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「隠れたマグロ漁獲」は「不良債権」にも似て大間漁協の経営を揺るがす問題に
大間漁協は2024年度の県からのクロマグロ漁獲枠配分をおよそ30トン減らされる。昨年2月、漁獲したことを青森県に報告しないままクロマグロを出荷、販売した容疑で仲買業者2人が逮捕された事件で、容疑となった2021年度の未報告数量は青森県が立ち入り調査で把握していた大間など3漁協分約60トンよりもさらに30トン多いことが判明したからだ。大間漁協所属の漁業者の違反分とみられる。
2020年以前の漁獲
謎解き「大間まぐろ」⑥水産庁、尻屋崎など疑わしい港を訪問せず~TAC報告実態調査は「任意」で疑義情報扱わず
大間漁協などで判明した大量の漁獲未報告問題をうけて、水産庁は今年3月から全国の主要な港で漁獲可能量(TAC)制度に基づく漁獲成績の報告がどのように行われているかの実態調査を進めています。
全国およそ20の漁港が対象になると言われています。水産庁への情報公開請求で入手した行政文書によると、最初に訪問したのは宮城県の塩釜(3月3日)、次いで青森県の大間(3月8、9日)、千葉県の銚子(3月10日)
大間産マグロのヤミ漁獲、2021年度だけで60トン、産地偽装の疑いも~いまなお全容解明ためらう水産庁・青森県
下北半島はIUU漁業の巣窟なのか?
青森県は19日開かれた県議会農林水産常任委員会で大間漁業協同組合など3漁協の管内で2021年度中に合計59.8トンものクロマグロ漁獲が未報告だったと説明しました。ほとんどが「大間産」として出荷、販売されたものとみられます。
3漁協とは大間町の大間、奥戸(おこっぺ)の各漁協と、むつ市の大畑町漁協で、いずれも下北半島にあります。下北半島がいわゆる違法・無報告