「ない」を「ある」に変えていく、ブランドデザインチームの話。
こんにちは、kaonavi404編集部です。
これまでカオナビのデザイン組織について連載を続けてきました。
最終回を迎える今回は、ブランドデザインチームの長谷川さんにお話を伺います。
ー 自己紹介をお願いします。
コミュニケーションデザイン室の長谷川です。クリエイティブディレクターとして、全社横断のブランディング施策に取り組んでいます。
ー ブランドデザインチームとはどういった組織?
メンバーは6名で、それぞれ違う専門性を持ったクリエイターの集まりです。内訳としては、クリエイティブディレクター1名、アートディレクター2名、コピーライター1名、制作ディレクター2名で構成されています。
共通ロールとして全員がBXデザイナー(ブランドエクスペリエンスデザイナー)の肩書きを持っており、ブランド価値向上のために、それぞれが違う分野のデザインをしています。
業務領域はかなり広めと言えますが、メインとしては社内外に向けたブランディングや社内コミュニケーション施策ですね。
中でも「企業としてのカオナビ」を表現するコーポレートブランディングは、私たちの主なスコープです。コーポレートサイトやオフィスデザイン、ブランドガイドライン制作・運営などがそれにあたります。
社内コミュニケーション施策では、カオナビキャンプという全社総会や体験型研修なども私たちが中心となってディレクションしています。
それ以外にも、TVCMや新規事業ブランディング、営業ムービーなど、ビジネスサイドにもスコープを広げていっています。
(編集注:各種施策には事例紹介リンクを付けています。ぜひご参照を)
ー チームとしての役割とは?
私たちは「すべてのステークホルダーにファンを作る」をミッションに掲げ、カオナビブランドを具現化するためのチームです。
そのために、常に新しいことはもちろん、
ことを意識して、社内外に向けたブランディング活動を行っています。
このnoteのタイトルである「404」にも、そういった想いが込められています。
ー 印象に残っているプロジェクトとは?
カオナビタウン プロジェクトですね。ミッションからパーパスに切り替わるタイミングに、CEOの柳橋から「社員とパーパスを接続するような施策をやりたい」と話があり始まった企画です。
「パーパスが実現した未来の街を作ってみよう」というものなんですが、ワークショップやイベントで社員を巻き込みながら、レゴ®ブロックや3DCGを用いてアウトプットしていきました。パーパスをただ言葉として捉えるのではなく、具体的にイメージすることで解像度を上げてもらう狙いです。
ー このKVにはどんな想いが?
私たちのスコープは広がりを見せています。
これは実績の積み重ねにより信頼が得られ、重要なプロジェクトへのアサインが増えていることからも、そう言えるんじゃないかと。
実際、メンバーはみんな好奇心旺盛なので、ブランディングやデザインで解決できる課題にガンガン入り込んでいって、いつの間にかプロジェクトを回しているなんてこともありますね。笑
そういったスタイルのチームなので、KV内にも書いてある「影響範囲を全方位に」の通り、ブランドデザインチームの限界を突破するべく、日々楽しく業務に取り組んでいます。
ー チームの強みとは?また、現状抱えている課題感などは?
ぼくが思うブランドデザインチームの強みは3つあります。
強みがある一方で、抱えている悩みと言いますか、課題ももちろんあります。
やりたいことに対し、時間とリソースが足りないことです…。
スコープが広がるたびに、工数管理に苦労しています。
さらにビジネスサイドに関してはまだ知見が十分ではないので、その分野でのインプットが間に合っていない、というのも課題としてあると思います。
新しいこと楽しい!もっと知りたい!もっとこだわりたい!けど時間が、、、という嬉しくも悲しい悲鳴。。。
ー design boost PJTでの今後の注力領域とは?
「交流 = 連携」に一番注力していければと思っています。ここ1年でも、部署を跨いだ共同プロジェクトがいくつもありました。
そこでの気付きは、専門性は違えども、やはりデザイナー・クリエイターなので意識や感覚は近いということ。ただ、近いからこそお見合いのようなことが起きてしまうこともあるので、事前にお互いのことを知っておけば、それぞれの個性を発揮しやすくなります。
その結果、高いパフォーマンスをスピード感を持って実行することができると思います。相互理解の促進は、カオナビの根幹の部分でもあるので、積極的に取り組んでいきたい部分ですね。
あとは、noteのような「発信」にも注力していきたいですね。ユニークな組織だと思うので単純にもっと知ってもらいたいですし、外に発信することで自分たちの現在地を知れたり、自己理解が深まったりということもあると思うので。
ー チーム、そして個人としてのチャレンジは?
〈チーム〉
この1,2年でメンバーが徐々に増えてきたこともあるため、チーム全員で動くことでパフォーマンスを発揮するということが多かったのですが、今後は同じパフォーマンスをより小さいチームで出せるようにしていきたいと思っています。
そのためには、
なるべく裁量を現場に預け、
個々が主体性を持って
動けるチームへとアップデート
していきたいと考えています。
ある種、自走するチームの仕組み化とも言えるかもしれません。
それぞれがブランドを深く理解しており、かつ、練度の高いメンバーであるからこそできることだと思うので、今年はここにチャレンジしてみたいです。
〈個人〉
チーム全体がビルドアップすると、メンバーに任せられることが増えていきます。なので、ぼく自身としては、よりビジネスサイドへ踏み込んでいきたいと思っています。
だと思うので、個人としてはこの部分にチャレンジしたいです。
ー 今後、ブランドデザイン組織を、そして、カオナビのデザイン組織全体をどのようにしていきたいですか?
リブランディングから1年半、ホームと感じられるようなブランドとしての地固めはできてきた実感があります。これからはそのホームを起点に、さらにカオナビの魅力を拡張するような新たなチャレンジをしていきたいと思っています。
会社規模や事業が拡大していく上で、各デザイナーに求められることはどんどん大きくなっていくと思います。
組織に分かれて、専門性を効果的にスピーディに発揮していくというのが今のカオナビのスタイルではありますが、かといって視野を限定的にしていくことがベストだとは思っていません。
交流・発信・投資といった取り組みを行っていくことで、組織全体の好循環を作っていきたいと思っています。具体的には、こういった効果を狙っていきます。
ー 最後に一言お願いします!
スコープの広がりは、好奇心旺盛な私たちのチームとしてはありがたいことです。今後も、カオナビに必要だけれど、まだ「ない」ものを「ある」に変けるよう励んでいきます!
● 次回は
これにて、カオナビ デザイン組織連載は終了となります。
次回は、昨年実施したカオナビの全社総会「カオナビ キャンプ」についてご紹介します。
ではまた、気軽にお越しください〜!
よろしくお願いいたします。
カオナビ コミュニケーションデザイン室
kaonavi404編集部