メルホフ

たまにマンガの感想を書きます。

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最近の記事

推しキャラが出来てからの多幸感・博愛感について

※注意※ 以下、客観的に見てかなりキモい、推しにハマったファンの戯言が書かれております 忘却バッテリーのアニメを通しで見て、数話目以降から、何か心をすごく掴まれた気がして、アニメ鑑賞後に漫画を電子で全巻買って全部読んだ。そうしたら人生初の推しキャラができていた。 全話読み終わってすぐは、自分がどハマりしてるという自覚はなかった。ただただ、主人公要圭のあんな表情こんな表情が四六時中勝手に浮かんできて、思い出しては切なくなったり苦しくなったり心がざわざわしてて、何かが足りなく

    • マレーシア・レダン島の海の感想

      マレーシアで1番海が綺麗と言われているレダン島に行ってきました。 これまでの人生、運動嫌いの運動オンチ、体育の時間より図書室が好き、趣味は音楽鑑賞、旅行先で行くなら美術館と博物館、という筋金入りの文化系インドア派として過ごしてきました。水着を着るのは学生以来という、ビーチリゾート処女です。 今回頑張って水着やラッシュガードやビーチサンダル、浮かれたサングラスや浮かれた浮き輪やら水着の上から着る浮かれたドレス的なものなどを買い揃え、いざ、レダン島へ。脱・ビーチ処女!⛱️🏖️

      • 面白いマンガの「絵が古い」ってどれくらいディスアドバンテージなんだろ?

        峠鬼っていう、チョー面白いマンガがあります。神話の神様がまだ人の前に姿を見せていた古代日本で、渡り合う道士とその弟子の鬼となった少年と旅をすることになった少女みよの、コミカルでかなりSFチックなロードムービー的なマンガです。 鬼になった人はなぜ元に戻れないのか、神はなぜ人の前から姿を消そうとしているのか、そもそも神を作ったのは人なのか、などなど大きな謎が少しずつ解き明かされるという王道わくわくストーリー。朝廷や政治なども絡んだり、神器と呼ばれるSFドラえもんグッズみたいな道具

        • 「先生の白い嘘」感想・5年前と今

          今映画化で話題になってる「先生の白い嘘」。読んだ人はみんな何かしらの衝撃を受ける話だと思います。 今は映画の宣伝もあるし、みんなこれを読んで、性被害を受けた主人公の話だとはっきり読み取れますよね。 しかしボンクラ女子の私は、初読時(2018〜2019あたり)にこの当然のことさえ読み取れていなかったのです。 それに気づいたのは、当時、全巻読み終わったあとに、誰か有名な漫画家が書いた書評だっかコメントを読んだとき。その中で「主人公は早藤にレイプされたことを最終巻でやっと被害

        推しキャラが出来てからの多幸感・博愛感について

          青野くんに触りたいから死にたい に出てきたロエベのバッグのどうでもいい考察

          「青野くんに触りたいから死にたい」とは 1巻が発売されてからずっとマンガ読み界に衝撃を与え続けている、2010年代めちゃくちゃ面白いマンガ代表、「青野くんに触りたいから死にたい」。私も大好きです。 とにかく怖い。ちゃんと、本当に怖い。背中からゾクッとくる。少女マンガのあっさりした線なのに、ちょっとした表情の変化や背景などに引き込まれます。 あとこの漫画の魅力は、人と人との関係性(家族とか友人とか恋人とか)や気持ちについて、キャラクターが言葉にするところ。心臓を鷲掴みにされる

          青野くんに触りたいから死にたい に出てきたロエベのバッグのどうでもいい考察

          泥濘の食卓が語り掛けてくること

          「泥濘の食卓」に目が釘付けになるのは、ストーリーが文句なしに面白いのはもちろんなんだけど、私にとっては家・街の描写から目が離せないというのもあるんですよね。 「泥濘の食卓」はバイト先の店長(既婚)と不倫している純粋な主人公が、純粋故に店長の奥さんが鬱病と知ると、店長の助けになるために、カウンセラーの勉強をして奥さんの話し相手となるために店長の自宅へ行き、奥さんとも仲良くなり、鬱病の回復を目指す。一方店長の高校生の息子は異性の幼馴染から強烈にモーションをかけられ脅迫紛いのこと

