「団地と移民 課題最先端「空間」の闘い」感想・ネタバレ
どんな本?
私が「団地と移民 課題最先端「空間」の闘い」という本に出会ったきっかけは、安田浩一さんの過去の著作を読んで感銘を受けたからです。
彼の視点から見る社会問題には独自の深みと鋭さがあり、その目線で団地の現状や移民問題にどのように切り込んでいるのか興味を持ちました。
団地に住む人々の生活や団地が直面している問題、さらには外国人との共生について考えさせられる機会を得られると感じ、この本を手に取ることに決めました。
読んだ本のタイトル
#団地と移民 課題最先端「空間」の闘い
著者:#安田浩一 氏
あらすじ・内容
感想
この本では、かつて「夢と希望の地」とされていた団地が、現代では高齢化が進んだ日本人と外国人労働者の軋轢の場となっていることを中心に取り上げています。
団地は、戦後の劣悪な住宅環境を改善するために建てられ、多くの人々が希望を持って生活してきました。
しかし、今ではその希望の灯が消えかけており、住民同士の争いや偏見が目立つようになってきました。
特に、外国人労働者が多く住む団地では、排外主義的な動きやヘイトスピーチが頻発していることが明らかにされています。
その背景には、交流の不足や相互の無理解、そしてマスコミの偏った報道があると指摘されています。
一方で、共生を目指す住民たちの取り組みも紹介されており、そこには未来への希望が見えてきます。
この本を読んで、団地が持つ様々な問題や課題について深く考えさせられました。
外国人労働者との共生は、日本の将来を考える上で避けては通れない道であると感じました。
私たち一人一人が、偏見や先入観を捨てて、共生の道を模索することが求められているのだと思います。
また、フランスの団地の現状も取り上げられており、日本だけでなく世界的にも団地の問題が深刻化していることが分かりました。
特に、フランスでは移民や難民に対する差別が強まっており、その背景には政治やメディアの影響が大きいことが示されています。
安田さんのルポは、団地の問題を深く掘り下げ、現代の日本社会の課題を浮き彫りにしています。
私たちが直面している問題を、改めて考え直すきっかけを与えてくれる一冊でした。
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