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記事をすべて見る すべて見る10年10万kmストーリー 第73回 日産Be-1(1987年型) 12年9500km お葬式の席で話しかけられたことが何度もあります
1987年に日産Be-1が登場した時の騒がれ方は、よく憶えている。まったく異質のクルマに世間は大騒ぎしながら、大歓迎して予約枠1万台はすぐに埋まった。 それまでのクルマが、走行性能や燃費などの“数字で置き換えられる”機能などをもっぱら訴求していたのに対して、Be-1は正反対だった。 それまでのクルマは、いかに「優れた機械」を造るかに注力されていたのに対してBe-1は違っていて、いかに「魅力的な商品」に仕上げるかを追い求めていた。 イギリスのミニを意識したスタイリ
有料100試乗ノート #3 マツダ CX-60 時代錯誤か英断か!? 新開発3.3リッター6気筒ディーゼルMHEVの実力と魅力 “プレミアム”への道は平坦ではない
・XD Hybrid Premium Modern(車両本体価格552万7500円、オプション価格20万200円。合計税込価格572万7700円) ・箱根の一般道と新東名高速道路で約2時間試乗。 ・新開発の大型プラットフォームに新開発の3.3リッター直列6気筒エンジン+マイルドハイブリッドを縦置き搭載したSUV。 ・FRベースの4輪駆動。 ・画像ではCX-60は既存のCX-5によく似ている。でも、実物はずいぶんと違う。ボディがひとまわり大きく、フロントグリルの造形も異
B面の10年10万kmストーリー その2 MINIはミニをセルフサンプリングした別のクルマ。BMW E1やi3こそが精神的な後継車だ。
MINI シルバーストンサーキット ミニ生誕40周年イベント オリジナル・ミニ 等速ジョイント スエズ動乱 エコカー フィアット500 フォルクスワーゲン・ビートル 空冷エンジン 後輪駆動 前輪駆動 ミニクーパー クラブマン セルフサンプリング E1 フランクフルト自動車ショー EV i3 カーボンファイバー製シャシー アルミ合金製サブフレーム 観音開きドア 鹿島茂氏 BMWが造るMINIが登場してから20年以上経つけれども、ここまで成功することになるとは、とても発表当時
有料100試乗ノート #2 日産エクストレイル カジュアルで手頃だった先代までから、「e-Power」による電動化によって上質かつ高価に。
・G e-4ORCE 499万1500円(車両本体価格は449万9000円) ・長瀞周辺の一般道と関越自動車道を1時間強試乗。 ・お家芸の「e-Power」によって発電した電気を前後2基のモーターに送り4輪を駆動。2輪駆動版もあり。でも、今のところの受注の9割は4駆。 ・「e-4ORCE」は、モーターとブレーキを統合制御して、4輪それぞれの駆動力をコントロールする。 ・「e-Power」は、1.5リッター3気筒VCターボエンジンで発電する。VCターボとは、マルチリンク
B面の「10年10万kmストーリー」 その1 トヨタ・セリカXX2000GT (1985年型)37年14万8000km
記事で書き切れなかったことやクルマそのもののディテイル、自分の思い出などを書いてみました。 ダルマとLB、フォード・マスタング、リーダーズダイジェスト、パレスサイドビル、『メディアの興亡』、毎日グラフ、丸ビル、日比谷三信ビル、赤坂飯店、坦々麺、シャーヨーバン麺、ブラックセリカ、コム・デ・ギャルソン、ヨージ・ヤマモト、“黒の衝撃”、リック・ジェソン、『コンバット』、bZ4X、ビジーフォー、 グッチ裕三、モト冬樹、ウガンダ・トラ。 初代セリカが登場したのが1970年。バリエ
有料10010年10万kmストーリー 第70回 日産レパード3.0アルティマグランドセレクション 1988年型 13年8万5000km
映画やテレビドラマに登場するクルマが好きで乗り続けている人がいる。“劇中車”という言葉も一般化しているようだ。僕も、『ブリット』でスティーブ・マックイーンが悪者のダッジ・チャージャーを追い詰めるフォード・マスタングや『サムライ』でアラン・ドロンが盗むシトロエンDSなどに憧れて、のちにマッハ1だったけどマスタングとDSの後継のCXを手に入れて乗っていたことがあった。どちらも好きな映画だったし、好きなクルマだ。 テレビドラマから始まり、何本もの劇場用映画にもなった『あぶな
有料10010年10万kmストーリー 第69回 トヨタ・アリストV300 TTEバージョン (2000年型) 22年9万6000km
待ち合わせた駅の改札を出る前から、真正面に立っている男性がクルマのオーナーさんだろうということは、遠くから見ただけですぐにわかった。 なぜならば、着ている黒いポロシャツの左胸に、赤い糸で“TTE”と“LEXUS Racing”、右胸にはレクサスやプーマのロゴマークなどが刺繍されているからだ。 挨拶に続けて、彼が教えてくれた。 「自分で作ったんですよ」 業者に依頼して刺繍してもらったそうだ。自動車メーカーのロゴマークが刺繍されたシャツを買って着ている人は珍しくない。しか
有料10010年10万kmストーリー 第68回 トヨタ・カローラレビン 2ドア GT-APEX(1986年型) 35年48万1000km
僕は昭和36年生まれなので、平成、令和と過ぎてきて、中村草田男の俳句「降る雪や明治は遠くなりにけり」と同じように「昭和は遠くなりにけり」と、ちょっと寂しい気持ちになることもある。 特に、クルマのような身近な生活道具であり、楽しみの対象となるようなものに大きく様変わりしてしまったものが多い。 昭和の頃は、みんなだいたい18歳になったら、まるで元服を迎えるかのように運転免許を取り、家にクルマがあってもなくても、自分のクルマを買っていた。僕は都心に生まれてそこで育ち、両親とも
有料100