見出し画像

私の過去について〜中学卒業後から転院まで〜

2度目の飛び降りから、最低限の体の治療を終えて自宅退院した私だったが、日常生活を介助なしで送れるようになるには何ヶ月もかかった。

前回のnoteにも書いたが、中学を卒業したくらいの時期から、中学レベルの勉強を始めた。
体の状態から、予備校に通ったりすることは難しかったため、フリースクールから心理士さんが訪問に来てもらい、勉強を見てもらっていた時期もあった。

本格的に高校受験を目指そうと思ったのは、可愛がってくれた父方の祖父が末期癌になってお見舞いに行った時に、すっかりやつれた祖父が、私が中学の頃に比べて元気になっているのを見て喜んでくれたからだった。
高校に合格したら祖父はもっと嬉しいかなと思った。

退院から半年、受傷から8ヶ月程経った頃、体もだいぶ回復していたので、近所のフリースクールにバスで毎日通って勉強するようになった。
問題集は順調に進み、同じ問題集を繰り返し解いて、フリースクールの先生に模試を受けることを勧められた。
だが、この頃の私は、1日10~12時間勉強していた。強迫行為になっていた。やめたくてもやめられなかった。ある程度安定していたので通院は月1で、薬もほとんど飲んでいなかったのだが、段々調子が怪しくなってきていた。

模試の結果は想像以上に悪かった。
フリースクールの先生は、「模試は何度も受けて慣れていくものだし、難関校から偏差値の低めの学校を目指す生徒皆が同じ模試を受けるので、難しく出来ている」と言ってくれたけど、毎日これだけ勉強してもこの結果だということにショックを受け、調子を崩していった。

ここから先は

878字

¥ 500

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?