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読書録

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読んだ本から感じたことを、フランクに書き留めています
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記事一覧

既読書紹介vol.11

既読書紹介vol.11

昨日の記事で、
体験が感情をコントロールをする力になると書きました。
それがわかっても、人は体験を避ける傾向にありますね。それは、なぜなのでしょう。

ルーティン化された行動よりも
新しい行動は失敗を伴う確率が高い。
失敗が人を消極的にするのでしょう。

そんな「失敗」を題材にしたのがこちら。
マシュー・サイド著
『失敗の科学』

失敗から学ぶことができたら、
それはとても費用対効果が高いこと。

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既読書紹介vol.10

既読書紹介vol.10

昨日、突拍子もなく
農業を絡めたやりたいことが頭に浮かんだのは、
多分この1冊の影響かもしれない。

オオタヴィン著
『子どもはミライだ!
  子どもが輝く発酵の世界』

子どもたちの未来をテーマに
映画を撮られているオオタヴィン監督。
発酵食などの食育テーマにした
『いただきます』
『いただきます2』
子どもが主役の学校のドキュメンタリー
『夢みる小学校』
これらのドキュメンタリー映画の解説だっ

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既読書紹介vol.9

既読書紹介vol.9

教育分野に関わるものとして
現場での違和感が何なのか、代弁してもらったような気持ちになった1冊

金間大介著
「先生、どうか皆の前でほめないで下さい
  いい子症候群の若者たち」

勧められて読んだ1冊ですが、
言い得て妙だと思います。

100人の中のひとりでいたがる
正解を探す
横並びが安心
な若者たちには、個性はない。
学校の授業で関わっていても
「ふつう」という言葉をよく聞く。
ふつうの会

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既読書紹介vol.8

既読書紹介vol.8

知り合いつながりで
ABSのラジオにゲストで出演させていただきました。
そこで、これからの(仕事の)展望を聞かれました。

「夢に向かう大人を、町に溢れさせる」
と答えました。
"夢"って職業だけじゃなく、
自分がやりたいとか欲しいとか
こうなったらワクワクするなってことで
いいんです。

今回のご紹介本は、そんな夢つながりで
岡嶋かな多著『夢の叶え方はひとつじゃない』

音楽が好きで早くその音楽

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既読書紹介vol.7

既読書紹介vol.7

「本当は比べられないものを比べ続けていたら、いつか、本当は切り捨てちゃいけないものを切り捨てちゃいそうな気がする」

突きつけられたこのセリフに、最近の自分の焦りを言い当てられたように感じた。
どの業界にも、先人がいて
自分より活躍している人がごまんといて
自分は何やっているんだろうと思う反面
いや、質は私の方がとか思っていたりする。
人の欲求は、多種多様なわけだから
自分が提供できることと、多様

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既読書紹介vol.6

既読書紹介vol.6

『プロパガンダゲーム』著:根本聡一郎
を紹介。

就活サスペンス!?
なんのジャンルだと思い、手に取った1冊。
プロパガンダは、政治的宣伝とか世論誘導などを指す。

最近、大学生の就活の現場で
自由討論やディベート、課題解決など型はいろいろあれど、実施の多くなってきているグループディスカッションでの選考。
今は、高校生の就活でも行われることも出てきている。

面接の攻略本がでて、こう聞かれたら、こ

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既読書紹介vol.5

既読書紹介vol.5

今回は、垣谷美雨さんの
『姑の遺品整理は、迷惑です』をご紹介。

まだ両親が健在でいてくれているので、遺品整理に携わったことがない。
実家には祖母がいたが、6畳の部屋に収まるだけの荷物だったので、その時も母がちゃっちゃとやってしまったので、私の出番はなかった。

知り合いには、"お片付け"を生業にしているかたもいるので、この遺品整理の大変さを耳にすることもある。
高齢・ひとり暮らしだと、50年も6

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既読書紹介vol.4

既読書紹介vol.4

今回は、相場英雄さんの『アンダークラス』を紹介。

相場さんの著作で、社会問題を題材にしたものは、本当にフィクションなのかと思うほど、世相の本質を捉えている。
既読書では
『震える牛』
『ガラパゴス』
に続いて3冊め。
今回はどんなことを突きつけられるのか、そわそわしながら、読んでみた。

今回は、外国人労働問題とその背景を題材にしている。
「日本人、とっくにお金持ちじゃなくなった」
「後進国にな

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既読書紹介vol.3

既読書紹介vol.3

夏木志朋さんの「二木先生」を紹介。

初めて手に取った作家さんの作品は
読み始めかなりナーバスな気分で読み始めます。
今回も「編集者、驚嘆!!」なんて帯がついているから、"どーだか"なんて、ひねた気分で読み始めました。

みんなと違うことで、社会で生きづらさを感じてしまう。これだけ「多様性」という言葉がそこかしこに見ることができるようになっても、
未だ社会では「個性」は「異質」扱いをされている。

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既読書紹介vol.2

既読書紹介vol.2

乱読家になってから手に取るようになった
サスペンス系
何人かお気に入りができた中の1人
芦沢央さんの『罪の告白』を紹介。

私は女子特有のつるみが苦手です。
思春期の頃は
一緒にトイレに行くとか
放課は一緒にしゃべるとか
おそろいの物を持つとか
なんでも相談しあうとか
してましたが、内心「ウゲッ」と思ってました。
自分の心地よい関係はこうだと認識できるようになってからは、よく耐えていたなあの頃と過

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既読書紹介vol.1

既読書紹介vol.1

コロナ禍になってから、読書の質が変わった。
それまでは、好きな作家さんをじっくりと読んでいたが、
コロナ禍からこっち、乱読気味。
今まで手にしなかったジャンルに触手し、楽しんでいる。

今回は、最近の1冊を紹介
中山七里さんの『テミスの剣』

裏表紙のあらすじには"どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む驚愕ミステリ"とあるが
わたし的には、冤罪に関わる事件を通して
"ここまで自分に厳しくあれるのか"

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