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軟水のたそがれ【フォトエッセイ】

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毎週日曜日の夜に更新 社会心理学の立場から感じたことをツラツラと… 日常が冷たく流れてしまうその前に、身近な温もりに気づいてもらえるような、そんな文章を意識しています。 写…
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2020年6月の記事一覧

やわらかく移り変わっていく生き方がしたい

やわらかく移り変わっていく生き方がしたい

僕たちは、人生という無常をどう移り変わっていけばいいのだろうか?

その答えの1つは、中国は春秋戦国時代の思想にある。

古代中国の思想家・老子(ろうし)は、理想の生き方を『水』に喩えた。

水は、あらゆる物に恵みを与えながら、争うことがなく、誰もがみなイヤだと思う低いところに落ち着く。

このように「衝突や争いを避けて低いところに留まる生き方」は、一見すると腰の引けたような弱々しさをイメージする

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エモさを深く掘り進めて共感を育む

エモさを深く掘り進めて共感を育む

先日は誕生日という節目を迎え、色んな人からお祝いの言葉を頂戴し、様々なSNSを通じて多くの人と交流をした。

ただ、その"人数"には大した意味がないと思っている。

連絡を取ることでその人の表情や好みなどを思い浮かべて、「どんな人か?」という特徴を自分がどれだけ知っているかの方が大切だからだ。

そしてそれは、とても幸せな時間。

そういえば…

「あの時一緒にあそこへ行ったよなぁ」とか、「一緒に

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僕らの望みは依怙贔屓してもらうこと

僕らの望みは依怙贔屓してもらうこと

「気づいてほしい」「認めてほしい」「褒めてほしい」

・・・色んな承認欲求があるけれど、僕らが心の奥深くで求めていることは「何があっても信じてほしい」という依怙贔屓だと思う。

***

「誰が何と言おうが、俺は俺自身を信じてる!」

…という力強い自信は、いったいどこから湧き上がってくるのか?

きっとその根源は、人生でたった1人でも自分のことを依怙贔屓してくれた人から授かった愛だ。

依怙贔屓

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ハッピーは自分だけのもので誰かと通じ合ったらラッキー

ハッピーは自分だけのもので誰かと通じ合ったらラッキー

「幸せはいったいどこにあるんだろう?」と、探し回った経験はないだろうか?

青い鳥症候群のように世界中や日本中を旅してみたり、仕事を転々としてみたり。。。

【青い鳥症候群】

フランスの作家メーテルリンクの童話「青い鳥」の中で、主人公のチルチルとミチルが幸せの象徴である青い鳥を探しに行くが、意外と幸せの青い鳥は身近にあることに気付かされるという内容から、「今よりもっといい人が現れる」「今よりもっ

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