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さすがデルウハ 俺達のできないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れるゥ

タイトルのとおり。
Thisコミュニケーションは始めから終わりまで一貫して迷いなく、主張が通って爽快で圧倒的であった。ラストはそう来たか!と思う一方で物凄く納得感があり、清々しかった。

私は物語の決着を人間同士の「愛」とか「絆」とかいう抽象的なワードを出してそれで万事解決みたいに締めくくる話が苦手というか、ぶっちゃけそれを見せられると心底興醒めして、うげぇーと思ってしまう。
その点Thisコミュニケーションはラストまで完璧に、愛や情で組織はうまく回るし世界は救われるかもしれないが、それはディスコミュニケーションによる勘違いだぞというのをブレずに明確に示してくれててすごく気持ち良かった。

それにしても主人公のデルウハが主人公過ぎる。私ははデルウハみたいに合理的には生きられない。日々何かしら社会と折り合いをつけ、迷い、妥協と我慢をしている。目的はあるのに、そのために最短合理的な選択ができないでいる。みんなそうでしょ。

だから、仕事を全うする=生きて3食食べる、が目標のデルウハの、目標達成のための瞬時の判断力、戦略と圧倒的合理的行動、目標以外の執着ゼロ感がすごい、すごいんだ!羨ましいんだ!!
人間を一撃で殺すのは大変な訓練が必要なんだ。そういうための訓練とか準備は怠らない。目標達成のためには社会規範とか情とか倫理は全部無視できる。それがこの漫画の主人公なのさ。翻って凡人は社会規範を無視できないし、努力は困難を伴うし、色んな執着があって、目標までまっすぐ進めないのさ。
こんなの、痺れない憧れない人いる?!

タイトルのジョジョセリフをこんなに実感を伴って使うときが来るとは思わなかった。ありがとうデルウハ。ありがとう作者様。

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