紙とゆびさき_手製本小説

利根川風太(小説家/製本家/音楽家)が営むショップです。 自分で書いた小説を自分で製本…

紙とゆびさき_手製本小説

利根川風太(小説家/製本家/音楽家)が営むショップです。 自分で書いた小説を自分で製本しています。紙雑貨も作っています。 ライブなどもします。イベントもやります。 出演・制作のご依頼もお気軽にご相談ください。 紙とゆびさき https://yubisaki.thebase.in

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    「胎内の雪」

    ※本書は2024.5.1に改訂版が発売されます。 【改訂版について】 https://note.com/kamitoyubisaki/n/n041efc309630 「幼い頃の記憶は、不思議な曖昧さを持っている  ゾウキとの日々を思い返す時、  世界はわたしたちふたりだけのものだった」 雪の日はいつも思い出す。 ゾウキとふたりで過ごした時間のこと。 ____________________________________ 文庫/148頁/和綴じ/¥800 紙とゆびさきの店主、利根川風太の著書です。 糸を使って綴じた和綴製本で、一冊ずつ手作りしています。 ※執筆・印刷・製本まで、全て利根川風太が行っています。 落丁・乱丁、そのほか商品不備がございましたら、奥付の連絡先かサイト内の「CONTACT」からお問い合わせください。
    880円
    紙とゆびさき
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    「沈黙者」

    書き下ろし小説 『沈黙者』 “ 沈黙者は絶叫した。 何もかもがこれで最後だと思った。 ” みさきと響子、ふたりの家を行き来しながら暮らす青年、沈黙者。 「夢の遠吠え」の題で2冊の本を発表して自殺した天才芸術家、無交守。 目を閉じたまま行われる、みさきとの「行為」。 熱病に冒され、枕元の「あなた」と共に死んでゆく少女。 交錯する「呪い」 それはやがて絶叫を求める「沈黙」を照らす____。 ***** 執筆、印刷、製本。すべてを著者がひとりで手がけ、「本」というものの表現力をいっぱいに使って完成させました。 (著者・利根川風太) ***** 【商品説明】 B6サイズ/上製本/300頁 ハードカバーの単行本です。 機械を通さず、一冊ずつ手作りしております。 また、表紙・背表紙の印字にはスタンプを使用しております。 そのため、多少の個体差があります。あらかじめご了承ください。(乱丁・落丁などについては、交換にて対応させていただきます) ***** その他、ご不明な点などございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
    2,500円
    紙とゆびさき
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    製本屋のシステム手帳バインダーM5サイズ【ふじ × ききょう】

    製本屋が手作りした、システム手帳用バインダーです。 ハードカバーの本の表紙を作るのと同じ手法で、紙を貼り合わせて作っています。 市販のM5サイズのリフィルに対応します。 (本品にリフィルは附属しません) 金具を留めるためのナットが背表紙にくっついたデザインとなっています。 ナットは商品画像をご確認の上、5種類からお選びください。 ※背表紙のナットによって、バインダーを開いて置いた時の浮き具合が変わります。手に持って書き込む場合は問題ありませんが、机に置いて書き込む場合など、四角ナットや六角ナットの方が平面に近く書きやすいです。画像をご参考の上、お選びください。 【ふじ × ききょう】 表紙の「ふじ」という紙は、色つきの繊維を漉き込んで、和紙の「大礼紙」のような風合いを再現した洋紙です。舞い上がる羽のような模様が美しいです。 裏地は里紙の「ききょう」。自然の色を再現したファインペーパー、里紙の桔梗色です。 【商品サイズ】 本 体 :131mm × 85mm 厚さ20mm (手作りのため、多少の個体差があります) ※実物で撮影しておりますが、画像と実物とでは色味が少し異なる場合がございます。ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
    2,310円
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    「胎内の雪」

    ※本書は2024.5.1に改訂版が発売されます。 【改訂版について】 https://note.com/kamitoyubisaki/n/n041efc309630 「幼い頃の記憶は、不思議な曖昧さを持っている  ゾウキとの日々を思い返す時、  世界はわたしたちふたりだけのものだった」 雪の日はいつも思い出す。 ゾウキとふたりで過ごした時間のこと。 ____________________________________ 文庫/148頁/和綴じ/¥800 紙とゆびさきの店主、利根川風太の著書です。 糸を使って綴じた和綴製本で、一冊ずつ手作りしています。 ※執筆・印刷・製本まで、全て利根川風太が行っています。 落丁・乱丁、そのほか商品不備がございましたら、奥付の連絡先かサイト内の「CONTACT」からお問い合わせください。
    880円
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    「沈黙者」