          泥濘の食卓が語り掛けてくること

          宙に参る(そらにまいる)が面白くなってた!すごい

          「宙に参る」の新刊が出てた。この漫画は最初に1巻読んで、まぁ…面白いけど、この主人公のキャラ、こういう感じのストーリーのまんま行くんだとしたらちょっと…合わないな…と思って続きを買ってなかったものです。 あらすじ 内容はSF。未来科学技術の設定や小ネタが盛り沢山。設定に妥協のない、ハヤカワSF文庫みたいなハードなSFです。夫を亡くした未亡人が自作の息子(ロボット。AI搭載)とともに遺骨を持って地球まで旅をする。けど、この未亡人がなんだかとにかくスーパー技術者でネットの海を

          宙に参る(そらにまいる)が面白くなってた!すごい

          劇光仮面と「今一番面白い!」について思うこと 

          劇光仮面の最新巻を買って読んだので、ネタバレ有りの感想を書きます。 今一番面白い!とあちこちで言われてた劇光仮面。多分前々巻3巻の終わりから前巻4巻がそのピークだった。 最初から完成形で世の中に出ない、「連載マンガ」には、経過を一緒に過ごすことでみんなで一緒に盛り上がるという楽しみ方がある。 かつてのアイアムアヒーローも該当すると思ってるけど、こういう漫画なのかな?と思ってたストーリーが、読者全員が同じタイミンクで一斉に期待を裏切られる、そこの驚きと先への期待感が一体感とし

          劇光仮面と「今一番面白い!」について思うこと 

          イスラム教を知りたくて②:何故か偏った本ばかり手に取っている。各国のイスラム濃度について

          ①の続きです。 ハマスがテロ、イスラエルが報復戦争を仕掛け、アメリカ&イスラエル批判高まるマレーシアから書いてます。 イスラム2.0 飯山陽 最近のイスラム教世界のことを簡単に知りたいなと思って、久しぶりにイスラム関係の本を読みたいと思って、この本(2019年発行)を買ってみた。 すごく読みやすくてわかりやすくて良かった。少しイスラムへの当たりが強すぎる、イスラムフォビアに寄ってる気はするけど、大まかには書かれた通りなんだと思う。この人は女性だから、イスラム教義の中でも

          イスラム教を知りたくて②:何故か偏った本ばかり手に取っている。各国のイスラム濃度について

          イスラム教を知りたくて①:ほぼ知識ゼロから始めた、本やニュースやマレーシアSNSの感想

          ほぼムスリム国家・マレーシア 駐在妻としてマレーシアに住む者です。せっかくマレーシアに住むなら少しはイスラム教の知識でも調べてみよ、という好奇心で、本とか買ったり地元のニュースを見たり読んだりした感想。 イスラーム世界史 後藤明 真面目に正しくお勉強の本で、知ってたことをおさらい出来たし、知らなかったことを学べた。ただし眠くなる。。。お勉強の本なので。 アフガニスタンへの思い:国歌 いきなり話が逸れるが、私はクーデターでタリバン政権になる前のアフガニスタンの国歌が大

          イスラム教を知りたくて①:ほぼ知識ゼロから始めた、本やニュースやマレーシアSNSの感想

          さすがデルウハ 俺達のできないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れるゥ

          タイトルのとおり。 Thisコミュニケーションは始めから終わりまで一貫して迷いなく、主張が通って爽快で圧倒的であった。ラストはそう来たか!と思う一方で物凄く納得感があり、清々しかった。 私は物語の決着を人間同士の「愛」とか「絆」とかいう抽象的なワードを出してそれで万事解決みたいに締めくくる話が苦手というか、ぶっちゃけそれを見せられると心底興醒めして、うげぇーと思ってしまう。 その点Thisコミュニケーションはラストまで完璧に、愛や情で組織はうまく回るし世界は救われるかもしれ

