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「ただ可愛いだけでなく、速さというポテンシャルを秘めているところも魅力です」 アバルト・ビアルベーロ 1000
2020年12月31日、一年の最後の日となる大晦日に東京の崎山自動車サーヴィスの工場は昼から多くの人々で賑わっていた。
社長の崎山和雄さんが77歳の高齢を理由に、この日を最後に工場を閉めて引退する。それを労うために、顧客と関係者たちを集めて小宴が催されたのだ。働いていた工員たちは、他の自動車修理工場へ転職することも決まっている。
崎山自動車には、僕も世話になったので工場に駆け付けた。工場
亡き友への惜別を乗せたアルピーヌA110
本来ならば、1年以上前にこの1971年型のアルピーヌA110の記事をTopGear香港版と台湾版の読者にお届けする予定だった。
撮影場所とインタビューの日もおおよそ決めてあった。オーナーである林 明博さんとは事前に何度か電話で予備取材を行っていたからコミュニケーションは万全で、間違いなく良い記事になりそうな予感がしていた。
送ってもらった画像を見るだけでも、ゴルディーニ・チューンの1.3リッ
知性で走るシトロエンCX 25GTi
1988年から90年までの、たった2年間だったけれども、初期型のシトロエンCXに乗っていたことがある。壊れてばかりいたが、大いに魅了された。新車で売られていたら、今でも買いたくなるくらい素晴らしかった。
世の中に、クルマと呼ばれるものは数多く存在していても、他のどのクルマとも似ていなかった。独自の考え方と設計で、走りっぷりや使い勝手なども他に類がなかった。
オリジナリティというのはここまで追
昔の未来感 アルピーヌA310
クルマが“未来のイメージ”を体現できていたのは、いつの時代までだっただろうか?
性能が進化し続け、見たこともない新しいデザインが次から次へと現れてくる。クルマは移動手段であると同時に、楽しみと喜びの対象だった。夢そのもの、とも言えた。
1970年代は、間違いなくクルマの黄金時代だった。まだ、生産国ごとのクルマ造りの特徴がそれぞれ色濃く残っていて、中でもフランスのクルマは個性的だった。
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クサビのクルマと家 いすゞ ピアッツァXE ハンドリング・バイ・ロータス(1990年型)ISUZU Piazza XE handling by LOTUS(1990)
東京都心から30kmほど北にある埼玉県の川越市は江戸文化を特色とする街で、中心部には蔵や古い建物が数多く残っていて、国内外からの旅行者の人気を集めている。
相田祐次さん(55歳)は川越生まれの川越育ちで、いすゞ・ピアッツァXEハンドリング・バイ・ロータスに22年間も乗り続けている。
ピアッツァが好きで、運転免許を取ってから、これとその前のと、自分のクルマは2台のピアッツァしか持ったことがない