読み込み、頭に叩き込んだ上で、その人の良い点を理解してあげるにはどうしたらいいかなんて考えている面接官はほとんどいないでしょう。

大抵、面接前にざっと目を通すレベルの面接官が多いと思います。その際にまず、目に入るのは学歴です。そこで面接前にその学校と学部から、事前にあなたのイメージを感じ取るでしょう。個人的にはそれまでの経験から能力の評価に学歴ほどあてにならないものはないと思っているのですが、限られた時間と情報の中で、応募者の情報を事前にインプットしなければならない場合、賛否はさておき、一般的なイメージとして世間で持たれている学校や学部や専門分野から感じられるイメージは、事前に面接官が候補者に感じるイメージの情報として構成要素の1つになることは間違いありません。それを理解した上で、戦略を立てた方がいいでしょう。

次に、部活やサークルや社会活動やアルバイトなどのその人が学生時代にやっていたと思われる内容に目が入るでしょう。そこで書かれているあなたが学生時代にやってきたことや強みから、あなたはどんな経験をしてきたのか。あなたはどんな人の可能性があるのか。そこから感じられるイメージも、事前に面接官が候補者に感じるイメージを構成する要素の1つになります。ここでどのようなパーソナリティを短時間で伝えることができるかは、ライバルと差別化する上でも、その情報を元に面接官があなたにどんな質問をする可能性があるかという点でも重要になります。

ただしここで前提として理解しておいて欲しいのが、上記は忙しい中で、面接前に選考書類に目をざっと通すレベルの短い時間の中で、面接官の頭の中で行なわれることを書き出しているということです。

面接官は大抵業務で忙しいため、短い時間で前情報である選考書類を一読し、あなたのイメージと強みを感じ取ります。そして、面接で確認したいポイントや質問してみたいポイントがあれば、チェックしておきます。

事前に渡された情報から、聞いてみたいポイントが沢山あれば、事前段階であなたに興味を持ってもらったことになるので、実際に会った時に興味を持ってもらった点を更に印象付けることができれば、面接を優位に進めることができる可能性があります。逆に何も印象に残らず、感じられるイメージがなかったり、興味を持たれる内容でなければ、それがそのままあなたの事前情報として面接官にインプットされ、面接官は面接にのぞむことになります。

このように、面接官は面接にのぞむ前に、事前に渡されたあなたの情報とその情報から感じられるイメージを持って、面接を行なうのです。

そして、その事前の印象を更に強めることができるのか。事前の情報では与えることのできなかったイメージを、実際に会って与えることで事前情報に反して好評価を獲得できるのか。逆にあなたが面接官の印象を評価してその会社で働きたくないと思うかもしれません。そういった最終的な判断を左右するのが面接になるのです。

こういった面接官がどのような状況で面接にのぞむのかを理解することで、自分のことを知らない面接官に対して、どのように話をしたらいいのかを考えるヒントになります。

正しい戦略と正しい努力は、いつか必ず正しい結果にたどり着きます。

がんばって。

ブランドマーケティングストラテジスト
KATSU

●「30Days ワークショップスタイルで就活の戦略を立案する」
皆さんが毎日1章ずつ読み進めることで、30日で一通り就活の戦略を完結できるようなワークショップスタイルになっています。

●「就活生のKATSU君のケーススタディで志望業界決定から内定までの就活をシミュレーション」
就活生のKATSU君という主人公で就活をシミュレーション。「情報を収集」し、「志望業界・企業を絞り込み」「自己分析」「ライバル分析」を行い、面接でアピールする「自分の強み」と「エピソード」を決定し、「自己PRや志望動機」をつくり、「面接」の練習をしながら、主人公が就活を勝ち抜いていく具体例をワンステップずつ理解しながら、一緒に自分の就活を考えていけるようになっています。

●「企業が求める人材価値を理解しライバルと差別化するための自分の強み・イメージ・エピソードを分析する」
企業が採用する人材に求める「基本的価値」「付加価値」とは具体的に何かを理解し、「内定を獲得する可能性の高い6つのタイプ」からライバルの強みとイメージを想定し、ライバルと面接で差別化するための「自分の強み」「エピソード」「イメージ」を洗い出す方法を、主人公のケースで例を挙げながらステップごとに具体的に紹介しています。

●「自己PR・志望動機のたたき台に修正を加えながら、差別化するための強みとイメージを落とし込み面接官に共感してもらえる内容に磨き上げていく」
戦略的に決定した「自分の強み」「エピソード」「イメージ」を「自己PR・志望動」に落とし込むために、「コピーライティング」と「プレゼンテーション」の考え方に基づいて、どのように修正を加えたらライバルと差別化し面接官に共感してもらえる効果的な内容に磨いていくことができるかを、主人公のたたき台の自己PR・志望動機に修正を加えながら、具体的にブラッシュアップの方法を紹介していきます。

