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「失われた30年を取り戻す」感想・ネタバレ

どんな本?

この本に出会ったきっかけは、著者の雨宮処凛さんがラジオ文化放送の"大竹まことゴールデンラジオ"に出演して、この本についての話をしていたことです。私は社会人として現代の社会問題に興味を持っており、特に失われた30年と呼ばれる時期の影響やロスジェネレーションについての考察に興味が湧きました。そのため、すぐにKindleで本書を購入し、読書を始めました。

本書の印象として、ロスジェネレーションと呼ばれる世代が抱える苦悩や困難について深く描かれていることに感銘を受けました。彼らは失われた30年と呼ばれる長い期間に影響を受け、就職氷河期に苦しむ2000万人の若者たちです。彼らは結婚や出産が難しく、現実との乖離に苦しみながらも、新しい生き方を模索しています。

また、本書ではロスジェネレーションに焦点を当てつつも、日本の社会全体についての問題提起が行われています。政治や経済の問題、国境を超えた貧困層との連帯など、様々な視点から現代社会の課題が探求されています。特に、バブル崩壊から始まる色々な搾取がロスジェネレーションの存在感を削ぎ落としてしまったという指摘には共感しました。

この本は読み手に対して、絶望から立ち上がり、怒りを持って社会に向き合うことの大切さを伝えています。ロスジェネレーションは新しい爆発力を持って社会に変化をもたらす力を秘めていると示唆されています。失われた30年を取り戻すためには、彼らの怒りや闘志が必要であり、そのためには私たち全員が彼らと共に立ち上がっていくことが必要なのだと感じました。

読んだ本のタイトル

#失われた30年を取り戻す
著者:#白井聡 氏
     雨宮処凛 氏

あらすじ・内容

嘲笑と冷笑だけが武器!?
国境をこえ、貧乏人で連帯?
もはや焦土からの再出発しかないのか?
就職氷河期世代=ロスジェネ2000万人で「失われた30年」を取り戻す!

結婚も出産もできないロスジェネはユーチューバーになるしかないのか

第一章●ロスジェネ、失われた30年
第二章●病み、壊れゆく、ロスジェネの闇
第三章●右翼とカルトと国体と
第四章●米中危機と暴走する自民党政治
第五章●起て、ロスジェネ! 点火せよ、怒りを!

失われた30年を取り戻す

感想

「失われた30年を取り戻す」は、ロスジェネレーションと呼ばれる就職氷河期世代の2000万人に焦点を当てた書籍です。著者は、ロスジェネレーションが失われた30年と呼ばれる時期に多くの問題に直面してきたことを指摘し、彼らの苦悩や闇を描きます。

第一章では、ロスジェネレーションが抱える30年間の困難な状況が紹介されています。失われたチャンスや搾取によって彼らの未来が奪われてきたことが明らかにされます。第二章では、彼らが抱える病みや壊れゆく精神状態に焦点が当てられ、社会的な影響力の低さについても言及されています。

第三章では、ロスジェネレーションによる右翼やカルトとの連帯についての議論が展開され、彼らがどのようにして自己アイデンティティを形成しているかが描かれます。第四章では、政治的な問題や自民党政治の問題が取り上げられ、彼らが抱える不運な状況に対して政治がどのような影響を与えてきたかが探求されます。

そして、第五章では、ロスジェネレーションが怒りを持ち立ち上がることの重要性が強調され、彼らがこれからの社会をどのように変えていけるかが提案されています。

本書は、ロスジェネレーションが抱える問題に光を当てつつ、彼らの新しい生き方や社会への向き合い方を示唆している一冊です。彼らの怒りや闘志が未来の社会を変える原動力になることを読み手に呼びかけています。また、政治や経済の問題についても扱っており、読み手に対して社会全体に目を向けるよう促しています。

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