見出し画像

売れる状態を作る:【業績改善力】 VOL.09

文頭でお断りしておきます。この投稿は、10,000文字を越える読み物です。売上を上げる業績改善法の習得は、武道の黒帯取得のような話。本気で「売れるように事業改善したい」「組織体質を改善したい」と思っていない経営者・事業主・副業主が、軽い気持ちで読んで、冗談半分でやって、事故をしたり、怪我をしたりしないように有料マガジンにしてあります。内容も本気でやらないと業績が上がらない「売上を上げるための事業体質の改善法」なので、軽くありません。

---------------------------------------------------------------

「Section20までのシリーズをフルで読みたい放題 20%OFF」

-------------------------

【業績改善力】VOL.08 より

-------------------------
-------------------------

● Chapter-04「販売のクオリティ管理項目」を抽出していく

-------------------------

● Section-17) お金を払うユーザーの気持ちを捉える

 
さて、基本的な知識の説明は、これくらいにしておいて、いったいどうすれば「販売のクオリティ」を改善できるのか?という話をしていきたいと思います。ここで、申し上げておかなければならないことがあります。販売に特効薬は存在しないのです。
 
長い間「こうしたら売れる」「こうしたら売れる」といった情報が、新聞やテレビの番組、雑誌やインターネットの記事、YouTubeなどの動画といった形で色々と登場し色々と紹介されてきました。そういう話は履いて捨てるほどあったのです。
 
YouTube動画などでは、このごろ言葉がエスカレートしてきて「絶対に・・・」などというタイトルが目立つようになりました。しかし「やっぱり売れない」という声が後から後から出てきます。それは「こうしたら売れる」「売れるようになる裏技」

「カンタンに売れるようになるテクニック」といった情報が紹介され始めて30年以上がたった今でも、まだ続いているわけです。これは、いったいどういうことなのでしょう? 「なにか」が間違っているのです。その矛盾に気づかなければなりません。

-------------------

「調べたり、研究したり」「面倒なことに手を付けたり」「専門家にお金を払ったり」こういうことがイヤだという人も大勢いらっしゃいます。そういうのは、その人の自由ですから、それはそれで結構ですが、それでビジネスに成功するのはムリです。
 
何の努力も、何の手間も、何の投資もおこなわず、ビジネスが上手くいくような時代は終わってしまっています。本業の仕事が規制され、給料が減らされて副業を始めようとする人も出てきています。つまり儲けたい人がたくさんいる時代になっています。
 
もっとカンタンに言えば、この世界的な流行病のお陰で、ビジネスに対する競争が一気に激しくなってしまっているのです。その結果、副業をはじめて最も成功している人たちは「クラウド・ソーシング」の方々というような話になってしまっています。
 
会社に勤める「クリエイティブ系の職種」「建設現場職人」「縫製職人」「モデル」「商品企画」「マーケティング」「広報」「営業」「経理」「人事」「事務」のエース級の人が、他の会社の仕事をスポットで手伝って「手伝い料」を手に入れるということ。

-------------------

どういう現象が起こっているのか? カンタンです。会社で高く評価されている人だけが、副業で別収入も手に入れている。逆に会社で高く評価されていない人は、副業で別収入を手に入れることにも失敗している。という実に単純明快な図式があるだけです。
 
さらに「ビジネススキル」「外国語講座」「スポーツ・レクチャー」「アウトドア講座」「恋愛相談」といった「講師業」で副業収入を得ている方々もいますが、こういう方々は、当然「その分野で誰よりも勉強」してきていらっしゃる方々ばかりです。
 
「プログラマー」や「エンジニア」という方々も副業で儲けていらっしゃいますが「成功キャリアが豊富な人」ほど収入が高くなるのは当然で、この分野もまた「猛烈な勉強」が必要になりますし、素人が、すぐに手をつけられるような仕事ではありません。
 
旅行が好きな人が「フォトストックで写真を売る」。訪日外国人を英語で案内するツアーガイドをする。趣味の釣りで釣った魚を売ったり、昆虫採集では虫をオークションに出品する。カメラが趣味の人が自分の撮った写真をフォトストックに売る。

-------------------

こういう「趣味系」で副業収入を得ている人たちもいます。本人たちは「好きなこと」をしていますから「たいへん」だとは思っていませんが「ヲタク」と言われるような人たちの専門知識の深さや行動量の多さは素人には絶対にマネできないレベルです。
 
代行業をして稼いでいる人もいます。例えば「家事代行」「掃除代行」「ベビーシッター」。これらは技術が必要になります。「買い物代行」「ペットシッター」という代行業もあるようですが、当然、手間がかかる仕事であることは言うまでもありません。
 
また「転売ビジネス」をしている人もいらっしゃいますが、これもまた「商品知識に対するレベル」は非常に高く「掘り出し物」を手に入れる努力や行動量は常人では考えられないようなレベルです。つまり、誰もが飛び抜けた努力をしているのです。
 
その仕事が本業だろうと副業だろうと、買う方からすれば、どこで買っても良いし、どれを買っても良いのです。買う方は、どこで何を買っても良いのですが「どういうわけか」ある商品、ある店舗、ある事業者だけが良く売れる状態になってしまう。

-------------------

ここで「どういうわけか」といったのは、言葉のアヤにすぎません。売れる会社・売れる個人事業者・売れる副業事業者に限って「どうしたら売れるか?」ということを真剣に考え、相応の努力や投資、相応のエネルギーを使って動いているのです。
 
こういう努力を見たことも、聞いたことも、当然、やったこともない人たちには、こういった「売れるようにもっていくための努力」は、サッパリわからないと思います。なぜなら、結果として出てくる「商品やサービス」は、一見、他のものと代わり映えしない。

そういった努力をしたことがない人が見る限り、自分が提供しているものと、たいした違いがないようにしか見えないからです。それは、池で泳ぐ「アヒル」や「カモ」の「水面下での水かき」が、自分たちの目には見えないことに良く似ています。
 
「アヒルやカモの水かき」のように、水面下で足を懸命に動かしている。これに似たものがビジネスの世界には多く存在しています。それが見抜けない人ほど「どういうわけか売れない」という悩みを抱えることになってしまっているだけなのです。

-------------------

ここから先は

12,933字
この記事のみ ¥ 250

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?