臼田 明子(旧姓・筒井)

大学の研究員。雙葉高→慶大→NEC→夫の転勤でオーストラリア🇦🇺シドニーで修士号と博士号…

臼田 明子(旧姓・筒井)

大学の研究員。雙葉高→慶大→NEC→夫の転勤でオーストラリア🇦🇺シドニーで修士号と博士号(PhD)取得。専門は女性学、家族社会学。単著『オーストラリアの学校外保育と親のケア』明石書店他。夫と娘2人(1人既婚)。孫もいます。「マザレスお嬢」(母親と早期死別した女性の会)主宰。当事者

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母を亡くし、継母を父に殺された娘は、女性初の議員になった⭐️国際女性デーに寄せて

 これは現在使われているオーストラリアの50ドル紙幣です。ご覧になった方も多いでしょう。ここに描かれた女性は、名前をエディス・コーワンといい、オーストラリア初の女性州議会議員となった人です。 3月8日の国際女性デーに相応しい彼女の波瀾万丈な人生を紹介します。 (写真 Wikipediaより) 私は「マザレスお嬢」という母親と早期死別した女性の会を主宰しており、当事者でもあります。エディスも7歳の時に実母を亡くしています。 また、オーストラリアの大学院で、修士・博士とジェ

    • 私の母校が遂に世界トップ大学の19位になってた‼️嬉しい😊修士を取得したシドニー大学、博士号(PhD)取得のニューサウスウェールズ大学。オーストラリア🇦🇺はスポーツと自然だけじゃないよ❗️ママでも大学院❗️昨日のYahooニュースの記事の中に見つけた。

      • ほうじ茶オレとイジメ⁉️の話

        現代では「ほうじ茶オレ」や「ほうじ茶ラテ」が登場して、すっかり市民権を得ている。 しかし、私は30年前の会社員時代に、実は「ほうじ茶オレ」を既に飲んでおり、それにまつわる一風変わった思い出があるから紹介したい。 私が居た部署では、新入女子社員は、事務職であれ、総合職であれ一様にお茶当番があった。 確か、朝一と15時に居る人のお茶を紙コップに入れて配るのだ。 毎年たいがいは普通の緑茶や麦茶を入れてくれるのだが、ある年に入社した2人組女子は違った。はじめの頃は例年通りだったが

        • 海外での出産で、優しい言葉をかけらた話

           34歳の時、私は二人目の子を妊娠した。当時住んでいたのはオーストラリアのシドニーだ。 しかも前年に、父も亡くなってしまった。 英語は現地の大学院に通っていたくらいだから、一応出来る。 しかし、オーストラリアでの出産方法等が分からない。日本と同じなのか違うのか不安だった。 初めての妊娠30歳時に実母がいないことは、不安だった。が、深く考えないようにした。考えたところで、母が生き返るわけではないし、どうしようもない事だからだ。余計悲しくなるだけだ。 当時、父は存命だったから

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          ベストカップル100に選ばれて〜結婚約30年に思う

           大変ご無沙汰してしまいました(~_~;) ところで、2020年2月東京都主催の「ベストカップル100」みたいなコンテストがあって、応募したら選ばれた。 下記は、その時送られてきた通知文。 本来なら小池百合子東京都知事から、記念品を手渡されるはずだった。しかし、この頃からコロナで行事が中止になり始め、このイベントも中止となった。 後日、記念品だけ送られてきた。 残念、小池さんに会いたかったよ〜😭 だから、かなり仲良し夫婦だと思う。 私たち夫婦は、結婚して29年を過ぎた。

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          最終話「戦争から復員(帰国)した父を待ち受けた苦しみ」

          一話「私の父は戦争に行った」二話「父の軍歴を取り寄せてみた」の続編。三話目にして、最終話です。 父は28歳で1946年に帰国し、東京で官僚の仕事に就いた。翌年母と結婚し、すぐに青森に転勤になった。 ところが、その青森で勤務中に吐血して倒れた。 すぐに病院に運ばれ、入院となった。 結核だった。 まだ若い母は主治医に呼ばれ、 「旦那さんの余命は、あと3ヶ月です。  覚悟してください」 と告げられたそうだ。当時、父は30歳だった。1948年のことだ。 どうやら戦地中国

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          次回のマザレスお嬢の会はZOOM会で、8月29日(日)14時〜15時半です。 ご自分が10代20代、又はそれ以前に、母と死別した女性の悲しみを語り合う会です。 お申し込みは、「こくちーず」からお願いします! https://www.kokuchpro.com/event/5f89fd0d1c718c37632acb69a5d6bcc0/

          次回のマザレスお嬢の会はZOOM会で、8月29日(日)14時〜15時半です。 ご自分が10代20代、又はそれ以前に、母と死別した女性の悲しみを語り合う会です。 お申し込みは、「こくちーず」からお願いします! https://www.kokuchpro.com/event/5f89fd0d1c718c37632acb69a5d6bcc0/

          12年前に執筆した本の印税が入金された‼️

          2009年に共著で勁草書房さんから出版した本の印税が、今日入金されていました‼️ ビックリ。まだ、売れているんだ。 嬉しいです😆 そりゃ勿論、発売後2〜3年は入っていましたが、時々忘れた頃に入る不思議な本ですね。 「第7章 オーストラリア」を担当執筆しました。確かに当時の担当編集者さんから、「学術書にしては売れています」と聞きました。 「小学生の放課後施設の諸外国比較」と言う意味では、日本で初めての本だったと思います。 長く読まれる事が、著者としては嬉しいです。 こ

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          自家感作性皮膚炎 闘病記

          久しぶりの投稿になってしまいました。 と言うのも、私昨年11月より痒みの強い「自家感作性(じかかんさせい)皮膚炎」という皮膚病になっていたのです。 今はようやく症状が落ち着いてきたので、闘病記を書きます。同じ皮膚炎になった方に少しでも参考になればと思います。あくまでも、私の場合ですけどね。 事の始まりは、草刈りで雑草にかぶれた事です。両腕に赤い湿疹が沢山現れて、近所の皮膚科に行きました。ステロイドの塗り薬だけで、一向に治りません。むしろ、首、背中、太ももと、どんどん広がっ

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          次回のマザレス会はZoomで3月7日です!