          さすがデルウハ 俺達のできないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れるゥ

          Thisコミュニケーションの最新12巻楽しみすぎて、今日心して1巻から通しで読んだんだけど、去年の12月に発売日すぐに買った11巻が初見すぎて、明らかに読んだ記憶がない。どうやら買っただけで満足して、読むの忘れてたみたい。。。マジか。 最終2巻分の大ボリュームで楽しめました。

          Thisコミュニケーションの最新12巻楽しみすぎて、今日心して1巻から通しで読んだんだけど、去年の12月に発売日すぐに買った11巻が初見すぎて、明らかに読んだ記憶がない。どうやら買っただけで満足して、読むの忘れてたみたい。。。マジか。 最終2巻分の大ボリュームで楽しめました。

          宝石の国が終わったね

          なんの考察も深掘りも出来てないし、あっさいマンガ読みのイチ読者が、宝石の国の読み始め〜読み終わりまでの感想を書きます。 最初の数話 面白くないと思った。私は市川春子短編集虫と歌を買って読んで、最初の星の恋人で作者の短編集にどハマリしたので、それなりにファンだったし、初の長編というので期待もしてた。 しかし期待が大きすぎたのか、話に惹き込まれないしキャラもたくさんいて区別がつかないしで、何となく読むのをやめた。長編は向いてない人だったんだ(←失礼)、と早々に諦めた。アニメ化

          宝石の国が終わったね

          憧れるけどできない、マレーシアバス旅の本

          マレーシアの本屋のマレーシアコーナーで、素敵な本を見つけた。15分くらい立ち読みして、一度本屋を出たのですが、やはりあれはすごく良かった!と思い、戻って買いました。 My Journey By Bus。バスでマレーシア内を旅行する体験談と写真の本です。 内容はそのまま、バス旅。旅行ブログみたいなエッセイみたいな本です。著者はチャイニーズ系マレーシア人。男性40代。過去にドイツと日本(広島)の大学に留学していたそう。 (読んでみて知ったのですが、これは2冊目ということでした。

          憧れるけどできない、マレーシアバス旅の本

          ウズベキスタンに行くから乙嫁語り全巻読んだら、紀行文として面白かった

          今度ウズベキスタン旅行に行くので、乙嫁語り既刊14巻を一気買いした。昔連載開始時話題になったときに3巻くらいまで読んでたときは、あまりピンとこなくて、ストーリーもあんまり進まないし読み進まないなあと思ってたんだけど、現地に観光に行くと思って、ガイドブック補完として読んでみたらこれが面白いのなんのって。 以下ネタバレも含みます。 たしか漫画の連載開始当時は19世紀中央アジアの色んな「お嫁さん」のオムニバスストーリーと紹介されてたと思うんだけど、連載から10年以上経って一気読み

          ウズベキスタンに行くから乙嫁語り全巻読んだら、紀行文として面白かった

          アフロ田中は定型発達のイフを追体験させてくれるユートピア漫画

          アフロ田中シリーズが好きです。この作品は等身大の、定型発達の人物たちのユートピア漫画だと思っている。 友達と何年も上手くやれる、職場の仲間たちとワイワイ上手くやれる、家族や夫婦ときちんとコミュニケーションが取れてて上手くやれている。 中退、上京、さすらいシリーズではモテなさとかどうしようもなさとか性欲とそれにまつわる失敗とかがたくさん描かれるけど、そこの凡人具合が逆に身近に感じさせてくれて、もし凡人の自分が定型発達で二十代の男だったらこんな感じなんだろうな。。。という幸せなイ

          アフロ田中は定型発達のイフを追体験させてくれるユートピア漫画