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海外在住のフリーランスUXデザイナーが仕事探しに成功するために実践している事

こんにちは。バンクーバー在住のShimomura Kanako(下村 香菜子)です。こちらは秋の終わりと冬の始まりを感じる10度以下の気温になっています。秋は私の一番好きな季節なので、少し寂しく感じています。

今日は、「海外在住フリーランスUXデザイナーが仕事探しに成功するために実践している事」についてシェアしたいと思います。私は日本と海外の両方で常に仕事探しをしており、最近は特に良い機会に恵まれたので、その具体的な方法を共有します。

初心者ではないことが前提になるので、私のキャリアについて知らない方は以下のリンクから簡単な自己紹介をまずご覧ください。

この記事は以下の方におすすめです
・海外で生活しながら日本やその他の国で仕事を探している方
・海外でのフリーランスとしての活動を準備中の方
・海外でのフリーランス活動に関する情報を求めている方


少し長いので下記目次を活用し、気になる部分だけ読んでみてください。



まず、最近の仕事探しの成果を紹介しますが、新規の企業(知人経由の紹介ではない)に限定して記載します。

最近の仕事探しの成果

成功事例

医療系スタートアップ企業A(日本に拠点)
分野:医療・オンライン診断
雇用形態:業務委託、試用期間の後正式契約
開始時期:2023年9月
ポジション:UIUXデザイナー
面談回数:2回(CEOとPdM)※書類選考なし
時給:日本のUXデザイナー相場の約2.5~3倍

​​Z世代向けSNSサービス企業B(日本とLAに拠点)
分野:コミュニケーションアプリ(北米向け)
雇用形態:業務委託
開始時期:2024年1月予定
面談回数:1回(人事&GM)※事前にポートフォリオ・書類送付あり
時給:日本のUXデザイナー相場の約3~3.5倍

書類選考通過、しかし辞退

デジタルコンサルティング企業C(日本に拠点)
分野:コンサルティング、マーケティング
面談回数:エージェント面談1回 ※書類選考あり
時給:日本のUXデザイナー相場の約2.5~3倍
※80%が海外メンバーで、社内公用語は英語。ただし、2023年12月からの日本勤務希望で断りました。

なぜ成功したのか?

成功の秘訣は、自分を見つけてもらうための努力をしたからだと思います。

1人振り返りの様子

それでは具体的な準備と実践内容についてお話します。

1. 複数のポートフォリオを準備したこと

私は英語版と日本語版の2つのポートフォリオを用意しています。海外ではプロセスに焦点を当てたUXポートフォリオが求められるため、私の英語版ポートフォリオはそれに合わせています。一方、日本ではUXポジションだとしても最終的なデザインの見た目(結果どうなったか)が重要視される傾向が高いので、日本語版は見た目をどう変えたか?に重点を置いています。
※ただし、日本においてもデザイナーポジションの分業化が出来ている企業(主に事業会社)では海外同様プロセスに焦点を当てたUXポートフォリオで良いと思います。

参考に私のポートフォリを一部公開します。実際のクライアントワークはNDAを締結している関係で公表できる案件が少ないので基本はケーススタディのみです。

英語版UX寄り

日本語版UI寄り

※日本語版は職務履歴書も含まれているので、一部抜粋してキャプチャをシェアします。

アプリのリデザイン(クライアントワーク)
アプリのリデザイン(ケーススタディ)

2. 転職サイトやキャリアSNSへ登録したこと

ビズリーチ、Youtrust、LinkedInなど複数の転職サイトやキャリアSNSに登録しています。これらのサイトに登録することで市場価値の把握と、採用担当者からの直接的な連絡を受けやすくするためです。

今回成果として紹介した3社全て先方の採用担当やCEOからの直接オファーでYoutrustとLinkedIn経由になります。

3. 自身の要望を具体的に掲載したこと

LinkedInやYoutrustのプロフィールには、自分のやりたいこと、求めていないことを明確に記載しています。これにより企業とのマッチング精度が高まります。

私のLinkedInプロフィール
私のYoutrust自己紹介

今回、日本企業だが北米サービスを持っていて、デザイナーを探しているという企業に出会えたのはまさに自分の要望を具体的に記載したからだと思います。

4. スキルの詳細を具体的に記載したこと

ハードスキル、ソフトスキル、経験領域を詳しく記載することで、採用側は私とのマッチングを事前に判断できます。

今回特に効率的だったの感じるのは、Resume作成、Cover Letter作成、複数回の面談を失くせた点です。英語圏でアプライする場合は必ずResumeやCover Letterが必要ですが、かなり時間がかかります。
日本でアプライする場合は書類は減りますが、履歴書や複数面談があり時間はかかります。

採用側が面談前に知りたいのは「この人は何が出来るか」「我々が欲しい人材か」だと思います。面談は正直「雰囲気が合うか」程度だと思います。その為、上記を踏まえてスキルの詳細を具体的に記載することで面談前に採用側の知りたい事が伝わると効率が良くなると思います。

5. 迅速なレスポンスを心がけたこと

メッセージのやりとりだけでなく、ポートフォリオやCVの送付、面談の日程調整や実際の面談も迅速に行いました。

私は9末から1ヶ月間旅行へ行っていましたが、その間も2回ほど面談を行いました。なぜなら、私より早く面談した人に決まってしまう可能性があるからです。

最後に

今回の内容はいかがだったでしょうか。

ここまで読んでくれてありがとうございます。
誰かの役に立てたら嬉しいです。


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