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#対話
少女とクマとの哲学的対話「『白熱教室』を読んで 1」
〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
哲学教授……「ハーバード白熱教室」のような哲学の授業を行いたいと思っている哲学教授。
哲学教授(以下「哲」)「いや、『白熱教室』は素晴らしい。あれこそ、哲学の講義の真髄ではなかろうか。単に、これまで唱えられてきた哲学説を紹介するのではなく、その考え方を参考にし、対話形式で議論することで
少女とクマとの哲学的対話「災難にあったときの心構え」
〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
〈時〉
2020年2月下旬
アイチ「連日、コロナウイルスの感染のニュースをやっていて、世の中、騒然としているね。とうとう今日は、九州で初めて、海外渡航していない60代の男性が発症したっていうことらしいよ」
クマ「どこまで広がっていくんだろうね。そうして、いつおさまるんだろうか」
アイチ
少女とクマとの哲学的対話「『人間だもの』と怒りの不思議」
〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
春日東風……noteを利用している物書き。
クマ「フォロワーとやり合ったみたいだね」
春日東風「やり合っていませんよ。今回は、やり合う前に逃げたんです」
アイチ「今回はって、前にもあったの?」
春日東風「ありましたよ。同じ人ですけど。そのときのnote、マガジンに収納してないから、どこ
少女とクマとの哲学的対話「AIは人間を超えられるのか?」
〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
情報学者……AIが人間を超えることに懐疑的。
情報学者「昨今のAIブームで、ネコも杓子もAI一色になってしまった。AIが人間の生活を向上させているということは認めましょう。これは、事実だ。しかし、それ以上に、ヨーロッパの学者の中には、AIが人間を超えた神にも等しい存在になるのではないか
少女とクマとの哲学的対話「雪は存在しない!」
〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
現代哲学者……新実在論を支持する哲学者。
現代哲学者「現代哲学の潮流は、新実在論にあります。マルクス・ガブリエルがその筆頭ですね。彼は、新実在論の若き担い手として、本質主義と相対主義を止揚しようとしている。ハイデガーから始まる実存主義を、フーコーが構造主義によって乗り越え、さらにそれを
少女とクマとの哲学的対話「人はなぜ行動するのか」
〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
アイチ「スーパーボランティアの尾畠春夫さんが、東京の中学校で講演したあと、今、大分の自宅まで徒歩で帰ろうとしているところなんだって」
クマ「昨年の8月に山口で行方不明になった男児を救出した人だね」
アイチ「すごいよね。どうしてあそこまでできるんだろう」
クマ「どうしてなんだろうね」
ア
少女とクマとの哲学的対話「自由と会社勤めの関係」
〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
会社員……会社勤めが嫌で自由に生きたいと思っている。
会社員「ああ、嫌だ、嫌だ。毎日やりたくもない仕事をして、このまま一生を終えるなんて。世の中には、好きなことをして自由に生きている人もいるというのに、わたしはどうしてこうなんだ」
クマ「会社員というのは大変だね」
会社員「ええ、そうで