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興味深いnoteの記事

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2022年1月の記事一覧

徒然エッセイ⑩中村文則について

中村文則の小説を読んだのは随分前になる。その記憶を辿って、感想を述べてみたい。もしかしたら誤解があるかもしれないが、もしそうであったら中村文則に申し訳ないので予め謝っておく。 私が最初に読んだ彼の小説は『銃』だった。これは彼のデビュー作で、傑作だと思った。日本では銃の所持が禁止されているが、主人公は偶然銃を拾う。そして、こっそり持ち歩く。持っているだけで犯罪なので、小説全体がスリリングになる。主人公の心理描写はドストエフスキーの『罪と罰』を思わせた。これは称賛しているのであ

『日出処の天子』《完全版》レビュー

『日出処の天子』《完全版》山岸涼子(著) 📚 無人島に一冊(1シリーズだけ)持っていくなら? とか、貴女のナンバーワン少女漫画は? という問いに、多くの女子が間違いなくコレ。と答えたという(要出展)山岸涼子の『日出処の天子』。 かくいうワタクシも文庫本でそろえてあったのですが、この度なんと完全版がオール電子書籍化したということで、再度一気にそろえてしまいました。 この、電子化第一弾となる『日出処の天子』を筆頭に、 山岸涼子さんの多くの作品が一挙に電子化!! ありがた

聖徳太子千四百年遠忌に読む〜山岸凉子「日出処の天子」(その2)

「日出処の天子」が連載された当時、私の中の山岸凉子の立ち位置は次のような感じだった。 代表作「アラベスク」(今回こちらも電子書籍化)、その面白さと共に、特徴的な画風が印象的だった。直近に連載されていた「妖精王」(1978年完結)は、絵の美しさに惹かれたものの、全体的にはやや消化不良だった。山岸凉子がビアズリーの影響を受けていることを知り、「サロメ」など画集を購入。 こうした状況の中で、1979年、週刊少女コミックに掲載された短編「天人唐草」は衝撃的だった。一人の女性の歪ん

娘と苔テラリウム

以前から、古い寺院や日本庭園を緑に彩る苔に興味がありました。 興味といっても、じっくり見るわけではなくなんとなく歴史を感じさせる風景を演出するものとしか見ていなかったのだが…。 ところが最近、ガラスの器の中をその苔を使ってひとつの風景をつくりあげ演出する癒しのインテリア雑貨を目にするようになりました。 ガラスの中の独特の世界観に惹かれ、これがなんというものなのか早速スマホで検索。 どうも「苔テラリウム」というらしい。 材料さえあればなんとなく自分でもつくれそうな感じはし

【アーカイブ公開中】「クリエイターの仕事に役立つ法律知識」講座を開催します!#安心創作勉強会

インターネットで発信するときに必要な知識、考え方を学ぶ、オンライン勉強会シリーズ「安心創作勉強会」。 第四回として、弁護士でしろしinc.CEOの山田邦明さんを講師にお迎えし、創作活動に関連した法律知識を集中的にまなぶ勉強会を開催します! 今回の勉強会で扱うのは、クリエイターなら知っておきたい法律知識。 知っているだけで仕事の幅を広げることができたり、自分の作品の権利を守れたり。実用的な知識を初心者向けにわかりやすく解説します。 たとえば、、、 ・作品を創った瞬間に手

週刊文春村井さん×EKIDEN News西本さん「メディアの視点で考えるSNSのつづけ方」読者が読みたくなる記事&仕掛けとは

SNS活用で、読者が感じるハードルを打ち砕くーーWebメディアの運営に携わるようになるまでの経緯や、自身がSNSをビジネスで活用するようになったきっかけを教えてください。 村井 僕は雑誌『週刊文春』編集部で記者として4年勤めたあと、月刊の『文藝春秋』の編集者として、「文藝春秋digital」のnote立ち上げに携わりました。そのとき、SNSの活用を思い立ったんです。 文藝春秋の記事は、論文や論考など、長文で難しい内容のものが多く、ネットで読んでいただくにはハードルが少し高

谷中の歩き方【お部屋で食事編】

YANAKA SOWへようこそ! YANAKA SOWは全部屋キッチン、お風呂付きのホテル。第二の自宅のように使っていただける居心地の良い場所を目指しています。広々としたお部屋作りなので、ご家族やご友人との宿泊から、ワーケーションなど長期の滞在にもオススメです。 【ホテル予約ページ】 https://www.airbnb.jp/users/395866434/listings  【町歩き&買い出しのオススメ】全部屋にIHキッチンと大型冷蔵庫を完備しているYANAKA S

