2/19「他次元構造」
ところで、男女問わず、恋愛的な意味も含まないことを承知の上で聞いて欲しい。私は、かつて私に好意を向けていた人間が他者に同じような好意を向けていることが少し耐えられない。
相手と自分しか知らない情報の狭間に存在した愉悦を養分として生きていた私は、勝手に自分の存在価値を否定された気分になる。せめて違う類の好意であってほしい。
なにかのきっかけで自分しか知らなかったあの場所に二人で行って、しばらくして一人で行ってみたら、かつて一緒に行った人の友人で溢れ返っている、そんな感覚が自分の