「傷モノの花嫁」感想・ネタバレ
どんな本?
『傷モノの花嫁』は「かくりよの宿飯」シリーズや「浅草鬼嫁日記」シリーズの著者、友麻碧 氏による新作小説で、2023年10月13日に講談社タイガから発売された。
物語は、猩々に攫われ、額に妖印を刻まれた菜々緒が主人公。
彼女は「猿臭い」と蔑まれ、結婚が破談になり皇国の鬼神、紅椿夜行に救われ、夜行との間で恋物語が始まる。
読んだ本のタイトル
あらすじ・内容
感想
漫画が原作の小説だが、発売は小説版の方が早かった。
読了直後に思ったのは、菜々緒の従姉妹は酷いな、、
最後にザマァされたけど産まれて来た娘が不憫過ぎる。
父親の若様のセリフから、娘の能力がポンコツだと言われているのが、、
別の家に養子に出された方が幸せかもしれない。
産まれて来た子には何ら落ち度が無いのに、若様のあのセリフにはドン引きだった。
主人公の菜々緒は、郷の中で1番霊力が高く。
白蓮寺家の次期当主の許嫁となった。
その若様に純粋に懐いていた菜々緒だったが、、
従姉妹の罠にハマり、あやかしに攫われ額に妖印を刻まれたことで、一族の人間たちから「傷モノ」と虐げられてしまった。
嫌悪感を抱かれる呪印を刻まれた猿の仮面を被らされ、声を出すことも禁止されてしまった。
唯一することは、若様の妻となった従姉妹の代わりに朝食を用意すら事。
それがどれだけ重要な事かは菜々緒は認識しておらず、ただやらないと折檻されるからと出来る限りの事をしているだけだった。
それから数年、彼女は郷の中で穢れた者として差別され、自身から流れる血すら嫌悪するほど心を病んでいた。
だがそんな彼女の噂を聞いた、紅椿家の当主、夜行が菜々緒を見初め。
菜々緒を花嫁として紅椿家に連れて行ってしまった。
国防面で重要な役職に就いている紅椿家は現在、白蓮家より家格を上にされており。
さらに迷信的に穢れを嫌う旧家とは違い、紅椿家は鬼などを使役して役目を果たしており。
紅椿家に来ても、自身の血は穢れていると言う菜々緒を夜行の妻として扱い、妖印を見ても差別せず受け入れていた。
夜行、曰く。
菜々緒から流れ出る血は穢れていないらしい。
むしろ、紅椿夜行は先祖代々の体質で、霊力の高い菜々緒の血を必要としており。
彼女を血の伴侶として自身の妻にする。
だが下世話な世間話では、菜々緒は夜行の血袋扱いにされていると言われてもいたが、、
それを知らない菜々緒は、紅椿家の家人や使役されてる鬼達から大切に扱われており。
白蓮家での扱いの差に戸惑い、自身の出来る事をやりナタを片手に薪割りをしてしまう始末だった。
一方、白蓮家では朝食を菜々緒に作らせていた事がバレ。
従姉妹が実際に作ってみたら、、
まぁ酷い。
そこから、白蓮家の若様は菜々緒に執着し始める。
自身が菜々緒に"猿臭い"と言った事を忘れて、、
菜々緒が自決用に持っていた、贈り物の簪を自身をまだ思っていると勘違いして。
痛々しいな。
そして、女々しい。
最後には菜々緒に盛大にフラれるから、ザマァァァァされるのだが。。
社会的な地位は維持されているから不十分な気もする。
今後、没落してザマァされるのかな?
※猩々(しょうじょう)は、日本の伝承に登場する妖怪や精霊の一種です。この存在は通常、赤い毛皮を持ち、酒を好むとされています。猩々はしばしば人間の言葉を理解し、極めて知恵があり、陽気な性格であるとも言われています。彼らは伝統的な日本の芸能や芸術作品にもしばしば描かれており、日本の妖怪文化の中で特異な位置を占めています。
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