火縄銃の修繕師を取材したっけ/全4章の第1章

2018年に書いた、WEBライティングの原稿が出てきました。 火縄銃修繕師・内大輔さんを訪ねて、丸3日を取材に費やした記事です。 写真家の中野昭次は、学習研究社でよく一緒に取材をしたパートナーです。 彼の写真もお楽しみください。 全4章のうちの今回は、第1章を紹介します。 *************************************** 1古来の武器が美しさを秘めている理由 ネジの機構とバネの機構が日本にもたらされたのは、火縄銃が伝来してのことだったと

ミケル・バルセロ展 /東京オペラシティ アートギャラリー

 ミケル・バルセロは、現役のスペイン人アーティスト。  その画業の全貌を紹介する展覧会に行ってきた。  チケットを手渡される際、「作品との距離をとってください」という珍妙な注意事項を伝えられた。展示室のなかで指摘されるならまだしも……であるし、むしろこのご時世、「人との距離」の言い違いかなと思ったくらいだ。  展示室の入り口の注意書きが、これまた珍妙。  なんでも「作品との接触の危険」を防ぐためだとか。  これら珍妙にして厳重な注意喚起のわけは、実物に接してみて、よく理

2016-2018年のウェブ小説書籍化② 児童向けへの広がりとアンソロジー・ショートショート書籍化ブーム|飯田一史

小学生向けに広がるウェブ発小説 男性向けのエロライトノベルや女性向けのTL、BLでウェブ小説書籍化が本格化していく2015、2016年から、奇しくも小学生向けにもウェブ小説の書籍化が広がっていく。  「2011年のウェブ小説書籍化」で記したように、角川つばさ文庫でエブリスタ発の『オンライン!』が2011年に刊行されているが、児童文庫におけるウェブ小説書籍化が一般化するのは、双葉社ジュニア文庫が創刊タイトルのひとつとして『王様ゲーム』を掲げて創刊した2015年7月以降である。

黄色い電車−黄色い電車

無印良品のない町へ行こう 駅の魅力がまだ小さい町へ行こう 弱い商店で買い物した者達が夕暮れ 小さな居酒屋でうかれる 『KODAI LIFE(コダイライフ)』や 『未来来(MIRAKURU)』が響き渡れば 西武線は加速して行く 見えないアローがほしくて 見えないアローを撃ちまくる 本当の歌を聴かせておくれよ コジマから笑顔がなくなり マクドナルドからスマイルが減る それでもその目に笑みを その胸に夢を ロマンチックな月空に うさぎのてちの頭を撫で 南風に吹かれながら シュール

昔の猫と現在の猫、どちらの方が脳が大きい?!

 こんにちは。げーしーです。 小さい頃は神奈川に住んでいたため、雪のイベントって珍しくて結構好きだったんですが、北海道に住み慣れてくると雪かきとかがだるくなってきて、そう思った時に「つまらない大人になったなぁ」と考えてしまいました。 楽しく雪かきできる方法があったら教えてください!! 今日は猫の脳みそ、飼い猫と野生の猫の違いについてです。 まさにどこにも使えない雑学とはこの事なのでふーん程度に聞いてもらえればと思います。 ▲猫の今と昔  今回の調査は家猫の祖先と言われるヨ

アボカド🥑は人間以外には猛毒(*⁰▿⁰*)🌈

アボカド🥑を動物に食べさせるのは危ないので気をつけましょう🧙‍♀️ もし家で鳥🦉などを飼っていましたら アボカド🥑を焼いた匂いだけでも危険らしいです 人間からしたら栄養価も高く美容にも良いのに不思議ですよね❓ 理由はアボカド🥑に含まれるペルシンという成分が関係しているらしいのですが 近年に発見されたばかりでまだまだ解明できていないらしいです…(*⁰▿⁰*) どんな料理にも合うし信じられませんよね? もしかして人間って毒素に強い 凄い抗体があるのかも知れませんね

ドラマ🎞『センセイの鞄』原作/川上弘美

『センセイの鞄』 原作 川上弘美 2003年、ドラマ 監督   久世光彦 脚本   筒井ともみ 原作   川上弘美 出演者  小泉今日子、柄本明、豊原功補、      モト冬樹、蛭子能収、竹中直人、      樹木希林、ほか。 第40回ギャラクシー賞選奨、文化庁芸術祭優秀賞、日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ番組最優秀賞、主演の小泉今日子が芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。 原作小説を読み、暑苦しい感想を前回掲載し、興奮のままドラマを観ました。U-NEXT、見放題で