【第3話】猫をかぶるアラサー女、彼スペックを聞き出す
かず『どうぞっ!』
レディファーストがわかっている彼。
私をスマートに入店させた。
そして!何と席も予約済。
(ん??? 出来る男なのか?
顔もよくてスタイルもよくて…なんか、怪しい。
女慣れしているのか?)
かず『寒い中お待たせしてしまってごめんね。
どのくらい前から待っていたの?体冷えたでしょ?』
でたー!!!体へまでの気遣い!
やはり女慣れか?口がうまいのか?
私『いいえ、着いたのはほんの前でした。全然大丈夫です。』(完全に嘘だよ!本当は1時間前に到着して寒すぎて鼻水かんでたよ!)
かず『あっ。飲み物どうする?俺は肉料理にあう、
おすすめのワインを頼もうかな!かすみさんは?』
私『わ、私も同じものをください!』
(やべー。反射的に生ジョッキください!って言いそうになったわ。猫をかぶるとはこの事か!)
かず『ねぇ、初対面だけど、もっと気軽に話さない?かすみさんのこと何て呼んでいいかな?』
と微笑みかけてくる。
私『かす…カス、カス… 』
緊張と何と呼んでほしいかわからず、
自分で【カス】を連呼。
かず『えっ!? カス?笑 あはは!面白い!
じゃぁ、フツーにかすみちゃんで。
俺はかずとか、かずくんとか呼ばれることが多いよ。』
私『じゃ、かずくんで…』
共通の友人がいた私達は、その話題で盛り上がった。
いや、こんな中身のないような話題だけ。
それだけではダメだ。
私は今アラサー。結婚したい女は
1つ1つの出逢いが重要で特別になってくる。
ここはちゃんと中身のある話題を。
そして、彼のスペックも聞き出さなければ。
男性と話すのは、正直全然緊張しない私だが…
あまりのキラキラオーラとイケメンぶりに
目を合わすことさえも出来なくなっていた。
でも楽しかった。
…
笑った時にへの字みたいになる目が好きだった。
笑った時に見える綺麗な歯並びが好きだった。
お酒は強いよと言っていたのに、真っ赤になっている頬が好きだった。
でもね…
出来れば、今日出逢わなければ
私はこの後どんなに苦しまなくて済んだのだろう。
次回【第4話】ドライブに誘われる。
そこで初めての不信感を抱く
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
私は文章力もなく、表現力も乏しいですが
読んでいただけて嬉しく思います。
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とても励みになります!!
今日も私の過去の恋愛話にお付き合いいただき、
ありがとうございました。
今日も、1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
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