「「単純化」という病」感想・ネタバレ
どんな本?
私がこの本「単純化」という病 安倍政治が日本に残したもの」に出合ったのは、著者の郷原さんのYouTubeチャンネルを通じてでした。
郷原さんが新刊を出すとの告知を見て、興味を持ちました。
その理由は、現代日本の政治における問題点や深刻な状況をより深く知りたいと感じていたからです。
特に、安倍晋三政権に始まり、今も続く日本社会の問題点についての考察が気になりました。
また、安倍元首相の銃撃事件から1年が経過し、今なお日本社会に残る「安部友」と「反安部」の対立が続いていることに疑問を感じており、その背景を知りたいと思ったのです。
さらに、著者の郷原さんは元検事としての経歴を持つため、その鋭い分析や論理的な考察にも魅力を感じました。
読んだ本のタイトル
#「単純化」という病 安倍政治が日本に残したもの
著者:#郷原信郎 氏
あらすじ・内容
感想
本書は、安倍政治下での日本社会の変化を深く探るものである。政治の“1強体制”が日本社会にどのような影響をもたらしたのかを、具体的な事例を通して読者に伝える。
著者は、安倍政治がもたらした「単純化」という現象に焦点を当て、政治家や大手メディア、そして国民自体がどのように変化していったのかを考察する。
具体的な事件として、モリ・カケ・サクラ事件を中心に語られる。これらの事件は、安倍政権下で起こったスキャンダルであり、その取り扱い方に「単純化」の現象が色濃く現れていると著者は指摘する。
特に「法令に違反していない」「解釈を変更した」という開き直りのスタイルが、多数決で物事を押し通す政治のスタイルを生んでしまった。
この結果、国会での真の議論が欠け、テレビや大手新聞も政権の意向に沿った報道をするようになってしまった。
また、著者は、安倍政権下で進行している「二極化」についても触れる。
安倍支持と反安倍の間での対立が激化し、社会の分断が進んでいると指摘。
この「二極化」は、安倍政権の「単純化」のスタイルが影響していると分析される。
さらに、安倍元首相の銃撃事件についても言及される。この事件を通じて、安倍政治の影響力がどれほど強かったのか、そしてその影響が今も続いているのかが考察される。
終章では、安倍政権の「単純化」のスタイルが日本社会に与えた影響と、それがどのようにして生まれたのかの背景を深く探る。
そして、この「単純化」という病が日本の未来にどのような影響をもたらすのかについて、著者は警鐘を鳴らす。
本書を通じて、読者は安倍政治が日本社会にもたらした「単純化」という病と、その背景にある政治の現状を深く理解することができる。
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