メルホフ

たまにマンガの感想を書きます。

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最近の記事

劇光仮面と「今一番面白い!」について思うこと 

劇光仮面の最新巻を買って読んだので、ネタバレ有りの感想を書きます。 今一番面白い!とあちこちで言われてた劇光仮面。多分前々巻3巻の終わりから前巻4巻がそのピークだった。 最初から完成形で世の中に出ない、「連載マンガ」には、経過を一緒に過ごすことでみんなで一緒に盛り上がるという楽しみ方がある。 かつてのアイアムアヒーローも該当すると思ってるけど、こういう漫画なのかな?と思ってたストーリーが、読者全員が同じタイミンクで一斉に期待を裏切られる、そこの驚きと先への期待感が一体感とし

    • イスラム教を知りたくて②:何故か偏った本ばかり手に取っている。各国のイスラム濃度について

      ①の続きです。 ハマスがテロ、イスラエルが報復戦争を仕掛け、アメリカ&イスラエル批判高まるマレーシアから書いてます。 イスラム2.0 飯山陽 最近のイスラム教世界のことを簡単に知りたいなと思って、久しぶりにイスラム関係の本を読みたいと思って、この本(2019年発行)を買ってみた。 すごく読みやすくてわかりやすくて良かった。少しイスラムへの当たりが強すぎる、イスラムフォビアに寄ってる気はするけど、大まかには書かれた通りなんだと思う。この人は女性だから、イスラム教義の中でも

      • イスラム教を知りたくて①:ほぼ知識ゼロから始めた、本やニュースやマレーシアSNSの感想

        ほぼムスリム国家・マレーシア 駐在妻としてマレーシアに住む者です。せっかくマレーシアに住むなら少しはイスラム教の知識でも調べてみよ、という好奇心で、本とか買ったり地元のニュースを見たり読んだりした感想。 イスラーム世界史 後藤明 真面目に正しくお勉強の本で、知ってたことをおさらい出来たし、知らなかったことを学べた。ただし眠くなる。。。お勉強の本なので。 アフガニスタンへの思い:国歌 いきなり話が逸れるが、私はクーデターでタリバン政権になる前のアフガニスタンの国歌が大

        • さすがデルウハ 俺達のできないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れるゥ

          タイトルのとおり。 Thisコミュニケーションは始めから終わりまで一貫して迷いなく、主張が通って爽快で圧倒的であった。ラストはそう来たか!と思う一方で物凄く納得感があり、清々しかった。 私は物語の決着を人間同士の「愛」とか「絆」とかいう抽象的なワードを出してそれで万事解決みたいに締めくくる話が苦手というか、ぶっちゃけそれを見せられると心底興醒めして、うげぇーと思ってしまう。 その点Thisコミュニケーションはラストまで完璧に、愛や情で組織はうまく回るし世界は救われるかもしれ

        劇光仮面と「今一番面白い!」について思うこと 

        • イスラム教を知りたくて②:何故か偏った本ばかり手に取っている。各国のイスラム濃度について

        • イスラム教を知りたくて①:ほぼ知識ゼロから始めた、本やニュースやマレーシアSNSの感想

        • さすがデルウハ 俺達のできないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れるゥ

          Thisコミュニケーションの最新12巻楽しみすぎて、今日心して1巻から通しで読んだんだけど、去年の12月に発売日すぐに買った11巻が初見すぎて、明らかに読んだ記憶がない。どうやら買っただけで満足して、読むの忘れてたみたい。。。マジか。 最終2巻分の大ボリュームで楽しめました。

          Thisコミュニケーションの最新12巻楽しみすぎて、今日心して1巻から通しで読んだんだけど、去年の12月に発売日すぐに買った11巻が初見すぎて、明らかに読んだ記憶がない。どうやら買っただけで満足して、読むの忘れてたみたい。。。マジか。 最終2巻分の大ボリュームで楽しめました。

