ゆるキャラになろうとしている悪魔さん
久しぶりに現美へと行きましたが、もうとっても大満足でした。山城さんの映像作品を見に行ったわけなのですが、それももう感動。コレクション展も見て、アピチャポンにもやっぱり感動。という中で、自分で見ていて想像が掻き立てられたのは堂本右美さん。堂本尚郎を父に持つとよく書かれていますが、私は右美さんの作品の方がよく出会っていて、好きなので、右美さんの作品の方が見つけると「あっ」といつも心惹かれます。という中での絵画妄想です。
悪魔の手が窓を開けようとしている。・・・にしては、悪魔の手はやけに丸っこくて可愛いゆるキャラみたいだ。くまモンと仲良しになれそうな感じもしつつ、でももう窓は半分は開けられていて、奥の方から世界の歪みが流れ込んできそうな気もする。おかしいな。私が"悪魔"で、部屋にいるなら別に悪魔なんだから、何も怖くなるとか怯えることなんてないはずなんだけど・・・。悪魔でも、家にいたら外のものを"怖い"と感じるものなのでしょうか?例えば、美しい世界を怖く思うとか・・?
でも、この悪魔は自分で開けようとしてるんです。だから、ちょっと憧れているんでしょうね。けっこう美しいことが多いこの俗世間に。あっ、それで、みんなに愛される"くまモン"に、なろうとしているんですね!?なーるほど。大丈夫、この世界には、悪魔よりも悪魔の人だっていると思いますから、どんな格好でも気にせずに、お待ちしております。ほら、美しいはずのチューリップだって、こんなに真っ青で、今にも悪魔なあなたを襲いそうに葉っぱを広げてますよ。
東京都現代美術館 「MOTコレクション展 光みつる庭/途切れないささやき」より
2022年3月19日(土) ~ 6月19日(日)
「此所彼所」 1996
堂本 右美 ( 1960 - )
ランドリー・・・
http://www.dagarossi.com/news_event/index.html
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