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既読書紹介vol.1

コロナ禍になってから、読書の質が変わった。
それまでは、好きな作家さんをじっくりと読んでいたが、
コロナ禍からこっち、乱読気味。
今まで手にしなかったジャンルに触手し、楽しんでいる。

今回は、最近の1冊を紹介
中山七里さんの『テミスの剣』

裏表紙のあらすじには"どんでん返しの帝王が司法の闇に挑む驚愕ミステリ"とあるが
わたし的には、冤罪に関わる事件を通して
"ここまで自分に厳しくあれるのか"
"自分だったら、どうするか"
を、突きつけられながら読まされるドMなミステリだった。

人は社会に属しながら
自分の矜持をどう表現しているか
属している社会(組織)に反しても
矜持を保持するものなのか

今、まさに組織と向かい合いの"事"をおこそうとしている身としては
いろいろな感情を誘発させる小説でした。
10年ほど前の小説ですが、
このタイミングで手に取らされたことに
なんだか意味を感じてしまいます。
さて、私の中のテミスはどんな判断をしていくのでしょう。

どんなジャンルであれ
そこに自分を照らし合わせてみれば
学びは、無造作に手にとった小説からも得られてしまうのですね。

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