    書き下ろし小説 『沈黙者』 “ 沈黙者は絶叫した。 何もかもがこれで最後だと思った。 ” みさきと響子、ふたりの家を行き来しながら暮らす青年、沈黙者。 「夢の遠吠え」の題で2冊の本を発表して自殺した天才芸術家、無交守。 目を閉じたまま行われる、みさきとの「行為」。 熱病に冒され、枕元の「あなた」と共に死んでゆく少女。 交錯する「呪い」 それはやがて絶叫を求める「沈黙」を照らす____。 ***** 執筆、印刷、製本。すべてを著者がひとりで手がけ、「本」というものの表現力をいっぱいに使って完成させました。 (著者・利根川風太) ***** 【商品説明】 B6サイズ/上製本/300頁 ハードカバーの単行本です。 機械を通さず、一冊ずつ手作りしております。 また、表紙・背表紙の印字にはスタンプを使用しております。 そのため、多少の個体差があります。あらかじめご了承ください。(乱丁・落丁などについては、交換にて対応させていただきます) ***** その他、ご不明な点などございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
    2,500円
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    製本屋のシステム手帳バインダーM5サイズ【ふじ × ききょう】

    製本屋が手作りした、システム手帳用バインダーです。 ハードカバーの本の表紙を作るのと同じ手法で、紙を貼り合わせて作っています。 市販のM5サイズのリフィルに対応します。 (本品にリフィルは附属しません) 金具を留めるためのナットが背表紙にくっついたデザインとなっています。 ナットは商品画像をご確認の上、5種類からお選びください。 ※背表紙のナットによって、バインダーを開いて置いた時の浮き具合が変わります。手に持って書き込む場合は問題ありませんが、机に置いて書き込む場合など、四角ナットや六角ナットの方が平面に近く書きやすいです。画像をご参考の上、お選びください。 【ふじ × ききょう】 表紙の「ふじ」という紙は、色つきの繊維を漉き込んで、和紙の「大礼紙」のような風合いを再現した洋紙です。舞い上がる羽のような模様が美しいです。 裏地は里紙の「ききょう」。自然の色を再現したファインペーパー、里紙の桔梗色です。 【商品サイズ】 本 体 :131mm × 85mm 厚さ20mm (手作りのため、多少の個体差があります) ※実物で撮影しておりますが、画像と実物とでは色味が少し異なる場合がございます。ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
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「沈黙者」のこと

2年前の秋分の日、「沈黙者」という小説を出しました。 「出した」とはいっても出版社から刊行されたわけではなくて、執筆・印刷・製本をすべて自分ひとりで行い、販売も自分で行っています。自費出版かつ自主制作、みたいなことです。 「沈黙者」は、9月20日からクリスマスまでを描いた物語です。 秋から冬にかけての空気の中で読んでいただくとよいのではないか、と思い、秋はいつも少しだけこの本をプッシュしています。 「沈黙者」は、「誰にも話せないこと」を抱えたひとりの青年が、それを誰かに打

    • 「胎内の雪」改訂版について

      6年前に作った「胎内の雪」という本を改訂することにしました。 きっかけとなったのはプリンターの故障です。 新しいプリンターの新しいドライブの仕様上、今までのデータで同じように刷っても、刷り上がりが少し違ってしまう、という事態に陥りました。 胎内の雪は、生まれて初めて作った本。 思えば当時は製本のことなんて何一つ知らなかったし、この本をどのくらい作り続けてゆくのかとかも全く考えていなかった。 なので、当時使っていた機材でしか成立しないデータを使って、今までずっと作り続けてきた

      • かくかんかく

        先日は第13回ことばあつめの夜、ご参加いただきありがとうございました。 次回のことばあつめの夜は4月27日です。 詳細はこちらから。 「ことばあつめの夜」とは、夜の本屋さんを真っ暗にして、お客さんにランタンを配って、会場には紙とペンとポストがあって、それぞれ暗闇の中で何か言葉を書いてポストに入れて、それらを集めて一冊の本を作るというイベントです。詳しくは上の記事をご覧ください。 僕はこのイベントの主催でありながら、毎度がっつり参加していて、この空間で何かしらを書くのも、

        • ことばあつめの夜 4/27

          2024.4.27(土) 第14回ことばあつめの夜 (西尾勝彦さんコラボ回) 14回目となる次回は、詩人・西尾勝彦さんが参加してくださいます。 当日は七月堂古書部にて西尾勝彦さんの朗読会が開催されており、そのままことばあつめの夜にも参加していただけます。 西尾さんと同じ夜を過ごし、同じ一冊に言葉が綴じられる機会となります。ぜひぜひお越しくださいませ。 ことばあつめの夜は、ご予約不要です。ふらりとどうぞ。 また、毎月指定しております「今夜の一冊」は、今回に限り西尾勝彦さん

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          カタカナの名前やりたくて

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          整骨院に行きました

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