離婚した両親と愛情について
前回までの過去記事とは少し時間軸がずれるが、私の両親のことについて書ける範囲で書いてみたいと思う。
私の両親は、熟年離婚している。
そして、父は再婚しており、新しい家庭がある。
私が子供の頃…小学校に上がる前くらいまでは、父も家にいる時間があったように思う。
段々と、仕事が忙しい、資格の勉強が忙しい、趣味が忙しいと、家にいる時間がなくなっていき、1週間に1度、家の中ですれ違うくらいになっていった。
両親が離婚したのは、私が成人してからだった。
上の弟は大学生で、下の弟は中学生だった。
それまでにも何度か離婚の危機があり、離婚するのも時間の問題だと感じていたので、私はあまり驚かなかった。
当時は、離婚の理由を聞かされていなかった。ただ、父が我慢の限界だから出ていくと。
私の母は、私が幼いころ、父のいない家で私に虐待をしていた。
暴言、暴力、無視、食事を与えないなど。
理不尽の鏡のような人だった。
父が家にいないことが当たり前すぎて、どうしてお父さんは家にいないの?と考えたこともなかった私は、父に相談するという考えも浮かばなかった。
そんな母が父にどのような態度をとっていたかというと、「かなり下に見ている」ような感じで、父のいないところでも、父の悪口をよく言っていたし、「手のかかる4人目の子供」と言い、「毎朝お弁当を作っている私に感謝して?」という感じだった。
母が機嫌を損ねると、父のお弁当や夕食を作らなくなって、父はどんな時でも家族のために会社へ行くのに、どうして母はそんなことをするんだろうと、子供ながらに思っていた。
そして、私は大きくなってから聞いた話だが、私の家は、私が小学校くらいまでは低所得家庭だったらしい。母は生活費のやりくりにとても苦労していたそうだ。
だが、父が難しい国家試験に合格し、専門職となってからはどちらかと言うと高所得になった。
私たち子供の生活はあまり変わらなかったが、母は色々な場面で、以前よりお金を使うようになっていた。
毎月のように、推しの出演する劇を泊まりで観に行ったりもしていた。
父は、母が好きな舞台俳優の追っかけをすること自体は容認していたが、発達障害要素があるためか、母がいないと家をとんでもなく散らかしてしまう。
帰ってきた母は、それに激怒するので、両親の喧嘩が増えていった。
短時間で家を散らかしまくる父も問題だが、家のことを放置して父のお金で観劇に行きながら、家が散らかると激怒する母には、ずっと疑問があった。
父は、家族から大事にされたかったと言う。
確かに一般的なサラリーマンに比べたら労働時間も長く、働き詰めの生活で大変そうだった。
だが、母は父の悪口を子どもの前でも平気で言うし、父に感謝もしていなかった。
後から聞いた話だが、父は私が小学校時代1年の頃から離婚を望んでいたらしい。
ただ、子供が小さかったので我慢していて、後に私が病気になり、症状が激しかったので、それどころではなくなったと言う。
私も成人して、ある程度病状が安定したことで、父は離婚に踏み切れたのだと言われた。
母からは、私が元気になったせいで父が出ていったんだといわれたが…
両親は恋愛結婚だった。
それでも、母は私が物心ついた時から父の悪口をいつも言っていたし、離婚したくても出来なかった父は、仕事や資格の勉強などを言い訳に、家にほとんどいなくなった。
両親の間に愛情があった時期はあったのだろうか。
私自身、母から愛されていると感じられない子供時代を過ごしてきたので、家族の愛情というものが信じられない。
そのため、パートナーが出来ても愛情がよく分からなくて、相手のことを信じられない。
人を愛するという感情が、分からない。
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