少女とクマとの哲学的対話

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少女とクマとの哲学的対話「『白熱教室』を読んで 4」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
哲学教授……「ハーバード白熱教室」のような哲学の授業を行いたいと思っている哲学教授。

哲学教授(以下「哲」)「では、どうして、多数派は、『多数派が少数派を犠牲にしていいのか?』などという問いを立てるのでしょうか。そんな問いは立てない方が、多数派のためになりませんか? あるいは、それは少

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3

少女とクマとの哲学的対話「『白熱教室』を読んで 3」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
哲学教授……「ハーバード白熱教室」のような哲学の授業を行いたいと思っている哲学教授。

哲学教授(以下「哲」)「どうも『白熱教室』のようにはいかないな。私が未熟なせいか……」
クマ「あるいは、ボクらがあまりいい生徒ではないからかもしれないね」
哲「いや、そんなことはないと思います。しっか

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少女とクマとの哲学的対話「『白熱教室』を読んで 2」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
哲学教授……「ハーバード白熱教室」のような哲学の授業を行いたいと思っている哲学教授。

哲学教授(以下「哲」)「次の問題に進んでもいいものでしょうか……」
クマ「どうぞ」
哲「しかし、今の問題が終わっていないというのに、次に行くのはどうも」
クマ「次の問題を考えているうちに、前の問題をよ

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1

少女とクマとの哲学的対話「『白熱教室』を読んで 1」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
哲学教授……「ハーバード白熱教室」のような哲学の授業を行いたいと思っている哲学教授。

哲学教授(以下「哲」)「いや、『白熱教室』は素晴らしい。あれこそ、哲学の講義の真髄ではなかろうか。単に、これまで唱えられてきた哲学説を紹介するのではなく、その考え方を参考にし、対話形式で議論することで

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少女とクマとの哲学的対話「ティッシュペーパーと、生きる意味」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
老人……一連のコロナウイルス騒ぎを苦々しく思っている。
〈時〉
2020年3月上旬

老人「まったく困ったものだ。例のコロナウイルスの騒ぎで、マスクの次は、紙製品がなくなり、次になくなるのは、米かカップラーメンか缶詰かと言われている。備蓄に回すのだそうだ。やれやれ、とため息をつかずにはい

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4

少女とクマとの哲学的対話「災難にあったときの心構え」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
〈時〉
2020年2月下旬

アイチ「連日、コロナウイルスの感染のニュースをやっていて、世の中、騒然としているね。とうとう今日は、九州で初めて、海外渡航していない60代の男性が発症したっていうことらしいよ」
クマ「どこまで広がっていくんだろうね。そうして、いつおさまるんだろうか」
アイチ

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1

少女とクマとの哲学的対話「人生を楽しむためには?」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
会社員……人生をなかなか楽しめない。

会社員「野球の野村監督が亡くなりましたね。わたしは、監督とは一面識もありませんし、ファンでもなければ、アンチでもなく、また野球というスポーツ自体にも大した興味を持っていないのですけれど、かえって、そういう親しみのない有名人の死というものが身に染みる

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6

少女とクマとの哲学的対話「『人間だもの』と怒りの不思議」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
春日東風……noteを利用している物書き。

クマ「フォロワーとやり合ったみたいだね」
春日東風「やり合っていませんよ。今回は、やり合う前に逃げたんです」
アイチ「今回はって、前にもあったの?」
春日東風「ありましたよ。同じ人ですけど。そのときのnote、マガジンに収納してないから、どこ

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少女とクマとの哲学的対話「AIは人間を超えられるのか?」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
情報学者……AIが人間を超えることに懐疑的。

情報学者「昨今のAIブームで、ネコも杓子もAI一色になってしまった。AIが人間の生活を向上させているということは認めましょう。これは、事実だ。しかし、それ以上に、ヨーロッパの学者の中には、AIが人間を超えた神にも等しい存在になるのではないか

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少女とクマとの哲学的対話「雪は存在しない!」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
現代哲学者……新実在論を支持する哲学者。

現代哲学者「現代哲学の潮流は、新実在論にあります。マルクス・ガブリエルがその筆頭ですね。彼は、新実在論の若き担い手として、本質主義と相対主義を止揚しようとしている。ハイデガーから始まる実存主義を、フーコーが構造主義によって乗り越え、さらにそれを

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