          次回はこちらからお申し込み下さい💁‍♀️ 私どもの団体は、実母を早期に亡くした(ご自身が0歳〜35歳くらいまで)女性だけの会です。 実母のサポートやアドバイス無しに勉強、家事、就職、結婚、出産、育児をしてきた辛さ、悲しみ、愚痴を傾聴し、共感し、共有しています。 20代の若い方々もいらっしゃいますよ😊 参加者は、20代〜50代です。 話しながら泣くのは、恥ずかしい事ではありませんよ。人の心の痛みが分かる方々が参加しているので、優しく受け止めてくれます。 尚、男性や他の

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          (続)私の父は戦争に行った・軍歴を取り寄せてみた

           前回の記事を書いてから父の軍歴を取り寄せたいと思っていた。  それにはまず、戦争に行った人との関係を証明する戸籍が必要との事。基本的には、三親等以内の親族しか申請出来ないそうだ。 そして、申請書類の準備をした。 ウチの場合は父が亡くなっていて、私は結婚して苗字が変わっているから、親子関係を証明するのに除籍謄本が必要だった。 更に私の戸籍謄本と住民票、私のパスポートと運転免許証のコピーを揃えて送った。 一つは、厚生労働省。 もう一つは、父の本籍地の奈良県庁だ。 9月頃に

          (続)私の父は戦争に行った・軍歴を取り寄せてみた

          次回「マザレスお嬢」の会は11月22日(日)です!②

          ①の記事はこちら↓ https://note.com/kamoty/n/n3a6a02122129「マザレス」とは英語の "motherless" (意味・母親のいない)に由来しています。 私たちは2018年の母の日、5月18日に第一回の集会を開催しました。 20代〜50代までの女性が集まり、母親を亡くした悲しみや辛さを語り合い、聴き合い、共有しました。 いくつかのメディアが来て、記事にしてくれました。朝日新聞の記事はコレです。↓ 2018年6月の日曜日の全国版にこのよ

          次回「マザレスお嬢」の会は11月22日(日)です!②

          「マザレスお嬢」(母親と早期死別した女性の会)って何?①

          私が主宰している会「マザレスお嬢」を紹介します。 自分が10代、20代やそれ以前に実母と死別した女性の会です。20代から50代の女性が集まっています(現在の年齢は問いません)。 お互いに、母を失った悲しみ、母親がいない事で生じた困難や苦労を語り合い、聴き合っています。主に妊娠、出産、子育てを実母のサポート無しに、アドバイス無しに乗り越えてきた苦労話が多いです。20代の方たちは、将来の不安を先輩たちに訊いて、不安を解消しています。 グリーフケア (大切な人との死別を経験した

          「マザレスお嬢」(母親と早期死別した女性の会)って何?①

          私の父は戦争に行った

           私の亡き父は大正生まれだ。そう言うと、殆どの人がもの凄く驚くので、私はそれ以上は語らなかった。でも、もう語らねばならない事がある。 父は大学を卒業すると直ぐに軍の入隊検査を受け合格した。国内で訓練の後、翌年中国戦線に行かされた。そこでは父は、いきなり部下を率いる立場(多分、小隊長)に就いた。 日本で働いた事も無く、部下も持った事が無いのに、初めての部下の「命」を預かる立場になった。部下は10人弱だったろうか、若い兵士達だった。そこは、銃の玉が飛び交う銃撃戦の地域だった。

          私の父は戦争に行った

          男子学生スティーブンがフェミニズムを学ぶ理由

           シドニー大学院で「ジェンダーと政策」という授業があった。この授業を取っていたのは、私を含めて確か6人(女性4人、男性2人)だった。 授業は課題の論文や本を読んできて、少人数だから毎回全員でそれに基づいたディスカッションだった。だから、教授(女性)を含めて、自然とみんなで仲良くなった。 ある時、教授がスティーブンという学生に次のように訪ねた。 「あなたは、いわゆる男性的な男性に見えるけど、どうしてフェミニズムのこの授業を取っているの?良かったら、教えてくれる?あ、もし気分

          男子学生スティーブンがフェミニズムを学ぶ理由

          「ガムを噛め!」海外大学院留学で、最初に言われた言葉

          シドニー大学大学院に入学して、ほぼ最初に言われた言葉が、「大学院の勉強は大変です。だから、ガムを噛め!」だった。頭が良くはたらき、勉強に集中出来るからだそうだ。真面目な(?)私はそれを忠実に守り、卒業した今でも毎日ガムを噛んでいる。効果は確かにある。オススメです。 日本ではあまり聞かれないけど、何故かな? 勿論、コーヒー・紅茶やエナジードリンク等を飲んでカフェインを摂取しても集中できるけど、それは言われなかったな。 コーヒーは言われなくても、皆んな飲むからだと思う。カフ

          「ガムを噛め!」海外大学院留学で、最初に言われた言葉