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売れる状態を作る:【業績改善力】 VOL.08

文頭でお断りしておきます。この投稿は、10,000文字を越える読み物です。売上を上げる業績改善法の習得は、武道の黒帯取得のような話。本気で「売れるように事業改善したい」「組織体質を改善したい」と思っていない経営者・事業主・副業主が、軽い気持ちで読んで、冗談半分でやって、事故をしたり、怪我をしたりしないように有料マガジンにしてあります。内容も本気でやらないと業績が上がらない「売上を上げるための事業体質の改善法」なので、軽くありません。

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【業績改善力】VOL.07より

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● Chapter-04「販売のクオリティ管理項目」を抽出していく

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● Section-15)
ノンバーバル+バーバルなコミュニケーション

 
「販売のクオリティ」=「知名度(刻み込まれた記憶)に比例する」と言いましたが、これは「ラーメンの盛り付け」といったようなことだけのことを言っているわけではありません。ブランドネームやお店の看板なども含まれます。
 
さらにいえば、その商品や看板、ブランドが、どのような特徴を持っているのか? どこで売られているのか? その商品を使うと、どんな効果があるのか? それらは、すべて「言葉」で表現できる知的で理性的な情報でもあります。
 
さて、ここで、この「販売のクオリティ・コントロール」の大本となっている「マーケティング論の基礎的な話」を少し紹介しておこうと思います。マーケティングを、本当に学んでいる人なら誰でもご存知の「浸透率の法則」
 
最近「マーケティングを私が教えます」などといっている「You Tube動画」などを頻繁に見かけるようになったのですが、そういう人が「浸透率の法則」をご存知ならば、その方は本当にマーケティングを勉強していらっしゃる方です。

「商品の特徴を上手に表現した【①キャッチ・フレーズ。キャッチ・コピー」と【② 印象カラー】【③ 印象ビジュアル】の知名率上昇に比例して販売は伸びる。」

男性には、解りにくいかもしれませんが、この効果を上手に使って大ヒットしたのが「SK-II」という化粧品です。「ハリのある白い美肌。」といったキャッチコピーと「赤と白」「同じ有名芸能人1人」を使い続けるという戦略。
 
そして「雪肌精」という化粧品。「しっとりと透明な肌。」といったキャッチコピーと「深いスカイブルー+白」「同じ有名芸能人1人」を使い続けるという戦略。繰り返し、繰り返し、あのメディアも、このメディアも同じ表現。
 
どちらも、その浸透率が高まるにつれて売上は伸び、巨大な強敵と言われていた「銀座の有名企業」の売上を脅かすまでに成長していったのです。つまり【同じ表現情報を発信することで、有名になると売れる】という法則があるのです。
 
色について、わかりやすい他の例があるとすれば「自動販売機」です。「赤と白のコカ・コーラ社」と「紺色と白のSUNTORYのBOSS」の自動販売機は、この「浸透率の法則」をしっかりと応用した展開をしていると言えるでしょう。

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伊藤園・ヤクルト・DyDo といったところの自販機は「白地」です。遠くから見て「どこのメーカーの自動販売機かの見分けがつかない状態」での展開。色で差別化をしているところと、そうでないところの浸透率は大きく変わります
  
そして、こういった「商業デザイン」という「ノンバーバル・コミュニケーション」を、しっかりと学び「浸透率の法則」まで認識しているグラフィック・デザイナーさんこそホンモノの商業グラフィック・デザイナーだと言えるのです。
 
きちんと「浸透率」といった理合まで学んでいる商業グラフィック・デザイナーさんに「看板」のデザインを頼むと、必ず「コカ・コーラ」「SUNTORYのBOSS」の自動販売機のような「色地に白ヌキ」のデザインを提案してくれます。
 
これは、企業マークやブランドマークを依頼した時も同じ「色地に白ヌキ」でデザイン提案をしてくれる人が「ホンモノ」です。逆に「白地に色文字・色の形」で提案してくるような人は「効果性」を考えない素人だと言い切っても良い。

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とても、面白い話なのですが「看板を作っている看板屋さん」にもデザイナーさんがいたりするのですが、看板屋さんに限って「浸透率の法則」を勉強していらっしゃるデザイナーさんは、ほぼ「皆無」と言っても良いぐらいです。
 
なので、お店の看板や、野建の建植看板などを依頼する時は「浸透率の法則」を、しっかりと学んでいるホンモノの商業グラフィック・デザイナーさんに、別料金を出してでも依頼した方が、その効果性が遥かに上がるわけです。
 
「この時代に、道端の看板なんて古臭い・・・」などと思う人もいるかもしれませんが「企業やブランドの訴求」について、この「道端のブランドマーク・ブランドロゴの看板」は「知名度」を上げるかなり効果的な手法と言えます。
 
「知らないものは絶対に買わない」ということを、前のSectionで説明した通り、道端に「ブランドマークの看板」があるだけで、認知度も浸透率も上がって行きます。マクドナルドは、今でも効果的に道端の看板を戦略にしています。

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