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シンプルゲームでプログラミングを学ぼう!(17)「全体に影響する設定を変えてみよう!」

シンプルゲームでプログラミングを学ぼう!(17)「全体に影響する設定を変えてみよう!」

今日のサンプルプログラム・・・> こちら

※できれば以下の記事をさっと見てから開いてくださいね!
※はじめてこのページにお越しの方は、シリーズ(1)からご覧いただき、各回ごとにサンプルプログラムをさわって頂けるとうれしいです。

これまで、サンプル教材 落ち物系ゲーム「ボールドロップ」を少しずつ進化させてきています。※最初に設定した「ボールドロップ」からイメージは大きく変わってきましたが・・・

先回のおさらい → こちら(Scratchサイト)

前回の記事 → こちら

前回の成果

子どもが描いた海の絵を背景にする。ランダムに違う背景が出るようにする。
・上から落ちてくるキャラクターも手書きの絵にする。
・悪役のイラストもクレヨンで描いた絵にする。
・効果音もScratchで録音した音声を加工して使う。
・プレー中にBGMがループ再生されるようなりました。

プログラミング的にはマイナーチェンジでしたが、見た目的には大きく変わりました。進化といえるかどうかは?ですが大きな変化ですね。

ゲームに限らず、見た目を変えることで、全く別物・・・ってあります。具体的に取り上げることはしませんが、同じ中身の商品の名前を変えただけで売れ行き倍増ってよくある話です・・・

前回の”見た目”の変化は、あくまでもScratchプログラミングの可能性を確かめる実験的な取組に過ぎません。でも、もしデザインのプロがゲーム素材に手を入れれば・・・もしあなた自身がオリジナルのデザインを盛り込めば・・・と考えると楽しくありませんか?

見た目のデザインにこだわれば、切りが無いのでそれについては”この辺でよし”といったん区切ります。さて・・・

今後は、プログラミング的な視点から、いろいろなアイディアを試していきたいと思います。その結果、おもしろくなるかどうかは正直わかりませんがチャレンジする価値はあると思います。

     今回の進化(変化)ポイント

最初に設定したパワー(いわゆるライフ)や、クリアポイントを自由に変える仕組みを組み込む。

これらの設定は、ゲームの難易度に関わる重要な部分です。

今回のゲームでは、取りあえず・・・ということで、

・ライフ(はじめは”ボールの数”という名前)は、10
・クリアポイントは、50

を初期値として設定していました。

この値を後から変更するとき、そこに関係するコードブロックが含まれるストライプのコードの一部を全て書き直す必要が出てきます。

たとえば、クリアポイントを50から100に変えたいとき、そこに関わるコードブロックをすべて書き替える必要があります。 こんな感じです。

もともとはポイントが50でクリアという設定でした

この設定は、いろいろなスプライトのプログラムに関係していました。数えてみたら全部で8カ所ありました。(背景のブロックもあわせると9カ所でした)

あとで気づきました! 背景のコードも忘れずに 9カ所でした!

例えば、現在49<(より大きな数すなわち50)でクリアになっていますが、この値を99にすると、100点でクリアになります。

今回のシンプルなプログラムでは、多いと言っても、せいぜい8カ所(背景もコードブロックがあるので9カ所でした)ですが、これ(変更箇所)がたくさんのスプライトに散らばっていれば、ミス無く修正するのはとても大変な作業になります。

プログラミングのこつとしては、後から修正が必要になる数値は、変数として、実際にその変数を使って動くスプライトの他のスプライトに置いておくことです。

今回のプロジェクトでは、ネコを初期設定の変数の置き場としました。ネコが実際に登場するのは、最初と最後だけですが、ゲーム全体・プロジェクト全体に大きな影響力をもつ言わば監督のようなものです。

ネコは初期設定の変数を支配しています

では、今までは・・・クリアポイントを50にするために”49”と入力していた部分を{クリアポイント}という変数にします。

まずは、変数をつくります!

変数名は{クリアポイント}にしました。この名前は後からでも変えられますし、ここを変更すれば、プロジェクト全体の変数名が自動的に変更されます。いちいち一つずつ直すような手間はありません。

49の部分を変数{クリアポイント}で置き換えます 

変数ブロック{クリアポイント}は、ドラッグ&ペーストするだけです。それなりに手間がかかりますが、今後の変更は、初期設定(ネコ)の値を変更すれば、全てのスプライトの変数{クリアポイント}の値が更新されます。

最後に、パワーも10から100に変更しました。
さすがに10ではすぐに終わってしまうので・・・

今回はここまで!
見た目はまったく変わりませんが、ゲーム(プロジェクト)の根幹に影響する大切な部分についてお話しました。

今日のサンプルプログラム・・・> こちら

せっかくここまできたのだから・・・あそこを・・・

ここをこうしたい! もっとこうしたい!

そういう思いが高まってきた人は、次回の記事もぜひご覧ください。
       ・・・次回に続く・・・

前回までの記事もご覧くださいね。

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