早く彼氏に会いたい
家に帰っても彼氏がいないことが割と多くある。
2人ともシフト制の仕事だし、勤務時間もまばらであるからだと思う。実は朝起きる時間も大きくズレていたりするのだ。
駅から家までの帰り道で、彼の車が無いとわかるとギューっと心臓が小さくなる。仕事で疲れ果てた体を引きずりながらアパートの階段をノシノシのぼり、誰もいない部屋に帰る。虚しくて毎回泣きそうになる。
人は寂しさで痛みを感じるらしい。私はもしかしたら、帰宅時に彼が部屋にいないと知るたびに痛みを感じているのかもしれなかった。(知らんけど)
彼の勤務時間とか把握してるくせに、帰ってきたときに彼がいないと知るのが嫌だ。嫌というか怖い。
部屋で1人でいるって本当に冷たく寂しい。
私がここまで彼がいないことでいちいち辛くなるのも、彼の性格に理由があるのだと思う。
まず彼の挨拶、「おかえり」や「ただいま」があたたかすぎるのだ。
「藍ちゃんおかえり〜」と言うその笑顔と、あのほんわか太陽のような態度。
「ただいま」もかなりあたたかく、上着を適当に脱いだらまずハグをしてくれる。その優しさで、ひとりぼっちでいる時間の寂しさが際立ってしまうのだ。
あとは私が彼が帰宅していきなり「今日あったことマシンガン」をぶっ放し、延々トークしてても、適切な相槌、適切な共感、たまに意見をきちんと話すという圧倒的コミュ力にも彼の人間性が表れる。
昨日は肌荒れに悩んでると言ったら私の顔をじろじろ見ながら「嘘!!!これで汚いんだ!!!ええ!!!綺麗なんだけど!!!」とか割とマジな顔で言うのでこちらから引いてしまうほどだった。
だから彼がいない時間がものすごく虚しい。
彼が帰って来なかったらどうしようとも思う。
連絡が来ない時間のどこかで彼は実は事故に遭っていて、私はそんなことも知らずYouTubeで寂しさを紛らわせていて、とか想像したらいてもたってもいられず、彼氏に電話などしてしまう。
うざがられたりするだろうか!とか思いつつも彼がちゃんと電話に出ると、安心で我に帰り、話すことが全くないことに気づき、「なんでもないよ!切るね」とか言うだけの迷惑すぎる5秒電話を度々してしまう。
彼は「もしもし!どうした?うん!え?!終わり!?じゃあね!」とジェットコースターのように相槌パレードで忙しく5秒を過ごす。
noteを書く時間は大抵1人の時間なので、今もお察しの通り彼は近くにいないのだけれど、2人とも事故などに遭わず、誘拐もされず、その他諸々お家に帰って来れない事情もなく、健康体で今日も会えるのだと思うと嬉しくてたまらない。
彼のことが好きだ。
彼が生きている時間をできるだけこの目で見ていたいと、今日も思うのだ。
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