シンプルゲームでプログラミングを学ぼう!(12)「スプライト分身術を使う」
シンプルゲームでプログラミングを学ぼう!(12)「スプライト分身術を使う!」
★今日のサンプルプログラム・・・> こちら
※できれば以下の記事をさっと見てから開いてくださいね!
※はじめてこのページにお越しの方は、シリーズ(1)からご覧いただき、各回ごとにサンプルプログラムをさわって頂けるとうれしいです。
これまで、サンプル教材 落ち物系ゲーム「ボールドロップ」を少しずつ進化させてきています
先回のおさらい → こちら(Scratchサイト)
毎回、少しずつ進化してきました。ゲームとしての基本部分はかなりできてきたかと思います。
前回の成果
コップの横にぶつかってもボールはコップに入らないようになりました。
横に当たると(左側にあたると左向き・右側だと右向き)にボールははねかえるようになりました。
今回の進化ポイント
ボールの数をふやしてゲームを難しく(おもしろく)する。
ボールのふやし方 AB
A・・> スプライトそのものを複製する方法
右クリックで、コスチュームも中のコードブロックもそのままコピ-されます。
とても簡単にふやすことができました。
ゲームをスタートすると今まで一つのボールだけでやっていたことが一度に複数のボールでできます!
でも、困ったことがおきました!
4つのボールがそろって登場してきてしまう・・・これは不自然です。 そこで、ゲームが始まってボールが登場するタイミングを【1.0~3.0までの乱数 秒待つ】を入れることにします。
このコードブロックを複製したボールスプライトにすべて入れる必要があります。これは、かなり面倒です。
いったん、複製したブロックを削除して、正しく書き替えたボールスプライトを再び右クリックで複製する必要があります。
一つ修正するごとにこれを繰り返します・・・根気がいる作業になります。
※これがよくないということではありません。プログラミングはもともと根気・集中力が要求される作業ですし、だからこそ”いろいろな力”が育ちますので・・・
でも、今回ここで紹介する方法は
もう一つのスーパーなもの です。
B・・> スプライトの数は一つのまま、分身(クローン)を作る方法
この方法の利点はスプライトと全く同じスプライト(クローン)を命令一つ かつ 一瞬で、好きな数だけふやすこともでき、また必要なタイミングで消すことも可能です。
さらに、クローンができるそのタイミングで個別のクローンに何かを指示したり、教えたりすることができます。
ゲーム作りに限らず、このクローンの使い方を覚える、またはイメージできるだけで、プログラミングの可能性は飛躍的に高まります。
使うコードは 【自分自身のクローンをつくる】です。
調子にのって・・・100回繰り返したら
これではゲームになりません。
これだけたくさんあっても、プログラムが終了すると全てなくなります。またプログラム中でも【このクローンを削除する】のコマンド一つで一瞬で消えます。
もちろん、クローンを裏で動作させ続けたいときは、【見た目】【非表示】が使えます。【幽霊】(透明度)を99%にする・・・こういうこともできます。
このままでも、ちょっとしたミニゲームと遊べるレベルにはなってきました。
せっかくクローンを使ったので、もう1つか2つ進化してみましょう!
1つ目のさらなる進化
ボールが落ちてくるとき、ふくらんだり・縮んだりすると何だかボールが生きているみたいで楽しくないですか?
プログラミングコードはこれだけです!
【クローンされた時】・・・少しずつ大きくなって・また小さくなってもとにもどる・・・
おまけにもう一つ・・・タイミングずらしの技
・クローンされたとき、大きくなるタイミングを乱数で少しずらす
・【◯秒待つ】大きくなる時と、小さくなる時のスピードを変える・・・たとえばゆっくり大きくなって、さっと小さくなる
どうでしょう? 一つずつのボールが何だかそれぞれの個性をもった生命体(大げさかな)に見えてくるのではないでしょうか?
★今日のサンプルプログラム・・・> こちら
今回の進化ポイントはいかがでしたか?
楽しめるゲームになってきたでしょうか?
せっかくここまできたのだから・・・あそこを・・・
ここをこうしたい! もっとこうしたい!
そういう思いが高まってきた人は、次回の記事もぜひご覧ください。
・・・次回に続く・・・
前回までの記事もご覧くださいね。
<カネッチの学舎 関連リンク>
・Note版トップページ https://note.com/kanech21
・テーマ別マガジン https://note.com/kanech21/magazines
・WEB版 カネッチの学舎 小学部トップページ
https://kanech21.jp/k_index.html
・カネッチのスクラッチスタジオ https://scratch.mit.edu/search/studios?q=kanech21
・カネッチの学舎 コンテンツストア
https://kanech-manabiya.stores.jp/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?