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かし
2023年9月16日 20:29
ごきげんよう。久しぶりですね。私は気がついたら大学院生になり元気でやっています。あなたも元気なら、何より。先日電車で本を読んでいたら声をかけられた。「何を読んでいるんですか」とおどおどと声をかけてきた男性は自分よりおそらくいくらか年下の大学生のようだった。自分はその時、久生十蘭の「あなたも私も」を読んでいた。「昔の本が好きなんですか」と彼の声色が嬉しそうに変わった。そこから彼
2022年1月20日 19:03
(このエッセイは、1年半ほど前の自粛期間に書いたもので現在書いたものではないのですが、当時の気持ちの記録として投稿をします。こんなに陰鬱としていたんですねえ、私。)睡眠は短い死であるとよく言う。コロナ自粛に伴いそれを痛感している。友人とLINEをしていて共通の感覚が「毎日がつまらない」「将来へのぼんやりとした不安」。バイトもない。遊びにもいけない。そもそもそんな金ももうない。将来は大
2021年1月31日 23:26
少し前に実家に帰省した際に、母が「あげる」といって私にブラジャーをいくつかくれた。デザインが特段若いわけでもなく、母らしいシンプルかつ着けごこちの良さそうなものばかり。しかし今の母には合わないのだ。母は去年、乳ガンになった。幸い早期に発見することができたが、右の乳房を全て摘出した。「元々胸があるほうじゃないから変わらないわよ」「あなたたちをもう育てたから役目は果たしたの」と病気がわ
2020年9月9日 12:02
私は読書が好きです。 まあ自己紹介などでもよく聞く。実際私も使う。しかし私は大概「趣味は読書」という人に自分から「私も読書が好きなんです!!」と話しかけることはまずない。それは、なぜか。私の読書好きはおそらく少数派だからだ。ここから話すことは完全に様々な意見があるだろう。それを踏まえて私の話をきいてくれ。怒っているのではなく、悲しんでいるんだ。まず読書好きという人の多くは現
2020年3月18日 04:12
最近死に関するものを目にする機会が多い。ドラマで私と年齢の近い登場人物があと3年の命を言い渡されたり、好きな作家が書いた小説の半数は死ぬまでの1年半の間に書かれたものであったり、その作家が病を患ったのも今の私ほどの年齢であったり。ドラマの登場人物は、自分に残された年数を知り、本当は何年後でもいいから達成したいと思っていたことに向かって、今から取り組むことを決めていた。(ちなみにドラマとはスカー
2020年5月14日 03:40
私は本屋にいくと判断力はなくなるわ気は大きくなるわで財布が滅びかねないため迂闊に行かないようにしている。しかし先日、本を読まない妹が珍しく本屋に寄ろうというので寄ってしまい、早々に私は2冊手にとって買うことを決めた。まったく阿呆である。一方、現在中学生である我が妹は本をほとんど読まない。私と妹の読書量を足して2で割れば最も勤勉で最適な量になるだろう。妹は本を読まなすぎるため不勉強であるし私は本に