●「うまくいっていない時は早めにチェックポイントで見直し」
戦略立案のプロセスに沿って、ワンステップずつ就活の戦略を考えていくことで、うまく行かない時にステップをさかのぼり、重要なポイントを振り返ることで、問題点を見つけ出し、戦略を立て直すためのチェックポイントも紹介。

内定の戦略 Part1 志望企業の選定・自己分析と強みの決定編(Day1〜Day13)「Day1 デジタルとグローバルの時代に必要なブランドマーケティングな生き方とは」
「Day2 就活マーケットのチャンスとリスクを仮説で理解する」
「Day3 戦略的に志望業界・企業を絞り込み勝つ確率を高める方法」「Day4 正しい情報を自分で見極める力が全ての結果を左右する」
「Day5 志望企業が採用する人材に求める価値を理解できているか」「Day6 企業に選ばれるだけでなくキミも企業を選ぶ」
「Day7 夢=ブランドビジョンは失敗しても立ち上り進み直す力になる」
「Day8 ドラマの脚本のように自分の理想のストーリーを描く」
「Day9 採用する人材に求める基本的価値」
「Day10 採用する人材に求める付加価値」
「Day11 ライバルの強み・弱みを分析する」
「Day12 自分の強み・弱みを分析する」
「Day13 自分とライバルの強み・弱みを比較分析する」
「エピローグ 自分で未来をキリヒラク 戦略を手に入れる。」

内定の戦略 Part2 面接で与える印象の決定・自己PR・志望動機編(Day14〜Day30)
「Day14 ライバルと能力で差がつかない時に何で差別化するのか」「Day15 ブランドイメージを構成する要素はなにか」
「Day16 内定を獲得する可能性の高い人達のブランドイメージ」
「Day17 面接でライバルと差別化するためのブランドイメージを立案する」
「Day18 自己PRを書くための7つのステップ」
「Day19 自己PRをブラッシュアップする5つのチェックポイント」「Day20 志望動機を書くための9つのステップ」
「Day21 志望動機をブラッシュアップする5つのチェックポイント」「Day22 複数の長所を組み合わせてパワーアップさせる」
「Day23 短所の質問で長所をアピールする方法」
「Day24 柔軟に面接で対応するための面接練習の4つのステップ」「Day25 模擬面接で面接官をやると自分の改善点が見えてくる」
「Day26 ビジネスではグループディスカッション力で勝敗が決まる」「Day27 最終面接はブランドイメージで勝負」
「Day28 うまくいってない時に戦略を修正するチェックポイント」「Day29 戦うマーケットを変更することで競争を優位に変える」
「Day30 第一志望に落ちてもどうしてもやりたい仕事があるなら」
「エピローグ グローバル成長企業の働き方と求められる能力とは」

※内定の戦略Part1+Part2=「内定の戦略 完全版~就活でブランドマーケティング戦略でチャンスをつかむ方法〜」

●「自分より優れたライバルと差別化しポジションを獲得するためにブランドマーケティング戦略の考え方で内定の戦略を立案」
グローバルブランドのプロが使う「競争の激しいマーケットで、自分より強力なブランドの中で自分のポジションを獲得していくブランドマーケティング戦略の考え方」と「長年の面接官としての経験」に基づいて、「就活や転職でキャリアアップしチャンスをつかむための戦略」と、そのために「面接でライバルと差別化しながら内定を勝ち取る戦術」を理解してもらうために、皆さんが知っているブランドの仮説も例に挙げながら、就活の戦略を授業を受けているように読みながら、自分でも立てられるように興味深く解説しています。

●「デジタルとグローバルの時代に必要な”自分で未来をキリヒラ戦略”を就活で身につける」
就活を勝ち抜きながら将来ビジネスでも活用できる「世界トップレベルのブランドマーケティング戦略の基本的な考え方」を学生の段階で習得し、デジタルとグローバル時代に必要な「何度でも訪れるチャンスをつかむための考え方」と「失敗しても立ち上り戦略を修正し進み直すための考え方」も身につけてもらえる内容にもなっています。

自分で未来をキリヒラク戦略を手に入れ、就活でチャンスをつかみ、努力と実力で自分でキャリアアップしながら、夢を実現していきましょう。

この本を通して学生が自分のブランドで就活マーケットで勝つためにはどうしたらいいかを真剣に考え、早い段階でトップブランドのブランドマーケティング戦略の基本的な考え方を学ぶことで、ブランドマーケティングに興味を持ち、もう一度世界で戦えるような人材が出てくることで、厳しい競争の中で戦うことができなくなってしまった国や企業や人や日本のマーケティングやジャパンブランドの復活の「きっかけ」になれば嬉しいです。

ブランドマーケティングストラテジスト
KATSU


日本人や日本のブランドがもう一度復活し、 世界のマーケットで戦えるようになるために。 そうやって経験を重ねた人達が、 能力や経験を次代に循環させることで 自己実現を追求していけるような 世の中になるために。 そのためにブランドマーケティング戦略で 貢献していきます。