          宝石の国が終わったね

          なんの考察も深掘りも出来てないし、あっさいマンガ読みのイチ読者が、宝石の国の読み始め〜読み終わりまでの感想を書きます。 最初の数話 面白くないと思った。私は市川春子短編集虫と歌を買って読んで、最初の星の恋人で作者の短編集にどハマリしたので、それなりにファンだったし、初の長編というので期待もしてた。 しかし期待が大きすぎたのか、話に惹き込まれないしキャラもたくさんいて区別がつかないしで、何となく読むのをやめた。長編は向いてない人だったんだ(←失礼)、と早々に諦めた。アニメ化

          宝石の国が終わったね

          憧れるけどできない、マレーシアバス旅の本

          マレーシアの本屋のマレーシアコーナーで、素敵な本を見つけた。15分くらい立ち読みして、一度本屋を出たのですが、やはりあれはすごく良かった!と思い、戻って買いました。 My Journey By Bus。バスでマレーシア内を旅行する体験談と写真の本です。 内容はそのまま、バス旅。旅行ブログみたいなエッセイみたいな本です。著者はチャイニーズ系マレーシア人。男性40代。過去にドイツと日本(広島)の大学に留学していたそう。 (読んでみて知ったのですが、これは2冊目ということでした。

          憧れるけどできない、マレーシアバス旅の本

          ウズベキスタンに行くから乙嫁語り全巻読んだら、紀行文として面白かった

          今度ウズベキスタン旅行に行くので、乙嫁語り既刊14巻を一気買いした。昔連載開始時話題になったときに3巻くらいまで読んでたときは、あまりピンとこなくて、ストーリーもあんまり進まないし読み進まないなあと思ってたんだけど、現地に観光に行くと思って、ガイドブック補完として読んでみたらこれが面白いのなんのって。 以下ネタバレも含みます。 たしか漫画の連載開始当時は19世紀中央アジアの色んな「お嫁さん」のオムニバスストーリーと紹介されてたと思うんだけど、連載から10年以上経って一気読み

          ウズベキスタンに行くから乙嫁語り全巻読んだら、紀行文として面白かった

          アフロ田中は定型発達のイフを追体験させてくれるユートピア漫画

          アフロ田中シリーズが好きです。この作品は等身大の、定型発達の人物たちのユートピア漫画だと思っている。 友達と何年も上手くやれる、職場の仲間たちとワイワイ上手くやれる、家族や夫婦ときちんとコミュニケーションが取れてて上手くやれている。 中退、上京、さすらいシリーズではモテなさとかどうしようもなさとか性欲とそれにまつわる失敗とかがたくさん描かれるけど、そこの凡人具合が逆に身近に感じさせてくれて、もし凡人の自分が定型発達で二十代の男だったらこんな感じなんだろうな。。。という幸せなイ

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          ヤマシタトモコ作品の不思議

          ヤマシタトモコ「違国日記」の感想を見かけたから私も吐き出したくなって書きます。 ヤマシタトモコ作品は「さんかく窓の外側は夜」と「違国日記」を全巻、データで買ったのを持ってる。あと昔のHERという短編集は紙で持ってた。 「さんかく窓の外側は夜」について 私はとても狭い範囲のホラーマンガ好き。狭い範囲の、というのは、ホラー作品全般が好きなのではなくて、本当に怖い背筋をぞくぞくさせてくれるホラー漫画しか好きではないという意味です。 自分の許容範囲が極小のため、残念ながら世の中の小

          ヤマシタトモコ作品の不思議

          お嬢様はお仕置きが好きが思ってたよりなんかすごい

          お嬢様はお仕置きが好きという少女漫画の皮を被った官能エロ漫画がある。 あらすじは、純粋無垢の無知な箱入り培養お嬢様がお隣のかっこいい幼馴染の家庭教師から様々な調教をされるというものです。密かに片思いしているお隣のかっこいい夏樹くんが、じつはお嬢様のことが昔から大好きで、自分好みのえろえろマゾヒストになるようにあの手この手でちょっとずつ官能体験を与えていくという官能調教物語。見た目は少女漫画風エロ漫画ではあるけど、作者が最初から意図してたのかどうかわからないが、キャラの設定が活

          お嬢様はお仕置きが好きが思ってたよりなんかすごい