黄色い電車−黄色い電車

無印良品のない町へ行こう
駅の魅力がまだ小さい町へ行こう
弱い商店で買い物した者達が夕暮れ
小さな居酒屋でうかれる
『KODAI LIFE(コダイライフ)』や
『未来来(MIRAKURU)』が響き渡れば
西武線は加速して行く
見えないアローがほしくて
見えないアローを撃ちまくる
本当の歌を聴かせておくれよ

コジマから笑顔がなくなり
マクドナルドからスマイルが減る
それでもその目に笑みを
その胸に夢を
ロマンチックな月空に
うさぎのてちの頭を撫で
南風に吹かれながら
シュールな今を書いていたい

いいことばかり言う人は
嘘つきやサギ師が多いと
6小で教えられた
武蔵に入っていた僕の言葉は
どれだけあなたに入りますか

自分の生まれ育った町を
もっと誇りたいよ
とっても大きく広いタイヤの家
出されたけど僕は今もこの町にいる
正しいことは空の色ほど
間違えてはいないことが星の数ほど
聖者になれたんだね
哀しいことは言いたくない
嬉しいことも言いたくない
だから僕は聴いていたいんだよ
精一杯の歌を

黄色い電車−黄色い電車
黄色い電車は信じてる
黄色い電車−黄色い電車
本当の歌を聴かせておくれよ

『TRAIN−TRAIN』の歌詞です。
作詞 真島昌利

栄光に向かって走るあの列車に乗って行こう
はだしのままで飛び出してあの列車に乗って行こう
弱い者達が夕暮れさらに弱い者をたたく
その音が響きわたればブルースは加速して行く
見えない自由がほしくて
見えない銃を撃ちまくる
本当の声を聞かせておくれよ

ここは天国じゃないんだ かと言って地獄でもない
いい奴ばかりじゃないけど
悪い奴ばかりでもない
ロマンチックな星空にあなたを抱きしめていたい
南風に吹かれながらシュールな夢を見ていたい

世界中に定められたどんな記念日なんかより
あなたが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう
世界中に建てられてるどんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう

栄光に向かって走るあの列車に乗って行こう
はだしのままで飛び出してあの列車に乗って行こう
土砂降りの痛みの中を傘もささず走って行く
嫌らしさも汚らしさも剥き出しにして走って行く
聖者になんてなれないよ だけど生きている方がいい
だから僕は歌うんだよ精一杯でかい声で

『黄色い電車−黄色い電車』は私の生まれ育った町、東京都小平市のことをザ・ブルーハーツの『TRAIN−TRAIN』の歌詞に当てはめながら書いた詩です。
 小平市のことを少し説明しますと、プチ田舎というキャッチコピーがあるだけあって駅は小平駅、小川駅、鷹の台駅、青梅街道駅、新小平駅、一橋学園駅、花小金井駅とたくさんあるのに、駅前開発は寂しい限りです。駅前というとシャッターが閉じた店や小さな居酒屋、有料駐輪場が目立ちます。
大きな工場としては、ブリヂストン東京工場があります。父が作業員として働いていたので私は社宅に住んでいました。定年退職になり社宅を出ましたが、私は小平に住んでいます。それがタイヤの家という表現です。今は工場は閉鎖され、広い土地がただ残っています。私のふるさとがなくなってしまった空虚感があります。
プチ田舎とP Rするだけあって、小平にはこれといって何もありません。日本一丸ポストが多く残っているとかブルーベリー発祥の地とか緑が多いというのが売りです。
コジマの看板は笑顔マークだったのですが改装しロゴだけになり、マクドナルドの店員のスマイルはマスクをしているため見れません。
小平には小平を巡るシンガーソングライターの三ツ矢竹輝さんという方がいます。小平を盛り上げようと、小平を元気にしようと歌を作っています。それが、『KODAI LIFE(コダイライフ)』と『未来来(MIRAKURU)』です。私の名前が矢渡、三ツ矢竹輝さんの屋号がトリプルアローズ、そこからアローという言葉を使いました。私も私なりに言葉を求めて生きているので、三ツ矢竹輝さんの歌詞の世界観、表現の仕方がそのまま素直に受け入れられません。この創作を通してお互いの刺激になることを意図します。
小平には国立の精神病院があります。武蔵病院という名前でしたが、今は建て替えられてしまい名前も変わってしまいました。ここでもふるさとがなくなった感じがしています。私はそこに20代の時に2回入院していました。言葉はそこでも降りてきました。
無印良品には武蔵病院を退院したあと障害者雇用で約4年働いていたので、冒頭に持ってきました。
魅力が小さいとか小さな居酒屋と、小という字を入れたのは小平の小から持ってきました。
てちとは飼っているうさぎの名前です。
黄色い電車は小平を走る西武線の電車の色です。
ブルーハーツの真島昌利さんは6小ではないのですが、小平の小学校出身だそうです。

もういいからさ
そろそろ
本当の声を聞かせておくれよ

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