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「外国人まかせ 失われた30年と技能実習生」感想・ネタバレ

どんな本?

私がこの本と出合ったのは、YouTubeでの著者の澤田さんの告知を通してです。
彼の話を聞き、興味を持ち、深く知りたくなったのがきっかけとなりました。

特に、技能実習生という言葉はかつてアメリカで2年間農場で研修をしていた身としては。

親近感を覚えると同時に、実際の彼らの背景や日本の労働環境について詳しく知らなかったので、この本を通して理解を深めたいと思いました。

また、日本の労働市場や経済状況にも興味があり、その中で外国人労働者がどのような役割を果たしているのか、またその背後にはどのような問題があるのか、真実を知るためにこの本を手に取りました。

読んだ本のタイトル

#外国人まかせ 失われた30年と技能実習生
著者:#澤田晃宏 氏

あらすじ・内容

あなたも「奴隷」を使っている。
外国人が働く現場を徹底ルポ!
低賃金で退屈な仕事を外国人に押し付ける「人手不足の不都合な真実」と、彼らに見限られる日本の恐ろしき未来。

Amazonランキング第1位(外国人労働者部門、2022/10/21)『ルポ技能実習生』の続編。

深夜のコンビニのお弁当工場など、目につかない場所で働く外国人労働者たち。日本人の生活の根幹を支える彼らの姿と、「外国人まかせ」の労働現場の今を書く。

これが、外国人労働者に「依存」するニッポンの現実!

外国人まかせ 失われた30年と技能実習生

感想

我々日本人が日常生活でどれほど外国人労働者に依存しているか、その現実を痛感します。

本の中で強調されているのは、技能実習生という名のもと、数多くの外国人が日本で働いていることです。
彼らは低賃金で厳しい仕事をしていますが、それは日本の労働者が避ける仕事ばかりです。例として、建設業やコンビニのお弁当工場など、目立たない場所で彼らが毎日働いています。

それにもかかわらず、彼らが日本での労働を求める理由は、主に「お金」であり、それを手に入れれば国に帰って家を建てることができる、と彼らは考えています。
このような偏った構造に驚きを感じます。

さらに、外国人労働者を受け入れる制度の不完全さも問題です。
現行の技能実習制度は不十分であり、外国人を低賃金で働かせ、その後見放す傾向があります。

衣食住の基盤となる仕事への評価が低いため、結果として外国人労働者の待遇も低くなっているようです。
この影響で、日本の生産力や自給率の低下が懸念されます。

加えて、本書には外国人労働者の証言や現場の状況が詳細に記述されています。
彼らの中には、日本の労働条件に満足して長期的に働きたいと希望する人もいれば、厳しい条件下で酷使される人もいます。

また、最低賃金が地域ごとに異なることから、地方の労働者が都会へ流れ、行方不明になるケースも報告されています。
これは日本の労働制度の課題であり、早期に見直しを行うべき点だと感じます。

技能実習生の実情を知ることは重要ですが、それだけでなく、日本の産業や経済の観点からも考察すべきです。
現在、日本は外国人労働者に強く依存しており、彼らの支援が途絶えたらどうなるか、深刻に考慮する必要があります。

この本を通じて、今後の日本の労働環境や外国人労働者との関係性を再考するきっかけとなりました。

全体として、この本は外国人労働者と日本の労働環境に関して、具体的かつ緻密な洞察を提供しています。
多くの人に是非読んでいただきたいと思います。

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