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#書評

本:もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

古典から最新のサブカルまで、100種類の文体でカップ焼きそばのつくり方か書かれてます。

漫画やビジネスメール調も。

かなり幅広い範囲を網羅しているので、誰でもどこかで笑えるでしょう。

元ネタを知っている程楽しめます。何度も声出して笑いました。ここに書いてあるのに知らない人を後から調べたくらい。

私的に一番吹いたのは村上龍「限りなく透明に近いブルー」と、ロッキングオンの対談調。時代ですね…。

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小説:イモータル (萩耿介)紹介

ストーリー

ヒンドゥー教の根本経典を、ムガル帝国の皇子ダーラー・シコーがサンスクリット語からペルシャ語に翻訳。

それを仏の学者デュペロンが仏語に訳しショーペンハウアーが読み、意思と表象としての世界に。

皇子と学者が皇位争いの戦争やフランス革命の最中、政や商売と研究の間で苦悩する。

と、いう時代の話から、現代に飛び、

現代日本で彼らの生まれ変わり?らしい不動産会社営業男性もまた、商売と人間

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小説:悪いものが、来ませんように(芦沢 央)

(ネタバレ無し)

登場人物の顔が見えない小説だからこそ成立するストーリー構成!!

書店の、「あなたは絶対だまされる」的なコピー読んでても、ギリギリまでその謎がわからなかった。

ひょっとして?と思ったが、しかけがわかったところで、思わず二度見。

前から読み返しました。 登場人物の気持ち的なところは、まぁ、わかるかなーという感じ。 これは映像化不可能でしょう。

(2018/04/17 著)